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相棒-二人の相棒-

作者:末武克之
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第1話 初めての3人行動 1

ーー特命係ーー


来流はパンを食べながら特命係のコーヒーを作っていた。

「あっ!」

特命係の出入口から声を出したのは滝本ひふみだった。

「よう、おはよう滝本さん」

「お・おはよう・・・・」

ひふみはそう言って自分の席に座った。

「おはようございます」

そう言って杉下右京は二人に挨拶した。

「おはようございます、右京さん」

来流はそう言ってパンを食べ終えてコーヒーを飲み終えた。

右京と来流とひふみは雑用をしていた。

「よう、暇か?」

片手にパンダのマグカップを持って来たのは角田六郎だった。

「暇に見えますか?」

来流はそう言ってコーヒーを飲んでいた。

「いやー、しかし新しい相棒が二人とはな」

そう角田はコーヒーを飲みながら言った。

「驚きましたか?」

右京はそう言って紅茶を飲んでいた。

「いや、まさか相棒が神田来流てのに驚いたんだよ」

そう角田は来流の肩を叩いた。

「どういう意味でしょうか?」

右京は角田に聞いた。

「実はね神田来流は刑事部でもかなり暴力的な刑事なんだよ」

角田はそう右京に言った。

「確か、彼から聞いた時は犯人を再起不能にまで追い込んだらしいですね」

そう右京は言った。

「まぁ、犯人が凶悪犯だったらしいからな」

角田はそう言って来流を見て言った。

「しかし、彼は警察の中では真面目な人です」

右京は来流を見てそう言った。

「まぁ、伊丹達に比べたらまともだしな」

そう角田はコーヒーを飲みながら言った。


ーー東京品川区ーー


夜の住宅地で一人の男性が帰宅していた。

「まさか、遅くなるとはな」

そう言って男性は歩いていた。

すると後ろから誰かが男性に近付き片手に持っていたナイフを男の背中に突き刺した。

ザシュッ!

男性は背中を刺された。

「っぐ!」

ドっさ。

男性は倒れて刺した人物はそのまま走り出した。


ーー次の日ーー


来流は片手にコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

「おはようございます」

杉下右京はそう言って特命係に入った。

「あっ!右京さんおはようございます」

来流はそう言って敬礼した。

「そこまでしなくていいですよ」

右京はそう言って自分のイスに座った。


ーー住宅地ーー


伊丹と芹沢は死体を見ていた。

「背中から刺されたみたいだな」

伊丹はそう言って死因を見て言った。

「それにしてもかなり立派な建物が建ってますね」

芹沢そう言って辺りの家を見ていた。

「それだけ金持ちが居んだろ」

伊丹はそう言って辺りの建物を見て言った。

「それだけじゃないと思いますよ」

伊丹の後ろから言ったのは杉下右京だった。

「うわっ、何で警部どのが居るんですか!」

そう伊丹は右京に聞いた。

「何か事件だと米沢さんから聞きましてね」

右京はそう言って事件現場を見ていた。

「あの、ばか」

伊丹はそう言ってかなり怒っていた。

「あれ?来流」

芹沢は来流の姿を見てそう言った。

「ちわです」

来流は挨拶をして元上司二人の横を通り過ぎた。

「お前も警部と一緒に来たのかよ!」

そう伊丹は来流に絡みながら聞いた。

「まぁ、暇でしたから」

来流はそう言って現場を見ていた。

「しっかし、滝本くんも君も来るとは思いませんでしたね」

右京はそう部下二人に言った。

「いいじゃないですか、暇だし」

来流は辺りを見ながら言った。

「う、右京さん」

ひふみは右京に話し掛けた。

「どうかしましたか?滝本くん」

右京はひふみの方を向いた。

「このナイフアリスってお店のナイフです」

ひふみはそう右京に言った。

「アリス?」

来流は頭に?マークを浮かべた。

「アリスといえば最近有名な雑貨屋さんのお店ですね」

右京はそう言ってナイフの写真を撮って次の場所に向かった。



ーー雑貨屋・アリスーー


右京と来流とひふみはアリスに到着して辺りを見た。

中に入るのは女性が多く男性は中々見なかった。

「いらっしゃいませ」

そう店員は右京達に言った。

「しかし、スゲー品数だな」

そう言って来流は品物を見ていた。

「君、こういうのは得意なんですか?」

右京は来流に聞いた。

「いえ、一人なら入りませんけど仲間と一緒なら怖くないですね」

そう言って来流は凶器のナイフを見つけた。

「右京さん!ありましたよ!」

来流はそう右京に言った。

「ウサギサバイバルナイフ。」

そう右京はサバイバルの値段を見た。

「2980円て書いてますね」

来流はそう言ってサバイバルを片手に持ちながら言った。

「あの、店員さん!」

来流は店員を呼んだ。

「はい、何でしょうか?」

店員は来流達に近づいた。

「このナイフを最近買った人って何人ぐらいいますか?」

右京はそう店員に聞いた。

「えっと、お客様は一体?」

「警視庁特命係の杉下です」

「同じく神田です!」

「お、同じく滝本で・・・・す」

そう三人は警察手帳を見せた。

「最近買ったのは一昨日の小柄の女性と目付きの悪い男の人の二人ぐらいです」

そう店員は思い出しながら言った。

「一応聞きますけどその方達はこの店の常連ですか?」

来流はそう店員に聞いた。

「いえ、初めて来た人ばかりです」

そう店員は言った。

「そうですか、ご協力感謝します!」

そう言って来流は敬礼した。



ーー特命係ーー


来流とひふみと右京は今回の事件を整理した。

「殺されたのは武山和真、年齢は29歳、職業は工事現場の社員だそうです」

来流はそう説明をした。

「殺された時間は昨日の夜の2時~3時の間ですね」

そう来流は言った。

ぽん。

右京は被害者の写真をホワイトボードに貼った。

「あれ?いつの間に?」

来流はそう右京に聞いた。

「続けましょう」

そう右京は来流に言った。

「謎が多いですね」

そう言って来流は少し考えていた。


続く 
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