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夢幻水滸伝

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第三話 都へその十

「出雲までまだ距離あるけどな」
「鳥取からやな」
「兵を進められる」 
 この城を拠点として、というのだ。
「そして東海と北陸には安土や」
「その城を使うんか」
「琵琶湖の水運も使って戦う用意が出来てる」
「成程な」
「まあとりあえずは会議や」
「他の星の連中と顔合わせをしてやな」
「それからや、ええな」
 芥川は檜の廊下を進みつつ中里に話した、厚い檜は中里にとってははじめて見るものだった。そこまで見事なものは。
「そこでこれからの方針も決めるわ」
「わかったわ、ほなこれから会議室やな」
「会議室やない」
「朝廷か」
「そや、巫女の間で話すで」
 その部屋でというのだ。
「綾乃ちゃんが主座に座る場所や」
「そこに皆集まってるか」
「もう皆集まってるやろ、転移の術を使って」
「ああ、そうした術も使えるんか」
「高位やけどそうしたのを使える道具もあるし」
「星の人は皆いつも持ってるねん」
 綾乃が話してきた。
「実はうち等もやで」
「それで集まったりいざって時はか」
「行かなあかん場所に行くねん」
 そうした術や道具を使ってというのだ。
「魔法使いの系列の魔法やと中位で転移の魔法あるし」
「それを使ってか」
「移動出来るし」
「道具でもそういうのあってか」
「皆来てんで」
「術は大きく分けて四つあるんや」
 芥川は術の話もした。
「西洋の基準で言うと魔術師、僧侶、錬金術師、超能力者になる」
「それで四つか」
「あと獣を使ったり召喚したりとかもあるしな」
「そっちもそれぞれの術やな」
「そや」
「ほな六つか」
「大体な」
 術の系列はというのだ。
「陰陽道は魔術、仙術は超能力、巫女の術は僧侶、丹術は錬金術って考えてええか」
「そんな感じか」
「東洋で言うとな」
「名前がちゃうんやな」
「そや、大体一緒になるわ」
「それで移動は魔術とか陰陽道か」
 そちらの術になることをだ、中里は理解した。
「成程な」
「ちなみにうち巫女術の他に陰陽道も使えるで」
 綾乃は笑顔で中里に話した。
「仙術と丹術も」
「何や、めっちゃ凄いな」
「そう言う中里君も侍やから魔術師つまり陰陽道も使えるで」
「そうなんか」
「それでもかなりレベル高いから全部の術使えるで」
 陰陽道のそれをというのだ。
「芥川君も忍者で丹術も使えるし」
「忍者は戦って隠密も出来てや」
 その芥川の言葉だ。
「術も使えるねん」
「それは強いな」
「ああ、けどやっぱり正面きっての戦いは武士や」
 こちらの方が強いというのだ、忍者よりも。 
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