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提督はBarにいる・外伝

作者:ごません
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提督はBarにいる×放火後ティータイム編・その3

 お次はなめこを使った炊き込みご飯。あの独特の滑りがご飯をもっちりとさせてくれる。

《なめこの炊き込みご飯》

・米:2合

・大粒なめこ:100g

・人参:1/2本

・大根:5cmくらい

・醤油:大さじ2

・酒:大さじ2.5

・みりん:大さじ2

・水:300cc

・昆布茶:小さじ2



 米は普通に研いで水に浸さずにおく。大根と人参は細かく刻んでおき、なめこは石附が付いていたら落とす。

 鍋に水と昆布茶を入れて火にかけ、昆布だしを作る。刻んだ大根、人参、なめこを入れ、調味料を入れて煮込んでいく。

 材料に火が通ったら、煮汁と具材を分ける。研いでおいた米に煮汁を入れて炊く。量が足りなければ水を足して炊き上げる。

 ご飯が炊き上がったら取り分けておいた具材を入れて、5分程蒸らしたらご飯を切るように混ぜて完成。



「お待ち、《なめこご飯》だ」

 出来上がったなめこご飯を茶碗によそい、上に刻み海苔と白ごまを散らす。添えるのはシンプルなお新香だ。

「おぉ、ご飯がもっちりしてるでありますよ!」

「もち米じゃねぇのになぁ」

 それがなめこの効果である。なめこの滑りは昆布やなめたけの粘りと同じムチンだから、一緒に炊き上げると熱で分解されてしまうが、別に分けて冷ましておくと粘りが増す。なので具材は後入れだ。




 さて、お次は材料4つで出来るコーンの炊き込みご飯。

《香ばしさ命!コーンの炊き込みご飯》

・米:2合

・烏龍茶(または麦茶):適量

・コーンの缶詰:1缶(80g)

・塩:少々



 ポイントは烏龍茶。米を炊く水の代わりに烏龍茶(又は麦茶)を使う事で香ばしさを出す。米を研いで炊飯器などにセットし、目盛り通りの量で烏龍茶を注ぐ。コーンの缶詰の水気を切って上に散らし、塩を振ったら炊飯スタート。

 炊き上がったら軽く混ぜれば完成。

「これは珍しいかな?『コーンの炊き込みご飯』だよ」

 香ばしい香りが鼻をくすぐる。そのまま食べてもいいが、お好みでバターを載せてとろかし、醤油、青ネギ、七味をかけても美味い。そう教えてやるとあきつ丸は早速試している。

「やはりもろこしとバターの組み合わせは反則でありますよぉ……美味すぎるであります!」

 ガツガツと掻き込んでいるあきつ丸に対して、にーと提督は味わうように少しずつ食べている。

「烏龍茶で炊くのか……他にはどんな食材が合いますかね?」   

「他にか?う~ん……塩昆布とか、後は普通の炊き込みご飯みてぇな具材と味付けに、ちょいとオイスターソース垂らして烏龍茶で炊くと中華風な味になるな」

「成る程、烏龍茶で香り付けする訳か」

 どうやら俺の言葉を真に受けて、料理に興味を持ちだしたらしい。それなら、もう少しレシピを提供してやろう。




 お次はひじきと切り干し大根を使った炊き込みご飯に、少し変わった肉じゃがをご紹介。

《切り干しひじきご飯と塩肉じゃが》

(切り干しひじきご飯)

・米:2合

・切り干し大根(乾燥):10g

・ひじき(乾燥):40g

・白だし:大さじ4~5

・水:適量

 米を研いで水に浸けておく。炊飯器にセットし、目盛り通りの水を注ぐ。乾燥したままで細かくした切り干し大根とひじきを散らし、白だしを回しかける。後は炊くだけ。


(塩肉じゃが)

・豚こま肉:250g

・塩:小さじ1/2

・醤油:小さじ1/2

・ごま油:大さじ1

・酒:大さじ1

・おろしにんにく:小さじ1

・ジャガイモ:中くらい4個

・青ネギ:適量

・水:300cc

・酒(煮込み時用):大さじ3

 今回はシンプルな肉とジャガイモだけの肉じゃがだ。豚こまに塩、醤油、ごま油、おろしにんにく、酒を揉み込んで3時間程寝かせる。その間にジャガイモを少しゴロッとするくらいにカット。水に晒して灰汁抜きをしておく。

