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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
  interlude1:突撃!心霊スポット!!~A new fellow is a fox~

「シン……やっぱり怖えーよ」

「まったく悪魔なのに、何暗闇を怖がっているんだ?」

さて、俺――神無月進は今イッセーと共に駒王町の外れにある山の山道に来ていた。

なぜここに二人で夜中に来ているかと言うと、今から二時間前のことだ。




―○●●●●○―




「心霊スポットの探索?」

「ええ、今日はイッセーの悪魔家業は終わっているから頼もうと思ってね」

コカビエルの騒動から数日後、何時もどおりに部活をしているとイッセーとリアス部長が話していた。

「もしかして噂のあの山ですか?」

「ええ、イッセーも知っていたのね。そうこの町の外れにある山道に夜中長髪の幽霊がでるとゆう噂があるから調べてきてほしいの」

コカビエルと最初に対峙したあの山道か、うわさは知っていたがあの時はそんなものは見なかったな。

「でも何で調べに行くんですか?」

「イッセー私たちは一応オカルト研究部なのよ。まああくまでそれは表の顔だけなのだけど、たまにはオカルト研究部らしいことをしないと、ソーナがうるさいのよ」

まあ、オカルト研究部なのにオカルト研究していないと周りからの生徒から変な噂が流れて生徒会が対処しないといけないからな。

それにしてもリアス部長はなぜオカルト研究部にしたのだろうか?

今度聞いてみるか。

「わかりました部長!!男!!兵藤一誠、部長のために幽霊調査にいってきます!!」

そしてイッセーは早速部室を出て行った。

「ん?電話。イッセーからか」

なぜかイッセーが部室を出て行った瞬間そのイッセーから急に電話がかかってきた。

〔シン!!単刀直入で悪いが幽霊調査一緒に来てくれ!!〕

「―――え?」




―○●●●●○―




といった経由で急遽、イッセーの幽霊調査に付き合うことになった。

ちなみにリアス部長には適当な理由をつけて帰るといったが。リアス部長はわかっていたのかどうか判らないが苦笑しながら許可してくれた。

「やっぱりお前を誘ってよかったぜ」

二時間前は『男!!兵藤一誠、部長のために幽霊調査にいってきます!!』なんて言っていたがあのときの宣言はどこに言ったのか……。

ガサガサ……

「うぉッ!!??」

見事に風に揺れた葉の音ですらビビッている。確かにもともと人間なのはわかるが一応、三天龍の一角を宿した存在だから多少はしっかりしてほしい。

そして山道を歩いていくと例の幽霊が現れるスポットについた。

「で…具体的にどう調査するんだ?イッセー」

「そ、そ、そ、そうだな……。まずは…そこのベンチで休もうぜ…」

「どれだけビビッているんだ…さっきも言ったが仮にもお前悪魔なんだろう?」

「う、うっせー。怖いものは怖いんだよ!!」

俺たちは一応スポットにある屋根付きのベンチがあるところに腰を下ろした。

改めて静かなときにここにくると静かだな。まあ伝統ひとつに右側は森になっているから一般人の目から見ると確かに幽霊でも出そうな雰囲気だな。

「それにしても、ここって夜中になるとこんなに気味悪くなるのかよ…ここランニングコースや有名なデートスポットなのによ」

「確かにそうだな特に祝日になると家族連れが多くなるところだしな」

「それにしても噂の幽霊でないな。もしかしたらただの酔っ払いが見た幻覚かもしれないな」

「イッセー…幽霊の噂の第一発見者は俺たちと同じ学生だぞ…。もしかして怖すぎて現実逃避に至ったか?禁 手(バランス・ブレイカー)に至る前に」

「う、うっせーよ!こんな空気で普通に保っていること自体きついんだよ!!それにその言葉明らかに悪意がこもっているぞ!!」

「フッ…そうかな?」

「クッ…。まったくお前本当に変わったよな」

「何が?」

「いや、転入当時のお前はまるで感情を表に出さず、クール一直線手感じがしたんだけどよ。二年にあがってから冗談や面白いことを言ってくれるし…それによ―――」

イッセーがやさしい笑みを浮かべながら語る。

「―――お前本当に笑うようになったよな」

笑うようになったか、か。

確かに昔の自分を思い返せば、感情なんてめったに表に出していなかったし楽しむや笑うなんて事をほとんどしていなかったからな。

もしかすると、イッセーや学園のみんなとの出会いで変わったのかもな俺が…。

「!?……ア、アアァァァァァァァ……。シ、シン……」

「お、おい…どうしたんだイッセー?」

俺がかんがえにふけこんでいると、急にイッセーがまるで幽霊でも見たかのような青ざめた表情をしていた。

「いったいどうしたんだ?そんな青ざめた表情をして」

「う、後ろ見てみろ……」

「あ、ああ」

俺は後ろを見てみるがそこにはただの木々の森林しか見えなかった。

「何も見えないが…。もしかしてからかっているのか?」

「からかってねえよ……!?ほ、ほらお前のすぐ後ろに、あばばばばばばば……」

「はあ~、わかったよ。もう一回見てみればいいんだろ」

俺はもう一度後ろを振り返るが、先ほどと同じように人影すら見えなかった。

「やっぱりいないじゃないか。まったくお前が怖いから俺を恐怖させたいのはわかるがさすがに程度があるぞイッセー」

「……………」

俺が改めてイッセーの方に振り向くとなぜか白目になっていて気絶していた。

正直、何かいるのはわかっていて普通に正体を把握していた、ため気付かないフリをしていたがイッセーが気絶したとなると対処しなくてはならない。

「そろそろ普通に出てきたらどうだ……?羽衣」

「やはり、おぬしは気付いていたとはのう。正直それなりの反応を期待していたが…まあ、イッセーが良い反応を見せてくれたからいいかのう」

森の茂みから俺の言葉に返答しながらクラスメイトの羽衣が出てきた。

なぜか格好が白装束だが。

とりあえずイッセーはベンチに横にならせた。

「まったく、何でこんなことしているんだ?それにこんな時間に何でこんな人気のないところにいるんだ?」

「それはのう…実は―――」

羽衣がなぜこんなことをしているのかというと。

どうやら羽衣は妖怪でもともとこの山に住んでいた狐妖怪で、かなり昔に一回この山を出て行きそして数年前に帰ってくると人が通りやすいように開発されてしまっていたらしい。

