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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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Turn:Final 戦いの終わり

 
前書き
タイガとミライ、二人の決戦は終わりを告げた
その果てに告げられた真実
二人が得たものは………
そして戦いが終わり、日常が戻ってきたある日
再びライバルたちが集まろうとしていた 

 
気が付くとタイガは光の中にいた
「ここは………っ!」
背後に誰かいるのを感じたタイガはその場で振り返る
するとそこには彼をのぞき込むクロノファングの姿
「どわぁぁ!」

Turn:Final 戦いの終わり

「な、えっ、これって明晰夢ってやつか?………」
「否、我々がお前たちの意識に語り掛けているのだ」
「お前………たち?それに我々って」
「タイガ」
突如として声をかけられ振り返るとそこにはクロノとミライ、そしてそばに浮かぶクロノ・ドランの姿があった
「クロノさんと………ミライ?」
「ありがとう、お前のお陰でクロノファングは救われた、ここにいるユニットたちが君たちの戦いを見届けていた」
クロノの言葉と共に彼の後ろにはブロンドエイゼルやヴェールを始め、アーシャやアルトマイル、ブラスター・ダークなどこれまで出会ってきた様々なユニットたち
「惑星クレイは、お前たちを認めてくれたんだ」
「よくわからないけど………それって、こいつは赦してもらえたってことですよね」
そう言ってクロノファングの方を見るタイガ
彼の問いかけにクロノが頷いた
「ありがとうタイガ、君のお陰だ」
そう切り出したのはクロノ・ドランだった
「僕はずっと彼が気掛かりだった、と同時に、君というライバルを得て、ミライも」
「えっ!?私も?」
「いや、なんでお前が驚いてんの」
クロノ・ドランの言葉に目を丸くするミライ
タイガもその様子に思わず突っ込んでしまう
「ミライには本当のことを伝えてなかったんだ、君と同じようにミライもまた、生まれつき強いストライドフォースを持っていた、それは危険な力だ、その影響は惑星クレイまで及び、僕は元の姿に戻れなくなった」
そう言ってクロノ・ドランはミライの額に触れた
「これでもう大丈夫、君のストライドフォースは封じ込めた、クロノファングの事があったから、僕らもミライの力を利用せざるを得なかった」
「もう………会えないの?」
そんなクロノ・ドランの言葉を聞きミライは思わず彼に問いかけた
だがクロノ・ドランは笑顔でそれに答えた
「たとえそばに居なくても、声が届かなくても、僕たちは君を見守っている、ミライ、今回の一件で君は僕たち十二支刻獣の先導者として認められたんだ」
そう言って光となって消えていくクロノ・ドラン
黙ってその様子を見守っていたタイガだったが背中に何か触れる感じがしてこっそり後ろを見て見るとクロノファングが黙ってタイガの背中に手を置いていた
「ってお前も何してるんだ?」
「お前の中の、明神リューズの記憶を取り除いた、これでもう、過去の記憶がフラッシュバックすることも、それによって苦しめられることもない」
そう言ってクロノファングの姿も消えていった
「これからも我を頼む、タイガ、我が半身よ………ミライ、我らが先導者よ」

「んっ」
気が付くとタイガの目の前には真っ白な天井が広がりメグミやハジメが彼をのぞき込んでいた
「あれ?俺は………」
「ファイトが終わった途端倒れたのよ、ハイ、あんたのデッキ」
メグミに差し出されたデッキを手に取りそこにあったクロノファングのカードを見つめる
「(あれは夢だったのか………)」
「起きた?」
そう言って仕切りの向こうから顔を出したミライ
「ん?お前もいたの?」
「ミライもあんたと一緒に倒れたんだけど、ちょっと前に目を覚ましたわ」
まだボーっとする頭で振り返るタイガの目の前にかざされた一枚のカード
「それ………」
クロノジェット・ドラゴンに似ているがどこか違うような気がする
「気が付いたらこれが私の所に、ほら、他にも」
そう言って更に12枚のカードを取り出すミライ
その中にはクロノファングによく似たカードもある
「ありがとう、けど、次は負けないからね」
「ん?それでなんでありがとうなんだ?」
不思議そうに首を傾げるハジメにミライは悪戯っぽく笑った
「内緒、ね?」
「俺に振るなよ」
困ったように肩を落とすタイガ
だがその顔は笑顔だった