 鍋にごま油(分量外)を引いて熱したら、漬け込んでおいた豚こまを炒める。火が通ったらジャガイモを加え、サッと炒めたら水と酒を加えて落し蓋をして火を弱火と中火の中間くらいに弱めてじっくりと15分程煮込む。ジャガイモに火が通ったら盛り付け、上にネギを散らしたら完成。


「はいお待ち、『切り干しひじきご飯』と、『にんにく塩肉じゃが』だ」

 薄味でシンプルな炊き込みご飯に、味の濃い肉じゃが。この組み合わせは犯罪的に美味い。2人とも無言でがっついている。しかし流石は陸軍、ウチの連中より食うんじゃないか?




 お次は日本を離れて、お隣韓国のご飯料理『ピビンパ』を炊き込みご飯で再現してみようと思う。それにちょっとした炒め物を付けよう。

《炊き込みピビンパ&牛と菊菜のオイスター炒め》

(炊き込みピビンパ)


・米:2合

・合挽き肉:150g

・ごま油:大さじ2

・もやし:100g

・人参:1/3本

・コチュジャン:大さじ2

・味噌:大さじ1

・醤油:大さじ1

・酒:大さじ2

・みりん:大さじ1

・おろしにんにく:小さじ1/2

・おろし生姜:小さじ1/2

・鶏ガラスープ(顆粒):小さじ1

・塩:少々

・青ネギ:適量


(牛と菊菜のオイスター炒め)

・牛薄切り肉:150g

・酒:小さじ1

・片栗粉:大さじ1/2

・ごま油:大さじ1

・白ネギ:10cm分

・生姜:10g分くらい

・赤パプリカ1/4個

・菊菜:100g

・オイスターソース:大さじ1

・醤油:大さじ1

・酒:大さじ1



 炊き込みピビンパに関しては土鍋かホーローの鍋がオススメだ。炒めた鍋でそのまま炊き上げられるからな。米は研いでザルなどにあけておき、人参を細切りにして、炒め始める前に合わせ調味料を作っておく。

 鍋にごま油を引いて合挽き肉を炒め、粗方火が通ったらもやしと人参を加えて炒める。野菜がしんなりしてきたら洗い米2合を加えて炒め、全体が混ざったら合わせ調味料と水を入れる。調味料と水の合計で400ccになるように計算して入れるように。

 蓋をして、強火にかけて沸騰したら弱火にして13~15分程炊く。炊き上がったら切るように混ぜて、盛り付ける時に青ネギを散らせば完成だ。



(牛と菊菜のオイスター炒め)

 お次はおかずのオイスター炒め。牛薄切り肉に酒と片栗粉をまぶして揉み込んでおく。赤パプリカ、白ネギ、生姜は細切りにして、菊菜は食べやすい大きさにざく切りにしておく。

 フライパンでごま油を熱したら、白ネギと生姜を炒めて香りを出し、そこに牛肉と赤パプリカを加えて更に炒める。肉に火が通ったら、菊菜を加えて炒める。

 菊菜に火が通ってしんなりしたら、調味料を合わせて回しかける。全体に調味料を絡めたら、味見をして塩などで味を整えて完成。



「へいお待ち、『炊き込みピビンパ』と『牛と菊菜のオイスター炒め』だよ」

「菊菜ってぇのは初めて聞いたな」

「菊菜ってのはまぁ……春菊と大差ねぇよ。春菊と思ってもらって大丈夫だ」

「ふ~ん……地域で呼び名が違うようなモンか」

 そう言ってにーと提督はオイスター炒めを頬張った。牛肉のしっかりした旨味に、菊菜の爽やかな苦味。そこにオイスターソースのコクが加わって絶妙だ。あきつ丸はピビンパを一口食べて、

「大将殿、生卵を頂けるでありますか?」

 成る程、ピビンパに生卵を絡めたら美味いよなぁそりゃ。

「あ、ずるいぞ!大将、俺にも生卵!」

「はいよ、そんなに焦らんでも出してやるから」

 そんな2人の様子を苦笑いしながら眺め、俺は冷蔵庫から生卵を出してやった。 
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