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こんなチートでもありですかい?そうですかい。

作者:わいわい
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第3話。変人の得物。

 
前書き
剣とか槍とかではない。 

 
「で、なにからやるん?」
「なにからやるんー」
「うーん。なにからやる?」

考えてないんかい。大丈夫か?この魔法使い。





今日から親父に魔法を教えてもらうことになったんだが、なにやら幸先不安な予感。

「とりあえず、魔術回路を作るか。」
「適当やなおい。」

大丈夫か本当に・・・・やはりシロちゃんには止めさせたほうが良かったかも。

今日の朝、昨日親父がしてくれた話をしたら、優しいシロちゃんは『お姉ちゃんを助ける!』と張り切っていました。

はじめ親父はシロちゃんに魔法教えんの嫌がってたんやけど、ニイちゃんも習うんだから僕も習う!といって譲らないシロちゃん。

結局親父が、晋吾といれば遅かれ早かれ関わることになる。なら、早いに越したことはないか。的なことを言って、二人とも教えてもらうことになった。

「で?魔術回路ってなによ?」
「魔術を扱うための擬似神経みたいなものさ。」

親父曰く、生命力を魔力に変換する為の「路」であり、基盤となる大魔術式に繋がる「路」でもある。

また、魔力を電気とするなら、魔術回路は電気を生み出すための炉心であり、システムを動かすためのパイプラインでもある。

回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。

とのこと、長げえよ。普通に電気回路みたいなもんさー。で終わせよ

「まぁ大なり小なり、みんな持ってるからね。まずそれを開くことから始めよう。」
「だから、どうやって開くんじゃ。」
「うーん。人それぞれだからこればかりは・・・・」

マジかよ・・・・

「親父。」
「ん?なに?」
「言われたくないだろうが、これだけは言わせてくれ。・・・・使えんな。(失笑)」
「使えんな。(失笑)」
「がーん・・・・」

わざわざ口に出してorzする親父。・・ノリいいなおい。

「参考までに、親父はどうやったの?」
「僕?そうだね、瞑想かな?静かなところで体の中を見つめる感じ。」
「ふーん。」

瞑想ね~。絶対俺にはあわん。たぶん俺にはスーパー野菜人みたいな感じが似合うとおもう。はい、魔法使いじゃないですね。

「親父。俺やってみるよ。」
「ああ。頑張って。」
「では、1番・晋吾行きます!!」

息吸って―、吐いて―、吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―・・・・・・あの地球人のように?・・クリリンのことか・・・・

「クリリンのことかぁーーーーーーーーーー!!!!」



ビシィィ!!



体のなかを何かが通り貫けたと感じたあと、なぜか体の表面が光り始めた。

「おお!なんか来た!みなぎってきたーーーー!!」
「ニイちゃんスゲぇ!光ってるよ!」
「!!まさか!これは魔力放出!?でも、しかし・・」

体の表面を覆うようにして出た光は、始めは頼もしそうに見えたのが・・

「なんかしょっぱいわ。」

よく見ると、か弱い炎にしか見えん。なんて言うか・・とろ火でチョロチョロ?中ぱっぱ。象印か!?ぞうさんが好きです!でもキリンさんの方がもっと好きです!!

「ビックリしたよ。まさか魔力放出するなんて・・・・」
「俺もいろんな意味でビックリや。」
「よ~し。2番・士郎いきます!!」

息吸って―、吐いて―、吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―・・・・・・カッ!っと士郎の眼が開かれる!!

「ヤムチャのことかぁーーーーーーーーーーーーー!!」





・・・・・・・・・・しーん





「あれ?」
「シロちゃん、シロちゃん。ヤムチャだからじゃね?」
「あっ!そうか。」

全く、ヤムチャしやがって・・・・

「2番・士郎いきます!!」

息吸って―、吐いて―、吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―吐いて―・・・・・・カッ!っと士郎の眼が開かれる!!

「クリリンのことかぁーーーーーーーーーーーーー!!」



・・・・・・・・・・しーん



「あれ?」
「シロちゃん、シロちゃん。俺と同じじゃダメなんじゃね?」
「あっ、そうか。」
「何する?」
「じゃ、餃子にしてみる。」

ダメだ!シロちゃん!!自爆しちゃうよ!!

「餃子のことかぁーーーーーーーーーーーーー!!」



シーン



「あれ?」
「シロちゃん、シロちゃん。餃子じゃダメだよ自爆しちゃうって。」
「あっ、そうか。」



「天津飯のことかぁーーーーーーーーーーーーー!!」









「いいんだ。いいんだ。どうせ俺なんかニイちゃんの足元にも及ばないよ~だ。」いじいじ
「シロちゃーーーーん!!シロちゃん!別に魔法なんて使えなくても人間の価値は変わらないよ!!だから立つんだシロちゃん!熱く為れよ!もっと熱くなれよ!!」
「なんか魔術と違う道に行ってるように感じるは気のせい?」

結局シロちゃんは土蔵に描いてあった陣の上で、魔術回路を作るための瞑想をすることにしたらしい。

シロちゃんガンバ!!やればできる子なんだよ!!





そんなこんなで1年が経った。変人具合に定評のある俺は、周りも変えてしまう才能もあるらしく、親父は大分愉快な人にかわった。

どのぐらい変わったかと言うと、久しぶりに会った久宇舞弥(冷淡な人。)姉ちゃんが
あの鉄仮面をひくひくと引きつらせていた。

やるな親父。俺、まだ舞弥姉ちゃんを笑わしたことないのに・・・・くっ!これじゃ関西人の名折れやで!

せやから、ひさうぶり~って言ったら目線で殺されそうになった。絶・対・零・度!!

ちなみにシロちゃんはまだ魔術回路を作れてないらしい。でもこの間手ごたえを感じたって言ってたからもう少しだろう。

俺に至っては体の表面にユラユラと揺らめく魔力に向かって、動くなドアホ!って言ったら固まった。

うん。俺も何言ってかようわからん。なんか魔力がかちんこちんに固まっとんよ。

親父も舞弥姉ちゃんも頭が痛そうだった。え?なに親父?頭痛が痛い?さよでっか。

とりあえずなんかめっちゃ固まっとんよ。あと魔力放出って持ってる物も魔力を覆えることができるからそれの練習ばっかしてたわ。

始めのころは集中してへんとちゃんとできへんかったけど、最近はぼけ~としながらでも魔力で覆えることができる様になったんよ。

ここまで来ると、なんか一端のもんになった気がしてきての、固くなるんやったら得物を持ってみたくなったんよ。

まぁぶっちゃけ、たいがーの竹刀かっけぇって思ったからなんだが・・・・

で、何にするかって考えたところ、



手に持てるもの+固い→鈍器+たまたま読んでいたルーキーズ→バット+もっとごっつい感じがええって思い→よって木製バットに釘を打つことにした。



「でけたーエ○カリボ○グ~~~」
「なぜそうなる!!なぜ!?」

おっ、舞弥姉ちゃんに始めてリアクション取らせた。やったぜ!
 
 

 
後書き
とりあえず鈍器にしたかっただけ。品性の欠片もないww 
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