そして数日後
カードキャピタル三号店では大規模なショップ大会が行われていた
その中には当然タイガたちの姿も
そして………
「こんにちは~」
ミライたちも招待されていた
「まさかこんなに早くリベンジの機会がやってくるなんてね」
「今度も勝つのは俺だ」
言いあう二人を見てカムイが不思議そうに首を傾げる
「お前ら、いつの間にそんな仲良くなったんだ?」
「そんなことより早く始めちゃいましょう」
そう言ってエプロン姿のエミがカムイの背中を押す
「ほら、司会は私がやるから、あなたも」
これまでに戦ってきたライバルたち、見守ってきた大人たち
様々なファイターが集うショップ大会
「それじゃあみんな!スタンドアップ!」
「「「ヴァンガード!」」」

クリムゾンの電撃をかいくぐりヴェールが突っ込んでいく
「今度は負けないから」
「それはこっちのセリフよ!」
アルトマイルが剣を構え鋭い一撃を見舞おうとするがブロンドエイゼルがそれを受け止めた
「行くぜ親父、今日こそは勝ってやるからな」
「まだまだ、僕も負けるわけにはいかないよ」
アルトマイルとブロンドエイゼルの剣が交差してぶつかり合う
「私だってやるときにはやるんだから」
「なんの、まだまだ!」
突っ込んできたサロメの攻撃を華麗に交わすナイトローゼ
そのまま剣を振るうがサロメはそれを受け止める
「私も………がんばります!」
そう言ってシラユキが向かってきたハリーに吹雪をお見舞いする

ファイトを終え肩を落としていたタイガに声をかける人物が
「君とファイトしたい」
そう告げるリューズの手にはタイガと同じクロノファングのカードが
タイガもその言葉に笑顔で応える

「ストライドジェネレーション、機械仕掛けの神 デミウルゴス」
巨大な人型のGユニットが胸部の武装から攻撃を放つ
クロノファングに迫ってきたそれをエメルアンナによって呼び寄せられたユニットたちが受け止めていた

ビクトールが振り下ろした剣をクロノジェットがかわしそのまま回し蹴りを見舞った
楽しそうにファイトするミライをトコハは笑顔で見ていた

爽やかな笑顔で声をかけてきた東雲に軽く引くシオンとアム
そんな様子を肩を落として笑いながらトコハと江西がファイトしていた
更にクロノに敗れ頭を掻くヒロキの姿もある

飛天の聖騎士 アルトマイルの攻撃が決まりダメージゾーンに六枚目のカードが置かれた
唖然となるハジメに対し飛んで喜ぶミツキであった

いよいよ決勝戦
タイガとミライがテーブルに向き合った
「すごいな、全国大会決勝の再現か」
「今度は倒れるなよー!」
ハジメのヤジに対しずっこけるタイガ
「んなわけあるか」
そんな彼らを見てくすくす笑うミライ
「さ、始めましょう」
「ああ、行くぜ!」

「駆け抜けろ!共に進む新たな世界!クロノジェット・ドラゴン・G!」
新たな力を得たクロノジェットがタイガを見据える
「ライド!クロノファング・タイガー!」
クロノファングとクロノジェット
二体のユニットが再び向き合っていた 
 

 
後書き
特報
あの戦いから1年
ミライは晴海中学の制服を着て歩いていた
再び始まる新たな戦い
クロノジェット・ドラゴンがドラゴニック・ブレードマスターへと向かっていく
導きの宝石騎士 サロメが向かっていった先に立つ七海覇王 ナイトミスト
更に箒に跨る大鷲の魔女 フェンネルと犬鷲の魔女 ジャスミン
空から向かっていく先には覚醒を待つ竜 ルアードが腕を振るっていた
新たなライバルたちが立ちはだかる
白詰草の銃士 ミア・リータが剣を振るって衝撃波を放つ
狂帝竜 ガイアデスパラードが武装から一斉に攻撃を放ち
愛の狙撃手 ノキエルが番える
駆け抜ける勇機 グランギャロップが掲げた剣に雷が奔る
再び始まる物語
ムッチャバトラー ビクトールが剣を振るう
時空竜 クロノスコマンド・ドラゴンが杖を構えた

カードファイトヴァンガードG 更なる物語が今幕を上げる

ネクステージジェネレーション Re:start

turn:1 秘めた力 
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