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ヒカリアン・フォーエバー

作者:7仔
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思い出を辿って

 
前書き
少し原作の話に触れます。
オリ設定もあるので注意。 

 
最初の停車駅は品川。次の新横浜を出発してからその先は一気に名古屋まで走っていく。
小田原、熱海を通過すると、待ち構えるのは東海道新幹線で最長を誇る新丹那トンネルだ。

ミナ「ここって・・・。」

テツ「そう。俺とのぞみが出会った場所。俺が大阪のばあちゃんに会いに行った帰りだったんだよ。」

ミナ「そこへブラックエクスプレスたちが襲ってきたわけね。」

テツ「最初見たときは正直びびった。けど・・・あの時からあいつら、結構間抜けだったんだぞw」

ミナ「そうそう。
ひかり隊長をのぞみの車両に衝突させてしまおうと思ったら、ドジラスとウッカリーが
そっちでテツユキ君のおにぎり食べていて、『やばい!まき沿いだ!』」

テツ「『たすけて~オヤビ~ん!』ってドジラスが慌てているのに、ウッカリーはおにぎりムシャムシャ・・・。」

ミナ「キャハハハハハハハハハッハハハハハッハッハハ・・・あ~おかしいの。あ、ちょっと思い出したんだけど、ドジラスって、昔は怒りっぽかったわよね。ウッカリーを怒鳴りつけていたし。覚えている?みんなでお化け屋敷行った時のこと。」

テツ「俺とのぞみ、それにソニックだろ、と何故かウッカリーまで、ついて来て。
で、ドジラスの奴が嫉妬してお化け屋敷の中煙もくもく・・・。」

ミナ「そうそう。そういえば、ソニックはどうしているのかしら。」

テツ「九州で元気にやっているって。今でも彼女募集中だってさ。
ヒカリアンでも人間でもいいからって。

話を戻すけどさ、あの時ミナヨが怖がったのってお化けじゃなかったよな。確かネズミ・・・。」

ミナ「言わないで言わないで・・・。」

テツ「ネズミちゃんチューチューって来てお前キャーキャー・・・。」

ミナ「言わないでってばw」

テツ「で、俺かのぞみに抱きつくかと思って期待したらウッカリーとソニックの邪魔されて・・・覚えて
ろ・・・。」
ミナ「・・・ウランデイタンダ。」





小倉駅

スナイパーソニック「へっきしょい!」

ヤイミー(813系)「どうしました。」

ソニック「何か、妙な悪寒が・・・気のせいだな。さ、もう一度本州側の見回りに行くぞ。」




関西某所

ウカ「ピギッ。」

ブラ「ピギッって何じゃそりゃ。」

ウカ「誰かが・・・僕に殺意を持っているのかも・・・。」

ドジ「気のせいだと思うけど。」






のぞみは新丹那トンネルを抜けると、熱海、新富士を通過。富士川鉄橋を渡る。
テツ「ここも思い出ある場所だよな。」

ミナ「うん。ブラッチャーの三人、私を人質にしてのぞみを鉄橋の上で止めて・・・縛りつけたのよね。」

テツ「あの時はお前のゴリ押し+子分共の恋慕で時間稼ぎして乗り切ったよな。『最後まで残さず食べなさいよ』ってお前がさ・・・。」

ミナ「へへ・・・子供の私、怖いもの知らずでしたから☆あ、富士山がよく見えるわ。ほら。」

テツ「本当だ・・・シルバーエクスプレスが消したはずだけどな。」

ミナ「後でブラック達から聞いた話によると・・・実はあの時、シルバーは富士山を消滅させたんじゃなくて、瞬間ワープでブラッチャール星に持ち帰っていたんですって。」

テツ「そうだったのか・・・何のために?」

ミナ「盆栽代わりにするつもりだったんですって。」

テツ「プハッハハハ・・・お茶目w」

ミナ「ブラッチャーって本当はみんなそうなのかしらね?」

テツ「一応、元をたどれば人間だしなハハハハハハ・・・。」

富士川鉄橋から先は静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城を通過し、名古屋まで一直線だ。
700系等に比べて音がやかましいと言われる300系だが、その間、テツユキとミナヨが気にする様子はなかった。

ミナ「名古屋で親戚の結婚式が邪魔されたこともあったわね。
で、私とテツユキ君がブラッチャーをおびき寄せるために・・・。」

テツ「あれ今考えても恥ずかしいよ。のぞみのやつときたら、俺にスーツ着せながらさ、お前に似た可愛い声で、『いつか本当に仲人になってあげるからね☆』とか・・・。」

ミナ「フフ・・・実は作戦の前に、私ものぞみに聞かれたの。
『相手役でかっこいい人探してこようか?』って。でも私はね、『テツユキ君がいい』って言ったの。」

テツ「・・・まあ、あの頃はそうだったろうな。ハハハ・・・。」

ミナ「・・・今も、だったら?」

テツ「・・・は?いや、俺は・・・あ、そうだ。サービスコーナーって今、どうなっているんだっけな?
ちょっと見に行ってみる。じゃあな。」

さっさと席を立って後部車両に行ってしまった。

ミナ「・・・どうして・・・なんでなの?」

ミナヨの目はかすかに潤んでいた・・・。 
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