| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

0061話『第七戦隊の出撃』

 
前書き
更新します。 

 

スズヤンを執務室へと連れてきてさっそく私は話をする。

「それで提督~? 軽空母のスズヤンが必要ってどんな海域なの…?」
「まぁ待て。もう少ししたらメンバーが揃うから。それまで待っていてくれ」
「はーい」

それでスズヤンは素直に待っていてくれた。
しばらくして執務室に五人の影が現れる。
一人目は今回の主役である熊野改二。
そして最上に三隈。
加賀さんに最後に大和という布陣。

「うっわ…加賀さんに大和さんを投入って、ガチな海域じゃん?」

クマノンが口を抑えて驚いている。
大和を使うのは理由があるんだよな。

「そんな事はないんだけどな。ただ足りない火力を必要とした結果だったというだけだ」
「足りない火力…?」

と、そこで熊野が口を開いて、

「それで提督? わたくし達はどこに出撃すればよいのですか?」
「ああ、そうだったな。まだ教えてなかったか。場所はカレー洋リランカ島沖だ」
「ああ、なるほど」
「確かに私も使うのは分かりますね」

加賀さんと大和はお互いに納得できたのであろう。
このメンツではスズヤンを加賀さんと一緒に航空戦力として扱ってもきびしい制空権になるのは間違いない。
さらには熊野達三人の火力では最後のル級や港湾棲姫を倒しきれないかもしれない。
しかもだがもう今月のEOは割ってしまっている為に港湾棲姫は最終形態になっている。
だから手強い。
ゆえに足りない戦力を大和に求めたというわけだ。

「そうだろう。私も熊野達の力を信じていないわけではないが港湾棲姫が最終形態になっているのはさすがに手厳しいものがあるからな」
「そうなんだね。わかったよ提督。それじゃこの六人で港湾棲姫を倒してくるよ」
「行ってくれるか」
「うん!」

最上が素直に頷いてくれたのでよかった。

「もがみんが納得したのでしたらわたくしも反論はありませんわ。熊野もスズヤンも大丈夫でしょう?」
「ええ、問題ありませんわ」
「うん。了解じゃん!」

最上型四姉妹の承諾は得られた。
後は二人だけど、

「それでは提督。航空母艦加賀、はりきってまいります」
「久しぶりの通常海域への出撃、楽しみです。大和、頑張らせてもらいますね」

加賀さんは戦意向上をしていて、大和は通常海域に出れるのがうれしいのかガッツポーズを取っている。

「それではよろしく頼むよ」
「「「了解」」」

それで熊野達は出撃していった。











わたくし達は海を駆けながらも目的地であるカレー洋リランカ島沖を目指していますわ。
提督が火力不足を心配してか大和さんを投入するほどですからこのメンバーでは不安なものなのでしょうね。
もしスズヤンまで航空巡洋艦の方の鈴谷だったらとてもではありませんが航空戦力が不安なものになりますからね。
ですからスズヤンの方を使い航空戦力を整えるのは理にかなっていますわ。

「…でもさ、こうして第七戦隊のみんなで出撃するのも久しぶりだよね」
「そうですわね、もがみん」

最上さんと三隈さんがそんな会話をしていましたわ。
確かにこのメンツでの出撃は久しくなかったものでしたわ。
ですからガラにもありませんが気分が高揚していますわ。
どこか加賀さんが睨んでいましたが、決め台詞を使ったのを気づかれていませんわよね…?
そんな事を思いながらも海上を進んでいくわたくし達。
そこに索敵機を出していた加賀さんが口を開く。

「皆さん、そろそろ敵海域へと突入します。準備を…」
「わかりましたわ。全艦、単縦陣で陣形を組んで対処いたしましょう」

それでわたくし達は陣形を単縦陣にして最初の敵陣営を向かい打ちます。
そして次には潜水艦などとも遭遇して晴嵐や瑞雲隊を使いなんとかやり過ごし、この編成だともしかして軽巡棲姫のマスに行ってしまうかもしれないかもと思っていましたが、なんとか通常ルートの方へと歩を進めることが出来ました。
当然ですが通常の艦隊では相手にはなりませんでしたので港湾棲姫前の敵艦隊もすぐに倒させてもらいましたわ。
そして遭遇する港湾棲姫艦隊。
スズヤンと加賀さんの航空戦だけならまだしもわたくし達の瑞雲たちも力を貸してなんとか制空権を取ることが出来ました。
反航戦でしたが何とかなる事でしょう。
だけどどうにもやはり力不足は否めないのが実情でして大和さんの攻撃は通るのですがなかなか落としきれずにそのまま夜戦へと突入してしまい、

「くっ…港湾棲姫はなんとか倒すことが出来ましたけれど、ル級改が残ってしまいましたわ」

大本営の命令では条件はS勝利。
だから今回は口惜しいですが失敗という事でしょう。
それで一回帰投して補給をした後にもう一度出撃しました。
そして今度は航空機による攻撃がいい具合にヒットしてまず輸送ワ級二体を落とすことに成功して、なんとかなるかしらと思っていたのですが港湾棲姫の二回の攻撃で加賀さんとスズヤンが大破にさせられてしまってもしかしてやばい展開かしら…?と、思っていましたがそのまま夜戦に突入すると大和さんの砲撃が港湾棲姫に直撃して大破にして三隈さんの一撃で港湾棲姫を倒しました。
さらに残りのル級改も最上さんが倒してくださりなんとかS勝利をすることが出来ましたわ。
それで安堵の溜息をつきながらも、

「それではこのまま帰投しますわ」
「「「了解ですわ」」」
「…了解よ」
「ふふふっ…了解です」

さすがに加賀さんと大和さんは乗らなかったみたいだけど、スズヤン達三人が狙っていたのかわたくしの口調を真似て返事をしてきたために少々恥ずかしかったのが印象的でしたわ。
ちなみにその後のMS諸島沖はいつもより一回戦闘回数が増えましたがどうにか倒しきることが出来ましたので任務を見事達成できましたわ。
よかった…。
提督のお役に立つことが出来ましたわ。
それだけがわたくしの気持ちを占めていましたわ。
強くなったわたくしの活躍を今後も期待してくださいましね、提督…。


 
 

 
後書き
今回は熊野任務を掻きました。
そして明日は難敵だった南西諸島海域の話を書きます。
やっぱり羅針盤が最大の敵でした。



それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