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fairyLOVEstory

作者:寒元毬藻
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バレンタインデー編
  第42章 絵上手の秘密

うちのクラスには口のマークのついたマスクをいつもしている変なやつがいる。そいつの名前が絵上手 七三助(えうま しちさすけ)だ。服はいつも汚れていて、ボロアパートにすんでいる。単刀直入に言うとビンボーでお金がないということだ。そんなやつだか、1つだけ優れている点がある。それは絵がとても上手いということだった。しかし、ある日事件は起こった。

ある図工の時間。彫刻刀を使ってアートをすることになったのだ。松田さんは絵上手が絵が上手いことを知っていたのでとても期待していた。絵上手は彫刻刀を使って作業を始めた。その未完成なアートをみて、ゴリ山や堺は
「う○こ♪みて~」と、馬鹿にした。絵上手はよほど、悔しかったのか
「削り殺してやる。」と、言い放った。クラスはざわめいた。先生がやめても絵上手の暴走はとまらなかった。ゴリ山達に絵上手が襲いかかったそのとき、ゴリ山達の前にある男が守りに入った。その男の名は美男 黒児(びだん くろじ)。肌は少し日焼けで小麦色で、歯が白いのが特徴で、杉井星なんかよりずっとイケメンである。女子の歓声があがった。しかし、美男黒児の頬には傷が出来ていた。絵上手の彫刻刀があたったのであろう。美男は絵上手にマスクをとるように指示をした。絵上手は反省したのか素直にマスクをはずした。絵上手の顔は口が太く、鼻が大きく、なによりも髭だらけだった。なんと、絵上手はただの叔父さんだったのだ。どうしてここにいたのか、それは、貧乏で飯もろくに食えなく、身長がとまってしまったからであった。そして、絵上手の家はボロアパートのごみステーションだった。それを知った美男は家で暮らすことを提案した。それを聞いた女子達からは歓声があがったのだった。 
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