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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)

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41話「ロリへの愛は世界を救うか?⑬~コンドームの自販機にすべての答えを置いてきた~」

 
前書き
ネタバレ全開ver
http://suliruku.blogspot.jp/2017/02/41.html
 

 
★★★

「バカめっ……!こんなに美味しい職を失うような事をすると思ったかっ……!常識的に考えてっ……!安全な後方勤務で大金をもらえてっ……!金に困ったかわいい女冒険者を抱き放題なんじゃぞっ……!遮断装置のことを教えたらっ……!この世から物理的に失業じゃっ……!
といかっ……!校長に暴力を振るう不良は退学処分っ……!この権限の偉大さに勝てると思ったかっ……!」

チーズ校長をしばき倒して、縄でぐるぐる巻きにしたら、言動が怪しいだけのオッサンという事が判明しただけだった。

「その口調のせいで敵だと勘違いしてしまっただろ!?」

「ふはははっ……!このロマンが分からぬかっ……?」

「どんなロマンなんだ?」

「実際は小物なのにっ……!口調と格好のおかげでっ……!大物っぽく見えて得なんじゃよっ……!悪の組織の大幹部っぽく見られてっ……!賄賂がウハウハじゃっ……!ふははははっ……!」

言っていて悲しくならないのか……チーズ校長……。
とりあえず、尋問は続けよう。人間は損すると思ったら、積極的に行動しまくる生き物だから……その点を突けば大丈夫だろう。ネガティブ・インパクトな生き物なのである。

「校長、遮断装置の場所を教えろ。教えなかったら魔族の家畜にされる未来が待っているだけだぞ。失業しても豊かに暮らせるだけの財産は既に持っているよな?それが全て無価値になるより、俺に全てを話した方が損しないぞ」

「くかかかかっ……!機密を喋ったらっ……!アメリカのCIAの連中に処分されてしまうじゃろっ……!殺害許可証が発行されるから嫌じゃっ……!」

「……よし、殴ろう。人類を救うためなら、歯の十本や二十本は取れていいよな?どうせ最後は遮断装置の事を喋ってしまうんだから、軽傷で済む間にバラした方がいいぞ?」

「くくくっ……!遮断装置はコンドームの自販機の後ろ側じゃっ……!くれぐれもっ……!アメリカの人にわしがバラしたと言ってはダメじゃぞっ……!」

「はっ?」

「貴様にプレゼントしたコンドームの自販機っ……!あの裏に地下施設へと続く階段があるっ……!そこに遮断装置があるのだっ……!」

チーズ校長の言葉に、俺は二日前の出来事を思い出して見る事にした。そうあれは――白真珠と出会った運命的な日だ。

~~~
……校長に案内されて着いた先は、校舎裏だった。たくさんの茂みや林があり、ちらほらと自動販売機の姿が見える。
だが売っている代物が大問題だ。表紙が水着美少女のエロ本とか、エロ雑誌とか、コンドームの自販機が設置されている。
どうやら、校舎裏は下半身の欲求を我慢できなくなった生徒達のために、色々と設置している場所のようだ。偉大な教育者であられるチーズ校長は、ギルドカードを使って電子マネーで自販機のコンドームを買い、俺にプレゼントしてくる。

「さすがに避妊なしでの鬼畜行為はオススメできないっ……!
悪徳都市といえどっ……!ここは教育機関っ……!
このごム製のパォーンを使えっ……!それで様々な問題は回避できるっ……!」

「俺はロリコンじゃないぞ!?」

「分かっておるっ……!分かっておるっ……!
ツンデレ発言だなっ……!ふぉふぉふぉ……!
誤魔化しても分かっておるっ……!実はワシも若い頃は隠れロリコンだったりするのだっ……!
西の厠のロリロリ通りで合法ロリ娘とイチャイチャした事があるのは秘密だっ……!」

~~~~

あれらのエログッズ……学校の生徒用じゃなくて……警戒勤務を強いられる海兵隊の夜のオカズのために存在していたのか……?
機密性が高すぎる施設を守るためにっ……家族にも会えずに、エロ本で我慢……うわぁ……。

「ああ、なるほどっ!」唐突に白真珠が手で相槌をポンッと打った。

「ん?」

「そういえば、僕を襲ってきた変態さん達は、なんか地下で暮らしてました!英語だったから何を言っていたのかさっぱり分からないですけど、そこそこに強かったですね!」

「海兵隊が弱い!?」

「腕を折って、薪を作る労働力として頑張ってもらいましたよ?」

うむむっ……遮断装置を守っている精鋭のはずなのに……急に金バッジ冒険者相当の雑魚に思えてきたぞ……。しかし労働環境が大変だな。
目の前に自由に生きている冒険者達がいて、金を出せば遊び放題の悪徳都市があって、胸が大きい素敵な銀髪ロリ娘がいるという環境で、ひたすら警戒任務とか……軍隊ってのは、酷いブラック企業なのかもしれない……。徴兵されない道を進んで俺は幸運だった……。

「くくくっ……!巧妙な偽装で今まで隠せたのにっ……!なぜ魔族どもは遮断装置の場所に気づいたんじゃっ……!」

「毎年、何万人も学生を受け入れていたら、普通に見つかるだろ!?何を考えて、あんな場所に遮断装置おいたんだ!?」

「くくくっ……!この校長の目をもってしてもっ……!そこまで未来が見きれなかったっ……!新入生の半分が擬態した人間モドキや、魔族側の人間だった事にっ……!いきなり触手になった生徒達が大暴れしてっ……!乱戦になって怖かったっ……!」

「その目は、ただの節穴か!?」

「わしが校長なのはっ……!魔界で色々と調べてっ……!すごくたくさんの事を明らかにしたからっ……!わしはお飾りに過ぎないっ……!」

「ん……ひょっとして、魔界で魔族の生態系とか、サンプルとか色々と取って帰ってきた学者って……アンタの事だったのか!?」

俺の疑問に、白真珠が反応した。

「校長って有名人なんですか?」

「機密知りすぎてやばい奴だ!」

「くくくっ……!恐らく、コンドームの自販機の先にドナルドがいるっ……!どうか止めてやってくれ……!あいつはワシの生徒でもあるんじゃっ……!知りすぎたが故にっ……!なんか遮断装置の周りをウロウロして怪しかったっ……!」

「米軍に通報しろよ!?」

「ともかく遮断装置はっ……!人類最強の海兵隊が守っておるから大丈夫じゃろっ……!ドナルドが死ぬ前にっ……!どうかっ……!説得してやってくれっ……!」

「俺とドナルド先輩の関係をなんで知っているんだ?」

「お主がっ……!殺戮の魔王の事を研究してっ……!黒バッジへと落とされたことはっ……!ワシらの間で有名だった……!ただそれだけじゃっ……!」
ドナルドも同じくっ……!似たような過去を持っておるっ……!あやつも黒バッジに落とされて酷い目にあったのだっ……!」

時間が惜しかった俺はさっさとコンドームの自販機を目指して進んだ。
チーズ校長が重要な情報をペラペラと喋っていたが、今は関係ない。俺はそう思った。

「パーフェクト冒険者バッジ制度っ……!それが数々の悲劇を産んでしまったっ……!わかりやすい評価基準がっ……!壮絶な差別社会を作るなんて……わしは悪くないっ……!」


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(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)コンドームの自販機の裏で最終決戦とか、ひどすぎるでしょ……

(´・ω・`)展開に意味を持たせた結果こうなったパルメ

(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)(……エロい自販機がたくさんあつまっている真下で、激戦やるつもりかっ!?) 
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