最初は夜中になれば静かに暮らせていたのだが、最近ここがデートスポットとして有名になったことでやるでも五月蝿くなってしまい羽衣自身が静かに暮らしたいがために危害が加わらない程度に人間を恐がらせて追い出していたようだ。

ちなみになぜ駒王学園に入学しているのかと聞いたら。

『女子高生と言うものを経験したかったのじゃ』

と、返答してきた。

「それにしても、イッセーが気絶するほどの恐怖ってどんな怖らがせ方したんだ?」

「乙女の秘密じゃ♪」

「そうか……」

今考えてみれば、日常的に女性は『乙女の秘密』っていえばたいていのことは言い逃れできているような気がする。

それはいいとして。この状況、俺はどうすればいいんだろうか。正直俺はイッセーの補助できたんだが…、そのイッセーが気絶しているからどうしたものか……。

「そうじゃ、折角ここでおぬしとあったんじゃ。どうせならあのときの約束を叶えてもらおうとするかのう」

「いきなりだな…。まあ約束は約束だ、で何がいいんだ?」

俺は嘆息しながら羽衣の願い事を聞く。

「まず一つ目じゃが。おぬしの家に住みたいのじゃ」

「……え?何でだ」

「実はな。最近、妾がすんでいる祠の雨漏りがひどくてのう。それに夏は暑く、冬は寒くてのう、だが妾は妖怪。正直今の時代は家が入手しづらいのじゃ。だからおぬしに家に住まわせてもらいたいのじゃ」

「そうか。まあはやはまだ余裕あるからいいが、おまえって妖怪だったのか」

「そうじゃ。妾は妖怪、『羽衣狐』じゃ。どうだ驚いたか?」

「なんて反応すればいいのかわからないな」

「そ、そうか。本当におぬしは面白いのう」

「で、もうひとつは何だ」

「そうだのう…なら、おぬしの仲間に、妾を紹介とオカルト研究部への入部を手伝ってくれるか?」

「わかった。なら明日にしようか」

「ありがとう。では明日あおうぞ」

「ああ、それと引越しも明日するから荷物まとめとけ」

「了解じゃ」

そして羽衣は暗闇にまぎれながら姿を消した。

「イッセーまだ気絶しているのか……」

俺は恐怖のあまり気絶したイッセーを担ぎながら帰路に着いた。




―○●●●●○―




「―――と、いうわけで羽衣九狐の紹介は以上だ。リアス部長是非こいつを入部させてくれないか?」

そして翌日。俺は羽衣を放課後オカ研に連れて行き、みんなに事情を話していた。

「ええ、コカビエルの攻撃を受け止めた羽衣さんがこちらの仲間になってくれたのはいいけれど……まさかあの有名な『羽衣狐』とわね。正直驚きで頭が混乱してきたわ…」

「そんなに有名なんですか?部長」

イッセーが部長に質問する。

実際俺も知らないな。いったいどんな妖怪なんだろうか?

「羽衣狐はね、昔から存在する稀少な妖怪のひとつなのよ。しかも最近じゃ数が激減していてもう絶滅しそうな妖怪の一種でもあるの」

「リアス先輩の言ったのとおりじゃ。それに妾以外の羽衣狐はもういなくなっておる」

「そ、そうなの!?」

「そうじゃ。妾が子も町からいったん姿を消した理由も仲間探しや生存の確認なのだったが、すでに確認したときは妾以外の羽衣狐はみな亡くなっていたのう…」

そうなのか…。羽衣はずっと一人だったのか。

「わりぃな…羽衣」

「すまないな。野暮なことを聞いてしまって…」

「大丈夫じゃ、それに今は学園で得たくらすめいとも居るし――何よりシンと居ると寂しさも消えるのでな。そこまで辛気くさくなっては妾が困るではないか」

「そうね、いまさら辛気くさくなっても仕方ないわね。では羽衣九狐さんあなたをオカルト研究部の一員として認めます」

「よろしくな!羽衣」

「よろしくお願いしますわ」

「……よろしくお願いします、羽衣先輩」

「よろしくね羽衣さん」

「よろしくお願いします、羽衣さん」

「改めて、これからよろしくな羽衣」

こうしてオカルト研究部に『羽衣狐』改め羽衣九狐が入部した。





























 
 

 
後書き
ど、どうも革命者です。

まず、投稿期間を大幅にあけてしまい申し訳ございませんでした!!!

理由としては、仕事中に貧血で倒れまして3日間入院していました……。しかも退院してからもまともに動けず執筆作業がまったくできませんでした。ですが体調は完全に戻り通院も終わったのでこれからできれば三日のペースで投稿していけるようにがんばりますので応援よろしくお願いします!!

それでは次回でお会いしましょう!!

感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で登校されているSS作品とのコラボでもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!

 
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