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レインボークラウン

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第四百五話

              第四百五話  牛乳を飲むには
 赤音も牛乳を熱心に飲、みはじめた、だがその妹にだ。姉の葵は少し注意する様な口調になってそれで言った。
「一つ注意することはね」
「何?」
「続けることよ」
「継続はっていうの」
「そう、牛乳を飲むこともね」
 このこともというのだ。
「続けてこそなのよ」
「いいのね」
「途中で止めたら」
 それこそというのだ。
「何の意味もないわよ」
「食べることもね」
「そうでしょ」
「ええ、いつも食べないとね」
「どんなものでも意味がないの」
 そうだというのだ。
「そうするから」
「だからなのね」
「赤音もね」
「背が高くなったりしたいのなら」
「それなら飲むことを続けることね」
「そうしないと駄目よ」
 これが姉の言葉だった。
「確かに牛乳は栄養があるけれどね」
「幾ら栄養があってもってことね」
「飲むことを止めたら意味がないわよ」
「牛乳は前から毎日飲んでるけれど」
「じゃあそれを続けなさい」
 葵の言葉は明瞭ですらあった。
「いいわね」
「ええ、それじゃあね」
「私もそうするし」
「お姉ちゃんもなの」
「だから背が欲しいから」
 それでというのだ。
「飲んでいくわよ、これからも」
「毎日ね」
「他のものもバランスよく食べてね」
 このことも忘れないというのだ。
「そうしていくわ」
「牛乳ばかりじゃなくて」
「だってばらんすよく食べないと駄目でしょ」
「お野菜やお魚も」
「そう、しっかり食べないとね」
 意味がないというのだ。
「だからそうしていくわ」
「結局結論はバランスよく食べること?」
「そうかも知れないわね」
 葵は妹の言葉を否定しなかった、そして今は牛乳を飲んだ。赤音もその姉を見て牛乳を飲んで楽しんだのだった。


第四百五話   完


                      2016・12・26 
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