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レーヴァティン

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第八話 神殿にてその六

「悪は強い」
「その意味もあるな」
「つまり魔神の軍勢は強い」
「このことは間違いないか」
「軍勢の規模までははっきりしているがだ」
「魔神だけじゃなくてその軍勢もいてな」
 久志はここでまた腕を組み考える顔になり述べた。
「その軍勢も強いとな」
「俺達だけで倒せるか」
「今すぐに下の海に行ってな」
「それぞれの刀剣を持って行ってな」
「魔神を倒せてもな」
 それでもとだ、久志は組んだ腕を解いてまた言った。
「軍勢が問題だな」
「そうだな」
「そうだよな」
「俺はどちらにしろ東の島に行くつもりだが」
「そこでどうするんだ?」
「そこに十二人の俺達と同じ連中がいると書いてあった」
 久志にだ、英雄は先に読んだ書に書かれていたことを話した。
「十二人だ」
「俺達と同じ世界から来た、か」
「十二人それぞれがかなりの力を持っているらしい」
「その連中の力を借りるか?」
「いや、軍勢に十二人だとだ」
 魔神の軍勢のことを念頭に置いてだ、英雄は久志に言った。
「無理だ」
「どんな力があってもか」
「その軍勢にドラゴンや巨人がいてもおかしくない」
「人間だけじゃなくてな」
「強力な種族がな」
「じゃあ相当な軍勢が必要だな、こっちも」
「十二人以外にな」
 その彼等に加えてというのだ。
「それだけ必要だ」
「ってことはだ」
「俺は東の島の状況を今は調べている」
「調べてか」
「出来れば統一する」
 強い声でだ、英雄は久志にこうも話した。
「そしてその軍勢で以てだ」
「魔神の方に攻め込むか」
「そう考えている」
「成程な」
「御前はこの島に残るな」
「ああ、じゃあこっちの島のこと調べるな」
 久志は英雄程まだ読み込んではいない、どうも読む速さは英雄の方が上だった。こうしたことにも個人差があるものだ。
「俺もな」
「そのうえで決めるか」
「そうするな」
「わかった、では御前は御前で決めろ」
「どうするかな」
 まずはこう応えて久志は書を読み神官達の話を聞いていった、無論英雄もその行動は同じだ。そしてだった。 
 数日後あらためてだ、久志は英雄に図書館の中で言った。
「こっちの島にもいたぜ」
「俺達の世界から来た連中がだな」
「十二人な」
「東の島と同じだな」
「そうだよな」
「ではどうする」
「ああ、魔神と戦って世界を救わないといけないのならな」
 それならとだ、久志は言った。彼等本来の世界ではないが今いる世界だ。救わなくては自分達もと思っていたがこれは英雄も同じだ。
「やはり軍勢とだ」
「十二人が必要だな」
「力はかなり強いらしい」
「そいつ等の力を借りるか」
「会っていってな」
「わかった、じゃあ俺もだ」
 意を決した顔になってだ、久志は英雄に語った。 
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