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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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魚人島、到着

リノ「レオン、冗談やめてよ……!


ねえレオン 冗談なら怒るよ!!!」


船内が騒がしくなる


けど今のあたしは船内やサニーの周りにいる敵よりも


目の前で倒れたレオンのことしか頭になかった


リノ「嫌 起きてよ、レオン……!!」


エースを失って生きていくので精一杯で……


村長の元で修行してやっと強くなったんだよ…!


なのに今度はレオンを失うなんて絶対に嫌……!


リノ「レオン…起きてよ、起きてってば…」


フランキ「クードバースト!!!」


リノ「!?」


サニーが勢いをつけて魚人島に向かって動き出すと


船の中にある空気は一瞬でなくなり床に叩きつけられた


ナミ「耐えて!!魚人島に突っ込むまで!!」


息がまともに出来なくなって苦しくなる


後もう少しで手を伸ばせばレオンに触れられるというのに何も出来ない


一つ目のシャボンを突破すると


サニーを守っていたコーティングが取れた


ルフィ「巨大シャボン玉にコーティングが持っていかれたぞ!」


フランキ「もう一発激突するぞーー!しがみつけーー!」


倒れて動けなくなったままのレオンの身体を抱きしめ、


階段の手すりにしがみついた


頭から二つ目のシャボン玉に突っ込んだサニー


けどそれがまずかったんだ


ゾロ「海!?」


コーティングを失ったサニーは


二つ目のシャボン玉の中に突入すると


力強い潮の流れに逆らえず


さっきまで隣にいたはずのレオンは潮に流されあっという間に姿が見えなくなった


リノ「レ、オン……」


息がもたなくなって意識を失った




「リノ……起きて、リノ……リノ!」


リノ「うーん…」


うっすらと目を開けると


ロビンとナミが心配した顔をしてあたしを見下ろしていた


ロビン「大丈夫?」


リノ「頭が痛い…ここは…?」


ナミ「おそらく魚人島よ」


リノ「おそらくって何さ」


半笑いでズキズキ疼くおでこを抑えてナミの力を借りて起き上がったものの眉間に皺を寄せた


ここ、魚人島だよね?


やけに静かなような気がするんだけど……


リノ「……――それよりレオンは!?!」


ナミ「え?レオン?」


リノ「レオンは!?レオンはどこ!!?」


ロビン「落ち着いてリノ


ここには私とナミ、貴女の三人しかいないわ」


ナミ「ロビンの言う通り。レオンならいないわ。途中ではぐれたみたいで…


おそらくルフィたちと一緒にいると思うんだけど」


リノ「そんな…」


ロビン「ルフィ達となら大丈夫よ」


リノ「違う、そうじゃない!!


や、違うの…ルフィたちは信じられるんだけど潮に流される前、エルノに注射器を渡されて女ヶ島でお世話になった人からの贈り物でレオンに打てと言われて打ったんだけど…


レオン、苦しみだして意識を失ったの…息してなかった」


「!」


リノ「どうしよう、あたしのせいでまた……大切なひとが死んでいったら……


そんなのイヤっ!……もう、誰も失いたくないのに……」


レオンが傍からいなくなったらと思うと怖くて震え、


エースから貰った指輪がはめられた左手を握りしめた


ナミ「ちょっとリノ!!


なんであんたがそんな弱気になってんのよ!!」


リノ「あいたっ」


思いっきりあたしの背中を叩くナミ


今めっちゃいい音がなったよ!?


ナミ「レオンは死んでなんかいないわ!!!


レオンが危ない状態だとしても向こうにはチョッパーがいる


ウチの船医よ?その腕は確かよ、あたしが保証する。だからレオンの無事だけを祈りなさい!!!」


リノ「ナミ…」


ロビン「そうよ、リノ


きっと今頃レオンも目を覚まして貴方のことを捜してると思うわ」


リノ「ロビン……うん」


これ以上弱音を吐いても何も変わらない、と自分を思い込ませ大きく息を吸い、吐き出した


____……エースお願い、レオンを守って



ナミ「いつまで不安そうな顔をしてんのよ!


ほら立って!フランキーが向こうに街を見つけたんですって」


リノ「街?……うん、ケイミーたちがいるかもしれない


案内ならあたしに任せて」


ナミ「頼んだわよ!!って、リノ、ケイミーのことを知ってるの!?」


リノ「うん知ってる。


前に来たときに案内係をしてくれたの」


ロビン「そうなの」


リノ「街ならこっち」



街の方を指差すとあたしを先頭に歩き出した







********





少しするとあたしたちは魚人島の街の中に入った


リノ「相変わらず呑気なとこね


………ジジイがいなくなって酷い有様になってると思ったけどそうでもなくてよかった」


そう、呟くとすぐ後ろでナミが叫び出した


ナミ「わあぁぁっっ〜〜!


ここ凄いじゃない!!」


リノ「ナミ〜勝手にいなくならないでよ〜」


………にしても見てるだけでも少しイラっとして呑気でうるさいって怒鳴りたくなるあの魚人島がどうしてこんなにも静かなわけ?


ここら辺は魚人島を代表するうるさい場所なんじゃないの?と思うぐらいし煩い場所のはずなんだけどなあ


ロビン「リノ?どうかしたの?」


辺りを見渡すと何かに怯え急いで窓を閉める老人、


楽しそうにはしゃいでいた人魚たちが海の中に潜り出した


………やっぱり変だ


リノ「街の様子がおかしい」


ナミ「おかしいって?」


リノ「あたしたちが来た頃はもっと賑やかだったの


毎日がお祭り状態だったのに今じゃ何かに怯えている


………ジジイが死んだことでこの魚人島を守る強い存在がいなくなったからだ」


ジジイがいなくなるとこうも変わるなんてね…。


ジジイ、あんたのことはムカつくけど……あたし以上に世界がアンタを必要としてる


………どうして死んじゃうの 
 

 
後書き
皆さんお久しぶりでございます。あ、明けましておめでとうございます。
言うのがだいぶ遅くなりました……。

長い間、更新をサボってすみませんでした……!
私生活でいろんなことが起こりかなりバタバタしていました………。

これからはなるべく更新していこうと思いますのでお時間がありましたらまたお願いします!。 
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