夢幻水滸伝
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第二話 世界の仕組みその五
「色々ちゃうのは確かや」
「それで世界がやばいっていうのは」
「巨人が関係あるか」
それはとだ、芥川は考える顔で言った。
「まあ考える限りな」
「それはやな」
「まだ確かなことを言える状況やない」
「そういうことか」
「おいおい調べていくことになるわ」
この世界の危機、それが事実ならどういったものかはというのだ。
「やがてな、そしてまずはな」
「日本統一か」
「そうなる、都に戻ったらその話も本格的にするで」
「わかったで」
「自分が話がわかる人間でよかったわ」
「話がわからんとか」
「ここで色々と言い出す」
何かと、というのだ。
「そんなのおるからな」
「僕はちゃうで」
「それで助かった、現実は受け入れんとあかん」
「というかここ夢の世界やろ」
「そや、あくまでな」
「起きたら元の世界に戻るんやな」
「それでまた寝たらこっちの世界に来るんや」
芥川はこの説明もした。
「状況はわかったやろ」
「そのこともな、あと死んだらどうなるねん」
「こっちの世界でやな」
「それで現実でも死ぬんか?」
「安心せい、復活の術もあるわ」
「そこゲームみたいな」
「ええ話やろ、こっちの世界は寿命になるまで何度でも生き返ることが出来るねん」
そうした術を使ってというのだ。
「ただし種族としてのアンデットはおるで」
「ゾンビとかスケルトンとかヴァンパイアとか」
「そういうのはおるけれどな」
「墓場からゾンビが出たりせえへんか」
「それはない、ただアンデットを種族やなくてモンスターとして召還は出来る」
「召喚魔法もあるか」
「こっちの世界にはな。とにかく死んでも安心せい」
芥川はこのことは保証した。
「復活の術で何度でも生き返ることが出来るわ」
「わかったわ」
「ただ死んだら痛いらしい」
芥川はこのことは真顔で話した。
「めっちゃな」
「そりゃ死ぬ位のダメージ受けたら痛いやろ」
「そや、もう二度と死にたくないと思うらしいで」
「つまり出来るだけ死ぬなってことか」
「ちなみに人の道を踏み外したレベルの悪人は殺したら復活せん」
「おお、そうなんか」
「そや、善悪のパラメーターの基準みたいやな」
そうしたものだというのだ。
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