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Blue Sea 『空と海の境界線』

作者:03-Moonlight
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Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
  Mission12「北の空-セントアーク緊急防衛戦-」

 
前書き
Mission11に続き戦闘。なんだかんだいってセントアークって危険です 

 
「ふわぁぁぁ…」
照月が甲板で眠そうにしているが無理はない。
先ほどの迎撃戦で対艦ミサイルが命中、シールドを張ったものの割と損害がひどく入渠中。

つまり、暇ということである。

「右舷破損、第1第2主砲が破損…普通に面倒だな」
セレンは船体のスキャンデータから破損場所を特定し、ため息をつく。
「あれ…避けれるのか?」
「ムリダナ」
とセレンがエイラのまねをする。まあ無理だとは思うが…

「ここからノースポイントまでが近い。ここが堕ちたらノースポイントが狙われるっていう可能性も考えられる。」
セレンは地図を見ながら言う。確かにこの地域はノースポイントとは違い襲撃がある。それを証明するのが常に監視レーダーが稼働しているという事だ。

「修復が終わり次第出港、作戦に移るが…それまでに襲撃があるのは免れ」

突如セントアーク全体に響き渡る警報。そしてアナウンスが突発的に流れた。
『北極海付近より大型の飛行物体がこちらに向けて飛行している。低空ではあるが周辺には深海棲艦の艦隊の護衛が存在する。警戒レベルⅤ、43,182で現在、時速2ノットでノースポイントへ向け飛行中」

警戒レベルはⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵとわかれており、ⅤはⅥの前段階。すなわち除去しなければ重大な被害を出すと推定される場合。Ⅵは地域自体の存亡にかかわる場合に出される。

「43,182…ノースポイントに近い!3人は緊急出撃、熊野はいつでも迎撃できるように準備!照月は待機!」
熊野はあわてるように装備のリンクをしているのを横目に、3人はストライカーが格納されている滑走路へと走る。
「聞け!響!すでに当該エリアに未確認のウィッチが複数いることが確認されてる。どういう事かわからんが、指示を出すときには注意しろ!」
「了解……って戦闘時の指揮はセレンが取る方が多いか」

「…ったく、大型のネウロイだったら洒落にならないぞ!」
ストライカーを履いて離陸したバルクホルンは情報を聞いて青筋を浮かべている。
「いや、501の仲間がいるかもしれないから、勝てない可能性はないと思う」
「だけど、誰がいるのかわからないとナァ…」
サーニャの言ったとおりだが、同時に私の言ってることも事実だ。
「現場に行って確かめるしかないな…エイラ、先行して。バルクホルンさんはエイラさんのバックアップに」
離陸して一気に指定座標へ向かう。
アリーヤの最大推力を生かし一気に加速すると、3分もたたずに到着した。

「見つけた…かなり巨大ダナ…」
「私たちが見た大型ネウロイに比べて数が多い…。」
それもそのはず。2人に表示されているレーダーには6隻程度の深海棲艦と、中央にたたずむ今までにないレベルの大きさのネウロイなのだから。


《こいつ…固い!》
《ここまで大きいと何処にコアがあるのか…》
《でもなんとしてもここで落とさないと!》
無線が聞こえる。これは…501のみんな?
確かに全体にわたって攻撃がされているが、それでもあまり削れていないネウロイを見て私は決意する。
「よし…サーニャ、超長距離狙撃できる?私が突入するから、熱源スキャンで送ったコアの位置に撃って!」
「わかった。」
私はMG42をハンガーにしまうと、ハンガーから取り出されたDSR1、この世界に来る前に使っていたボルトアクションの狙撃銃を取り出す。
DSR1はカールスラント・ブリタニア・オラーシャの3カ国開発された次世代で小型・ネウロイに対してきわめて有効なボルトアクション狙撃銃の開発計画で開発され、それぞれ3つのタイプが作られている。
このDSR1は正確に狙いやすい性能に加え弾速が非常に高く、テストではネウロイに対してリネット・ピジョップの協力により1.5km先からネウロイのコアを貫くほどの火力を誇っていたが、大型ネウロイに対して更に有効に改良されたオラーシャに本社を置くHIKSのS300やブリタニアではこれらのバランスを保ち製作されたL118Aの3つから「遠距離狙撃で安全に倒せても、物量相手には押し切られる」という理由で真っ先に外され、カールスラント側で製作された20丁とブリタニア側のDSRB1の2丁、オラーシャ側のDSRO1を1丁のみで終わっている。
精密さや弾速、火力は通常のウィッチでも従来の対戦車ライフルと渡り合えるポテンシャルを持ち、構造が整備しやすいように作られていることからDSR1は実戦などでの活躍により徐々に見直され始めている。最近ブリタニアでは再度開発が開始され、オラーシャではHIKS社が性能を買いS300との統合開発も進みながらオラーシャ軍事部では改良型の開発も進み、カールスラントでは改良型のDSR2がロールアウト開始、DSR1もロールアウト再開となり徐々に主力へとなりつつある。
「サァテ…いくぞー!」
DSR1を構えると一気に急降下し先制と言わんばかりに2発射出。
その2発が完全に貫通したのを確認する。そしてその穴を使いすぐに熱源スキャンを行うと
「コアの位置がわかった!情報送るぞ!」



《情報は受け取った。手伝いよろしくね》
サーニャはフリーガーハマーの起爆時間をセットすると、5発一気に射出。ネウロイの反撃により2発は破壊されたがサーニャ自身への被害はバルクホルンのシールドによって防がれた。
10秒ほど経つと一気にネウロイの装甲が吹っ飛び、コアがあらわになった。
「そこダ!」
DSR1を2発撃つと、コアをきれいに貫通して破壊した。

ネウロイが大きく崩壊する。下にいた深海棲艦もいなくなっていたことから、501のみんながやったのだろう。
「迎撃終了、これよりセントアークへ帰還する。」
「なぁ…」
戻ろうとして不意に501の誰かに話しかけられる。
「まさか…エイラか?」




それは、侍魂で非常に有名であった、坂本美緒少佐であった。


「坂本少佐…突然いなくなって申し訳ございませ『いいんだ。お前らが無事で。』え…?」
私は戸惑う。
「まあいい。とりあえず、エイラの今いる基地に案内してくれないか?生憎ここは元いた世界とは全く違うらしい。」
「これから基地に戻るのでついてきてください。あ、ジェットストライカーだから出来る限り速度落とすけど、うまく早く追いついてきてください」

私としては、久々に敬語になったナァ… 
 

 
後書き
2401字です。キリ盤きれいに崩しました。

DSR1の元ネタですがこれはStrike Forse Heroes 2から出しています。
武装設定はもはやオリジナルです。

エイラの敬語ってどうなんですかね?初めてやってみました。

説明文が結構長いですねハイ。 
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