| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

決闘 前編

 
前書き
どうも、心はいつも自由(フリーダム)です!更新が続かなかったことは申し訳ありません!

今回は一対一というわけで、比較的に短い…………はずだったんですが、思ったよりも文字数があったので、二つにわけました。

まあグダグダな前置きは置いとき、本編をどうぞ。 

 
「レディースアンドジェントルメン!ついに予選リーグも最終日となりました!ここまで七つのピリオドでポイントを競ってきた九十組の選手達!

今日、最後の第八ピリオドで決勝リーグへと駒を進める十六組…………つまり、栄光のベスト十六が決定するっ!!

第八ピリオドは決闘(デュエル)!最もシンプルで、最も奥深い競技!

その中、二組を残し、決勝リーグへの切符を争うのは、サオトメ ヒロヤ選手!!それに対し、なんという運命のイタズラ!前回優勝者!カレヴィ シレンだ!!

サオトメ ヒロヤ選手はこのバトルに勝利しなければ決勝リーグへと進出出来ないのに対し、カレヴィ シレン選手は決勝リーグ進出は決定している! 」


「悪いけど、負けてあげる気はないよ? 」

「望むところだこのやろう」

お互い火花を散らしガンプラをセットする。


「では、予選リーグラストピリオド!!ラストバトル!!レディー…………ゴーーーーっ!!! 」



司会の合図と共に、バトルは開始される。フィールドは大空に、様々な浮遊島が浮いている場所だ。

そのフィールドへと二機の機体が飛び出す。

『新装備かっ! 』

今回、ケルサスガンダムゼロの翼と肩には、ミサイルポット内蔵ブースターパックを二基ずつ。そして、鞘に収まった剣を二刀追加装備している。

「行くぞ! 」

飛行形態に変形し、ミサイルを撃ちながら接近する。

それに対しバルカン砲で撃ち落とし、ムラマサ・ハイブラスターで反撃してくる。

機体を急旋回させて回避し、MS形態に変形する。それと同時にグラディウスに粒子を纏わせ、斬撃波を放つ。

クロスボーンガンダムX1XXは回避すると共に接近し、ムラマサ・ハイブラスターからビームサーベルを発生させる。

ルミノックスも抜刀し、こちらも距離を詰める。

グラディウスとルミノックス、ムラマサ・ハイブラスターが激突し、二機を中心に衝撃波が広がる。

つばぜり合いとなったが、後退して距離を取る。そしてグラディウスを肩にかけ、二刀に粒子を纏わせる。

「アサルト…………! 」

グラディウスを突き出しながら突撃し、クロスボーンガンダムX1XXに急接近する。

『甘い! 』

ムラマサ・ハイブラスターを斜めに斬り上げられるが、直前で機体を回転させて回避する。

「ツヴァイっ!! 」

回転した勢いを乗せて懐に飛び込み、四角形を描くようにルミノックスで攻撃する。

『───っ! 』

だが、翻したムラマサ・ハイブラスターで防がれ、そのまま左膝蹴りを繰り出される。
グラディウスを逆手に持ち替えて斬り落とそうとするが、膝からパイルバンカーが放たれたため、グラディウスが手から弾かれる。

