カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

ついにこの時がやってきた
全国大会での長い戦いを経て再び対峙するタイガとミライ
大将戦で始まった因縁のファイト
序盤の激しい攻防を経て向き合うクロノファングとクロノジェット
このファイトに込められた意味とは 

決勝戦もいよいよ大将戦
ミライとタイガ、ギアクロニクルを使う二人のファイターの決戦が始まろうとしていた
「ミライ………」
心配そうにミライを見つめるクロノ、そんな彼の肩にトコハが手を置いた
「きっと大丈夫よ、信じましょう」

Turn:50 運命のラストファイト

NEO-GIRAS越しに向き合うタイガとミライ
タイガはコンソールにセットする前にデッキから一枚のカードを取り出した
「これを俺に渡したの、お前なんだろ」
タイガが見せたのはクロノファングのカード
それを見てもミライの表情はいつもと変わらない
「だから？」
「わからないんだ、お前が何をしたいのか、どうしてこのカードが俺のもとに来たのか」
タイガの言葉に黙ってデッキをセットするミライ
「その答えは、ファイトの中で探しなさい」
「言われなくてもそうするつもりさ、ただ、確かめたかったんだ」

クロノ・ドランとクロノ・ティガーが惑星クレイの工業地帯で向き合う
「ライド！スチームハンター エメンバーラ」
「ライド！タイムブレイク・ドラゴン、スチームメイデン メスキアをコール」
宙に浮く歯車に座った少女のユニット、メスキアが掌に出現させた歯車型の光をエメンバーラに向けて飛ばしてくる
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「一枚ドロー」
「まだよ、タイムブレイクでヴァンガードにアタック、ドライブチェック」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
タイムブレイクの剣がエメンバーラを切り裂く
【スチームメイデン シャクシャ】トリガーなし
「ライド！スチームテイマー ナニ！ヴァンガードにアタック」
ナニが剣を構え真っ直ぐタイムブレイクに向かっていく
【安眠を呼ぶギアタイパー】トリガーなし
すれ違いざまに切り付け一撃を見舞った
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「ライド！ヒストリーメーカー・ドラゴン！メスキアを後ろへ、ドレインバルブ・ドラゴンをコール！」
ドレインバルブ・ドラゴンがナニに向かって一直線に駆けだすが
「カー・ランマでガード！」
カー・ランマが端末を広げて壁を作りドレインバルブの攻撃を受け止めた
「ヒストリーメーカーでアタック！ドライブチェック」
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
ヒストリーメーカの攻撃がナニを直撃するが
「ダメージチェック」
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「ゲット、ダメージ一枚回復」

「ミライは速攻を仕掛けてきている」
「クロノファング・タイガーを主軸にしたタイガのデッキは手札の消費がほかのギアクロと比べても激しい」
自分のリアガードや手札をバインドするタイガのデッキはどうしても手札を多く消費してしまう
だからこそ速攻を仕掛けてくる相手にはどうしても苦しい展開に持ち込まれてしまう
ミライはそれを知ってユニットを並べてきている

「今度は俺が勝つ！こいつと一緒に！我が望む世界へ導け！ライド！クロノファング・タイガー！」
クロノファングは登場するとすぐに肩の武装を開いた
「スキル発動！クロノ・ドランのグレードをマイナス2！」
クロノ・ドランが時空の穴に吸い込まれていく
「ドラン………」
その様子を悲しげな眼で見つめるミライ
「クロノ・ティガーのスキル！ソウルに移動してジジをスペリオルコール！更にジジのソウルブラスト！クロノ・ティガーとナニをドロップして一枚ドロー！ギアタイパーをコール」
ギアタイパーが足を鳴らしながら雄たけびを上げる
「クロノファングでアタック！」
「ノーガード」
「ツインドライブ！」
【クロノファング・タイガー】トリガーなし
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「パワーはギアタイパー、クリティカルはヴァンガードに！」
クロノファングの拳がヒストリーメーカーを地面に強く叩きつける
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「ヴァンガードのパワーを+5000」
「ギアタイパーでアタック！」
「カー・ランマでガード！」
突進してくるギアタイパーの前にカー・ランマが立ちふさがる

