星河の覇皇
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第六十三部第二章 円卓その五十二
「ごく普通にな」
「成長が当然の国だからこそ」
「平和な中でな」
「だからですね」
「その連合を凌駕する為には」
まさにというのだ。
「人材を総結集させてだ」
「復興させて」
「そしてだ」
そのうえで、というのだ。
「発展だ」
「新天地を手に入れて」
「そこからもだ」
新天地を手に入れてもだ、それでハッピーエンドとはならないというのだ。ギルフォードの目はシビアなままであった。
「人材が必要だ」
「新天地の資源を手に入れてですね」
「移住をしてな」
「そうして国力を備える為にも」
「新天地を手に入れる」
ここからも言うのだった。
「そしてその新天地に移住した者が独立してはな」
「それではですね」
「何にもならない」
「植民地の独立と同じですね」
こうも言うのだった。
「まさに」
「そうだ、イギリスもスペインもだ」
エウロパで覇を唱えたこの国々もだった。
「多くの植民地を得た」
「そして富も」
「そのうえで発展したが」
それでもだというのだ。
「しかしその植民地は独立したな」
「はい、中南米もアジアもアフリカも」
「全てだ」
まさにその全てが、というのだ。
「独立したな」
「そしてどの国も植民地の富を得られなくなり」
「衰退した」
ギルフォードの祖国でもあるイギリスでもだ。
「結果としてな」
「だからですね」
「植民地は不要だ」
それはだ、一切というのだ。
「そうしたものはな」
「では植民地にされず」
「そしてだ」
そlのうえでも、とだ。さらに言うのだった。
「効率的な統治の為にな」
「人材は必要ですね」
「人材がいなくてはな」
「新天地をどうも出来ませんね」
「エウロパ本土と新天地の二つを合わせてだ」
そうしてというのだ。
「統治をしてこそだ」
「エウロパの発展がありますね」
「何十万光年の距離もだ」
暗黒宙域のことに他ならない。
「考慮して新天地を手に入れ統治してだ」
「新天地と本土が疎遠にならない様にして」
「そして統治する為にもな」
「人材は必要であり続けますね」
「ハッピーエンドはない」
政治においてはだ。
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