「っ!? 」

「ヒロヤ!一度距離を取って! 」

『やらせないよ! 』

シールドの先端がこちらに向けられると、パイルバンカーが放たれる。

しかし、向けられた時点でインフィニティブレイドから剣を取り出し、シールドを弾いてパイルバンカーの軌道をずらす。

「グライシスっ!! 」

ルミノックスにバスターソード級の粒子を纏わせ、突き放すように斬り払う。

だが、クロスボーンガンダムX1XXはムラマサ・ハイブラスターで上へと受け流し、機体を回転させて、左足裏からヒートダガーを出して攻撃してくる。

ケルサスガンダムゼロは機体を後ろに反らして回避行動を取るも、胴体に切り傷が付く。

「────っ! 」

クロスボーンガンダムX1XXの胴体に蹴りを入れて吹き飛ばし、グラディウスを回収して距離を取る。

『さすが。やっぱり君は面白いね。正直、まずは腕一本を貰っていくつもりだったんだけどな』

「そりゃ残念だったな………」

『けど、次は逃さない』

ムラマサ・ハイブラスターで砲撃しながら、クロスボーンガンダムX1XXは接近してくる。

「すぅ…………はぁ…………よし! 」

砲撃を弾き、こちらも接近しながらインフィニティブレイドを一点掃射していく。

『これが第四、七ピリオドのやつか! 』

向かっていく剣に対し、ムラマサ・ハイブラスターで砲撃する。最初の剣はかき消されるが、途中からビームを切り裂いていった。

『なるほど……! 』

残りの剣をムラマサ・ハイブラスターからビームサーベルを発生させて弾き、距離を詰める。

「インフィニティブレイド! 」

インフィニティブレイドを射出しながら、グラディウスにバスターソード級の粒子を纏わせる。

ケルサスガンダムゼロはグラディウスを肩にかけ、インフィニティブレイドを掃射し、グラディウスを突き出しながら突撃する。

クロスボーンガンダムX1XXはインフィニティブレイドを潜り抜け、ムラマサ・ハイブラスターのビームサーベルの出力を最大にする。

グラディウスとムラマサ・ハイブラスターが激突し、つばぜり合いとなる。
だが、先ほど避けられた剣がクロスボーンガンダムX1XXの左右から襲いかかっていた。

『ちぃっ! 』

急いでその場から後退して離れようとするが、バスターソード級の斬撃波を放って追撃する。

『くっ! 』

クロスボーンガンダムX1XXは辛うじて回避するが、すぐ目の前には、ルミノックスにもバスターソード級の粒子を纏わせたケルサスガンダムゼロがいた。

『っ────! 』

「グライシスっ!! 」

ムラマサ・ハイブラスターの最大出力のビームサーベルで防がれる。だが、グラディウスにもバスターソード級の粒子を纏わせ、もう一撃叩き込む。

『ぐっ…………! 』

クロスボーンガンダムX1XXは耐えきれず、そのまま浮遊島へと吹き飛ばされる。

「インフィニティブレイド! 」

それに対し、インフィニティブレイドを射出して追撃する。
クロスボーンガンダムX1XXは浮遊島へと辛うじて着地し、地面を攻撃して砂煙を舞い上げる。

「目眩ましか……!? 」

二刀にバスターソード級の粒子を纏わせ、砂煙に目掛けて斬撃波を放つ。
砂煙の向こう側にはクロスボーンガンダムX1XXの姿はなくなって代わりに大きな穴が空いていた。

「いない? 」

「───っヒロヤ!下っ!! 」

『遅いっ!! 』

浮遊島の下からクロスボーンガンダムX1XXが姿を現し、ムラマサ・ハイブラスターで砲撃してきた。

回避が間に合わず、左肩のブースターパックと左翼の一部が消し飛ばされる。

「っ! 」

誘爆を避けるためブースターパックをパージし、クロスボーンガンダムX1XXへと向けて飛ばす。

クロスボーンガンダムX1XXはバルカン砲で破壊するが、破壊されたことにより爆風を巻き起こる。その爆風の中から、飛び出すように、再びブースターパックが放たれていた。

ブースターパックはミサイルを放ちながら接近し、ミサイルごと迎撃するためにムラマサ・ハイブラスターで砲撃する。

「そこだっ! 」

爆風から無数の剣が飛び出し、クロスボーンガンダムX1XXを襲う。咄嗟のことで反応に遅れ、ムラマサ・ハイブラスターに直撃する。

『やるっ! 』

ムラマサ・ハイブラスターをパージし、ピーコックスマッシャーを装備してその場から離れる。

爆風から抜けると、ケルサスガンダムゼロも同じ方向から出てきた。右肩のブースターパックをパージしたのか、無くなっていた。

『まだ性能を隠していたのか!驚かせてくれるよ! 』

「これだけやって、まだ武装一つか…………ならっ! 」

二刀に粒子を纏わせると、グラディウスとルミノックスが収まっていた鞘が射出される。

「ゼロ・アインスっ!パワーゲートっ!! 」

『っ!? 』

鞘が展開すると、二つの鞘がパワーゲートを精製する。ケルサスガンダムゼロはグラディウスとルミノックスを突き出した形で飛行形態に変形し、パワーゲートを潜り抜ける。

「レゾナンス・メロディアムっ!! 」

ケルサスガンダムゼロは青白い粒子を機体全体に纏い、光の矢となってクロスボーンガンダムX1XXへと突撃する。

『っ───面白いっ!! 』

クロスボーンガンダムX1XXはムラマサ・ブラスターを左手に構え、ビームサーベルを最大出力で展開する。

『フルモードっ!! 』

バーニアを全快にし、背中を向けて全力で後退する。しかし、それでもケルサスガンダムゼロが突進する方が速かった。

「おおおぉぉぉぉぉっ!! 」

『っ────ここだぁぁぁっ!! 』

激突する直前でクロスボーンガンダムX1XXは振り向け、ムラマサ・ブラスターで受ける。しかし、威力はこちらの方が上だ。

そう思っていると、ムラマサ・ブラスターだけでなくシールドとフルクロスで受け、そのまま弾くように受け流されてしまった。

「「っ!? 」」

MS形態に変形し、鞘を回収しながらクロスボーンガンダムX1XXへと視線を向ける。

「相対速度を殺して、威力を弱められた───!? 」

「あの野郎…………! 」

『ふっ………』

クロスボーンガンダムX1XXはムラマサ・ブラスターとピーコックスマッシャーを構え、接近してきた。

「おもしれぇ!! 」

グラディウスとルミノックスを構え、こちらも接近する。





ーーー――





「うっわ…………普通に防がれたな~」

「優勝しただけある……」

「そうだね…………!けど、ヒロヤだって負けてないね! 」

決勝リーグ進出が決定した、ミサキとミヤモトさんと一緒に、試合を観ていた。


カレヴィ!カレヴィ!カレヴィ!カレヴィ!カレヴィ!


