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『Spiral』

作者:零那
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『Inconvenience』



不自由且つ孤独
そんな真っ暗闇で
冷たい水槽の中じゃ
自由に泳げない
せめて夜中の
ぬるいプール位なら
もう少し泳げたかな

虚しいだけの
蒼い空を見上げ
目に映るは
一体何だったか

綺麗な空を
眺めるのは心が
折れそうで
どれだけ上を
見上げなかったか

暗闇の水面に
浮かぶ月を
眺めて想うは...

記憶なんて曖昧で
いくらでも
改竄できるって
言うけど...

いつまで経っても
同じ記憶のまま
暗く冷たく
鉄のにおいがする
そんな記憶が
此の魂から離さない

過去より今を
考えていけって
大人は簡単に言う

尖った心や言葉に
いちいち
怯えてく大人を
見ては苛立つ

そんなだった
あの頃...
今、何が変わった?
結局何も
変わっていない...


 
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