「よしっ、逆転！」
「安心するのはまだ早いわ、ミライのストライドが来る！」

「運命を導き、我が世界を切り開け！ライド！クロノジェット・ドラゴン！」
クロノジェット・ドラゴンがミライのヴァンガードとして現れる
ミライのファイトを支え続ける切り札
タイガにとってのクロノファングと同じ
「ストライドジェネレーション！時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン！更にスチームメイデン メラムをコール」

「クロノジェットのストライドスキルは使わないんだな」
「警戒すべきユニットもいないし、ここでつかったらコストを全部使ってしまうことになる、それを嫌ったんじゃないかしら」

「メラムでアタック！」
自らの武器に乗り滑空したメラムがクロノファングに向かっていく
直前で飛び降りたメラムが勢いよく斬りつけた
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「メラムのスキル、山札からグレード0のカードを一枚コール………っ」
山札を確認したミライはふと、先ほどデッキに戻されたクロノ・ドランが目に留まった
今このユニットを出すこともできるが
「いや、ここはドキドキ・ワーカーをコール！」
その思いを何とか振り切ってドキドキ・ワーカーを出した
「クロノスコマンドでアタック！ドキドキワーカーのスキルでソウルに移動してパワー+5000、更に一枚ドロー」
「ジェネレーションガード！ハイブロースチーム ラファンナ！スキルでジジをデッキに戻してギアタビーをコール」
クロノスコマンドの攻撃を受け止めるラファンナ
「トリプルドライブ！」
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
【ディレイドブレイザー・ドラゴン】トリガーなし
「ドレインバルブでアタック」
クロノスコマンド・ドラゴンの影から飛び出したドレイン・バルブがクロノファング・タイガーに攻撃を決める
【ニャンニャン・ワーカー】トリガーなし

「また逆転された………」
「せっかく追いついたと思ったのに」
悔し気に拳を叩くハジメ

「やっぱり強いですねー、ミライちゃんは、彼はどこまで………ん？」
陽気に笑いながらタイガの方を見ようとしていたジンが目を丸くした
「笑っている………」

「この状況で………楽しんでいる」
そのことに気付いたミライはわずかに笑みを浮かべた
「行くぜ！ストライドジェネレーション！時空竜 バインドタイム・ドラゴン！」
力強く咆哮を上げるのはタイガがヴァンガードを始めた時から彼を支え続けた切り札
「シャクシャをコール！ギアタビーをバインド！パワーアップ！更にギアタビーのスキルでソウルに移動！一枚ドロー、バインドタイム・ドラゴンにパワー+5000」
タイガがドローしたカードを確認する
「ラシナ・ベルをコール、シャクシャでヴァンガードにアタック」
「インターセプト」
ドレインバルブの巨体がシャクシャの蹴りで転倒し消滅する
「ギアタイパーでアタック！」
「ガード」
ギアタイパーはタイムブレイク・ドラゴンが受け止める
「バインドタイム・ドラゴンでアタック！スキルで前列の2体をバインド」
バインドゾーンにカードがあることでメスキアが時空の門へ吸い込まれていく
更にタイガのソウルにジジとメラムが置かれた
「ノーガードよ」
「トリプルドライブ！」
【夜に啼くギアタビー】クリティカルトリガー
【スチームテイマー ナニ】トリガーなし
【スチームスカラー ジジ】トリガーなし
クリティカル3の攻撃がクロノジェット・ドラゴンに襲い掛かる
【スチームファイター バリフ】トリガーなし
【スチームファイター バリフ】トリガーなし
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
「ターン終了」
ダメージは５対4とタイガがわずかにリード
まだ勝負がわからない、だが、一つだけわかることがある
今のタイガはミライと互角に戦うことが出来る
地区大会で敗れた時とはまるで違う
「（それでも、このファイト私が勝つ）」
ミライは手札の1枚を手に取って彼を見据えた
「我が可能性を照らし出せ、輝く運命の光、ストライドジェネレーション！」
クロノドラゴン・ネクステージが咆哮を上げるとともにラシナ・ベルが時空の穴に飲み込まれる
クロノジェット・ドラゴンのストライドスキルで山札に置かれたのだ
クロノジェットとクロノファング
向かい合う互いのユニット
はたしてこの勝負の行方は 

次回予告
ミライと互角以上のファイトを繰り広げるタイガ
もはや二人は互いを認め合う存在
だからこそミライは全力で勝ちに来ていた
そしてファイトの果てにタイガは
turn:51 駆け抜ける時空竜