サオトメ!サオトメ!サオトメ!サオトメ!


「いや~。それにしてもスゴい歓声」

「若干カレヴィ シレンの方が多いね………! 」

「さっきのやつを防いだからかも……」

「かもね。けど、まだまだこれから。制限時間も迫ってるし、これだけ激しくバトルしたなら…………」





ーーー――





「っヒロヤ!フルチャージ完了!いつでもいけるわっ!! 」

一進一退の攻防を繰り返していると、シノから伝えられる。

「!分かったっ!行くぞカレヴィ シレン!!モードエルグライア、フルモードっ!! 」

ケルサスガンダムゼロの各部装甲がパージし、クリアーパーツから虹色の粒子が噴出。
外部装甲は黄色味を帯びた白色に。内部フレームは青色へと変色。
インフィニティブレイドはV2ガンダムの光の翼みたい展開し、色も虹色へとなる。

『それが君の全力か!なら、こっちもだ!M.E.P.E!! 』

クロスボーンガンダムX1XXのフェイスガードが展開し、機体表面に金色の光を放つ。それによる質量を持った残像を作りながら接近する。

「インフィニティブレイド!!GNソード乱舞っ!! 」

粒子を纏わせたGN系統のソードを展開し、クロスボーンガンダムX1XXの残像全てへと放つ。

その内の本体はムラマサ・ブラスターで弾き、ピーコックスマッシャーで撃ち落としていく。

「そこだっ!! 」

クロスボーンガンダムX1XXへとグラディウスを斬り上げるも、ムラマサ・ブラスターで防がれ、すぐに弾かれる。

すぐさまにピーコックスマッシャーで反撃されるが、バスターソード級の斬撃波を放って弾く。

しかし、斬撃波は残像を斬り裂いただけで、本体は既に移動をしていた。

「捉えきれない……! 」

「なら全部に当てる!インフィニティブレイドっ! 」

無数の剣が残像全てを直撃し、本体特定する。そのまま粒子を纏いながら接近し、一瞬の内に十数撃の剣撃を繰り広げる。

「ちっ! 」

ケルサスガンダムゼロの右肩が左アンテナと耳が切断され、左足と左サイドアーマーには切り傷をつけられる。

『くっ! 』

クロスボーンガンダムの右肩と左膝、頭部の左半分を切断し、胴体や右サイドアーマーに切り傷をつける。

お互いの機体はボロボロになっていくも、一向に勝負がつく気配がない。

グラディウスとルミノックス…………それにブースターパックもボロボロ…………ならっ!

グラディウスとルミノックスを投擲し、ブースターパック二基をクロスボーンガンダムX1XXへと向けて射出する。

『っ!? 』

急に武器を手離したため一瞬反応が遅れるが、それでもピーコックスマッシャーでブースターパックを撃ち落とし、二刀をムラマサ・ブラスターで弾く。

その隙に、新たに装備した二刀の剣を抜刀していく。右手には赤黒い剣。左手には青白い剣を構える。

二刀に粒子を纏わせ、クロスボーンガンダムX1XXへと接近する。

『このための予備かっ! 』

青白い剣とムラマサ・ブラスターが激突し、右膝のパイルバンカーが放たれる。軌道を読んでいたため、先に赤黒い剣を斬り払っていた。

パイルバンカーと赤黒い剣が激突すると、いとも簡単にパイルバンカーは切断されていき、そのまま右膝から下を斬り落とす。

『っ!? 』

「おおおぉぉぉぉぉっ! 」

機体を半回転させ、逆手に持ち替えた赤黒い剣を水平に斬り払う。ムラマサ・ブラスターで防がれるが、すぐに青白い剣を斬り払う。

これはフルクロスで受けられるが、そのままフルクロスを切断する。

『なんだ…………この切断力は!? 』

クロスボーンガンダムX1XXはたまらず後退し、ピーコックスマッシャーで攻撃する。





ーーー――





「あーっ!あれってもしかして!? 」

「トウイ君…………もしかして、約束破った……? 」

「破ってない破ってない!破ってないですよミサキさん!? 」

全力で否定し、少し不機嫌になったミサキをなだめる。ちなみに約束と言うのは、ブレイカー事件の時のガンプラは、大会で使用しない事。

エルグライアガンダム、ガンダムアルカナムプリスティン、ランスロットガンダムは、各々別の場所で保管されている。

「じゃああれはなに……? 」

「一から作っただけです!いや本当に!あれから一人でなんとか出来ないかって試行錯誤しまくったんだよ! 」

この二年間、失敗ばかりだったけどね!

「本当……? 」

「本当です! 」

「………………分かった………けど、色も形も似てるから、ややこしい……」

「それは…………すいません」

「けど、よく作れたね! 」

「頑張ったからね」

さて、もう手の内は全て晒した。あとは君次第だよ……………ヒロヤ君。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