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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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330部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその九


第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその九

「引き分けだよな」
「そうだね」
 ドンファンとジェイフンはその空の四つの丼を見て述べた。
「武力対決は引き分けか」
「四人共凄く食べたし」
 見ればスープすら残っていなかった。今回の勝負は完全に引き分けだった。
 そしてだ。次の勝負はだ。
「ええと、美?」
「美しさっていうと」
「何をするのかな」
「決まっていますわ」
 袁紹がここで高らかに言う。
「それぞれ着飾って美を競い合うのですわ」
「美をですか」
「その通りですわ」
 劉備にも言葉を返した。
「それぞれ服を選んで着飾りなさい。いいですわね」
「ああ、あれか」
「あれなのだ」
 馬超と張飛はこれでわかった。
「何かまたって感じだな」
「そうなのだ。とにかく着るのだ」
「何かわからないが服を着ればいいのか」
 関羽は二人の話を聞きながら述べた。
「それでは服を選ぶとするか」
「うむ、そうしよう」
 こうして劉備陣営は着替えに入った。袁紹陣営もである。
 だがここで顔良と文醜はだ。困った顔になっていた。
「この前惨敗したし」
「あれにはへこんだよな」
 二人は前回馬超一人に惨敗したことをまだ覚えていたのだ。
「今回もまずいかしら」
「何か向こう人材が多いしな」
「何を言っていますの」
 だが主の袁紹は強気だった。
「こちらにも人はいますわ。大丈夫でしてよ」
「だといいんですけれど」
「向こうはもう破壊力抜群の人間が多いみたいですけれど」
 何はともあれだった。袁紹陣営も着替えに入る。まず凛花はセーラー服、そしてキャロルがブレザーにプリーツスカートだった。
「おっ、これはかなり」
「いいよな」
「ああ、いけてるな」
「平均点かなり高いぜ」
 観客達はその二人を見て口々に言う。
「今回は袁紹様のところも勝てるか?」
「この調子でいけばな」
「そうなるかもな」
「出足は順調ですわね」
 ここで満足した顔で言う袁紹だった。だが彼女はまだ舞台裏にいる。着替えはしたがまだ出番は来てはいなかったのである。
「今回は勝てますわね」
「次はアンジェリカさんと鈴姫さんです」
「次もいけますね」
 田豊と沮授がここで言う。当然二人も着替えている。
「アンジェリカさんの服も鈴姫さんの服も」
「平均点高いですし」
「素材もいいですわね」
 袁紹は中身もしっかりと見ていた。
「それじゃあ次はその二人ですわね」
「はい、それじゃあ」
「二人共どうぞ」
 アンジェリカは白衣の下に黒いボンテージ、そして鈴姫はくノ一の格好だった。向こうの世界から人材に教えられた服である。
 それを見てだ。また言う観客達だった。
「おおっ、いいねえ」
「やっぱりこういう服だよな」
「そうそう」
「露出してナンボだよ」
「全く」
「今気付いたのですけれど」
 ここで言う袁紹だった。
 
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