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レーヴァティン

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第六話 神殿その十三

「地元の警察、教育委員会、新聞各社に投書させた。市役所にも言わせた」
「関係の場所全部に言ってか」
「そしてクビにしてやった」
「いいことだな」
「腕っ節だけが強い奴だったが」
「法律の力で潰せるんだな」
「ついでにそいつの近所の自治会長にも言わせた」 
 その教師の住んでいる場所のというのだ。
「そうしてその辺りにもいられなくしてやった」
「徹底的にやったんだな」
「屑には容赦しない」 
 一切という言葉だった。
「二度と社会的に立ち上がれない様にしてやる」
「反撃も出来ない様にか」
「生徒にも俺にもな」
「それで潰してやったんだな」
「今はどうしているかは知らないが」
「その教師を潰したか」
「そうしてやった」
 法律を使ってというのだ。
「剣道を汚し暴力を振るう奴に情けは無用だな」
「というかそんな奴に情けかけてもな」
 久志も言う、そうした輩への考えは同じだった。
「反省なんてしないしな」
「そこまで腐っているとな」
「潰すしかないからか」
「実際に情けもかけずだ」
「徹底的に潰したんだな」
「そうしてやった」
 実際にというのだ。
「悪いともいいとも思っていないがな」
「それはいいことだろ」
「そちらになるか」
「屑を潰して沢山の生徒さんを救ったんだからな」
「それでか」
「ああ、御前はいいことをしたよ」 
 久志は英雄に微笑みを向けて述べた。
「本当に沢山の生徒さんが救われたさ」
「虐待からか」
「その時の生徒さんもそれからそいつに教わっていたであろう生徒さんもな」
「未来もか」
「そんな奴生きてる限り悪事をしていくさ」
 生徒に虐待を加えていくというのだ、親でもそうだが暴力を常に振るう様な輩はそれが癖になっているので治らないのだ。
「消しちまっていいんだよ」
「消してしまえばいいのは同じ考えだがな」
「心の何処かで他人の人生潰したと思ってたな」
「そうかも知れない」
 英雄も否定せずに答えた。
「実際にな」
「だとしたらそんな考えは捨ててな」
「そしてか」
「いいことをしたって思えよ」
「そう考えていいか」
「俺はそんな奴はいなくなっていいと思ってるからな」
 つまり人生を潰してというのだ。 
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