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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第二章:戦闘校舎のフェニックス/主武装のウルトガ・メイス
  Change7:悪魔の決闘・中編~Unchanging path~

俺、兵藤一誠は木場と合流するために合流場所の運動場に向かう途中のところだった。

〔ライザー様の『兵士(ポーン)』三名。戦闘不能(リタイヤ)

ライザー側の『兵士』が三人も戦闘不能か、となると相手の『兵士』は部長の仕掛けた本当の罠に引っかかり木場に倒されたってところか。
これで相手は合計七人が戦闘不能、こっちは小猫ちゃんがやられて一人戦闘不能になっている。状況は思ったよりも拮抗していてまだ油断できない状態だ!

「――――ッ!?」

運動場に向かっている途中で突然何者かに腕に引っ張られる。敵か!?…と思ったら俺の腕をつかんでいたのは木場だった。相変わらずさわやかな表情をしているぜ。

「なんだよ、お前か」

「ごめんね驚かせってしまってね」

どうやら木場は運動場の北東の端にある用具倉庫の裏で運動場を見張っていたようだ。

「悪ぃ木場。小猫ちゃんは………」

「アナウンスを聞いていたから僕も知っているよ。無念だったろうね、小猫ちゃん罠を仕掛けているときや開始前のときも凄い気合を入れていたからね」

「………勝とうぜ、このゲーム」

「もちろんだよイッセー君」

木場は俺にとっては嫌いな存在だが、こうも先頭のときや堕天使の一件の時などでは心強い見方だぜ。でもやっぱり行け免は許せないけどな!
だが、オカルト研究部男子コンビといきましょうか。じゃなきゃ女の子に面目立たないからな!!

「それにしても木場よく三人同時に倒せたな?一応あいてはベテランの眷属なんだろ?」

「本来なら残っている残りの『兵士』三人もあの時点で倒すつもりだったんだけど三人しか斥候としてきていなくてね。どうやら相手は見方を少し犠牲にして僕の攻撃を様子見て痛んだと思う。どうやら相手は『犠 牲(サクリファイス)』をよく使う戦術のようだね。主であるライザーが不死身なのと、眷属が多いからこそ多用できる戦術かもね」

木場は口元で笑ってはいるが目は笑っておらず静かに嫌っているような感じがした。

「この運動上にいるのは『騎士(ナイト)』、『戦車(ルーク)』、『僧侶(ビショップ)』がそれぞれ一人ずつ計三人が今のところ確認できてるよ」

「結構いるな……」

「しかも僕たちがが眷属を約半数程度削っているからおそらく残っている『兵士』や他の眷属が造園としてくる可能性も高いね」

「マジかよ……」

「こちらが重要となる拠点体育館を壊したから警戒されているのさ。だからそれぐらい戦力を集中するのは当然だからね」

確かに部長から聞かされている新校舎の進入ルートは、体育館裏を経由しての進入と運動場裏をつっきてそのまま信仰者の裏口から侵入するルートなんだが、こちらが体育館を破壊したから跡は運動場を利用するルートになっている。この運動上に戦力を集中させるのは当然といえば当然だな。しかもこっちが体育館を利用する作戦を実行しちまって、ライザー側の『女王(クィーン)』が前線にでき来たわけだしな。
体育館のときよりも激戦になりそうだぜ。緊張して体が震えてきたな。

「イッセー君、緊張しているのかい?」

「あ、当たり前だ!俺なんて数週間前まで普通の男子高校生だったんだよ!!戦闘経験はお前と比べれば皆無に等しいから俺は雑魚同然なんだぜ?」

雑魚といっても俺には神を殺せる強力な赤龍帝の籠手(ブーステット・ギア)を宿している。本来なら手煮にとってはそれだけで十分脅威だが使うのが戦闘経験皆無に等しい俺だ。ある意味宝の持ち腐れがいいところだな。
それでも俺は部長のために何かしたい。してあげたいんだ!それに俺たちをここまで強くしてくれたシンやテュールさんの期待を裏切ることになってしまう。
たとえこのゲームで俺が一番弱いとしてもただでは倒れねぇ…倒れるなら一人でも多く相手を倒すぜ!

「イッセー君、ほら」

すると木場が手を見せてきた。俺と同様、手が震えていた。もしかしてこいつも………

「イッセー君は僕のことを戦闘経験豊富だといってくれている。確かに戦闘は幾度もしてきている。だけどね僕はゲームに参加することが初めてなんだ。しかも主である部長の将来が決まるゲームでもあるんだ。僕はねこのゲームに参加することに戴せて歓喜しているしそれと同じぐらい恐怖しているんだ。だからこのゲーム絶対勝とう、主である部長のためにもそして、ここまで僕たちを強くしてくれたシン君たちのがんばりを裏切らないように」

木場も俺と同じことを考えていたのか…

「それなら、ライザーの眷属の女の子達が興奮するようなオカルト研究部イケメンコンビネーションでも披露するか?」

「面白いねイッセー君!!それなら僕が『攻め』かい?」

「違うな俺が『攻め』なんだよ!!ッて変なこと言わせるんじゃねえ!!」

まったく。まんまと木場のペースに飲まれちまったぜ。
そんなやり取りをしていると突然勇ましい序英の声が聞こえてきた。

「私はライザー様に忠誠を誓っている『騎士』カーラマイン!!こそこそと腹の探りあいをするのはやめにしようじゃないか!!リアス・グレモリーの『騎士』よ、いざ尋常に一騎打ちで剣を交わおうではないかないか!!!」

グラウンドの中央で装甲が少なめの甲冑を着た女性が堂々と立っていた。てかなんつー大胆な女性だよ!あんなところに堂々とたっていれば『狙ってください』っていっているようなもんだぞ!

「あちらから名乗ってしまわれたら『騎士』としてとして、一人の剣士として隠れるわけにはいかないね」

木場は独り言つぶやくと隠れていた倉庫から出て運動場に向かった。

「まったく。しょうがないな俺も付き合うとするか」

俺も木場を追いかけるように隠れるのをやめ木場についていった。

「僕はリアス・グレモリー様の眷属『騎士』木場祐斗」

「同じくリアス・グレモリー様の『兵士』兵藤一誠だ!!」

俺と木場はそれぞれ自分の名を名乗る

「リアス・グレモリー眷属たちよ。私は思えた地のようなものがいて感謝しているぞ。ふつうなら堂々と正面からやってくるのは正気の沙汰じゃないからな」

まともじゃないって指摘されてもあんたには言われたくないぜ。

「だが、私はお前たちのようなバカが大好きだ。では…はじめようか」

「そうだね、『騎士』同士の一騎打ち。僕としてはすさまじい剣戟を繰り広げたいところだね」

「その言葉を持っていたぞ!!リアス・グレモリーの『騎士』よ!!!」

そして木場とライザーの『騎士』の一騎打ちが始まった。そういえば俺だけでたらでたでどうすればいいんだろう?木場の応援?でも少しはなれたところに、ライザーの『戦車』と『僧侶』がいるからあちらを相手すればいいってことだよな。
俺は木場を心で応援しながらライザーの『戦車』と『僧侶』向き、構える。

「おや、忘れられたと思ったがが」

「残念ながらこれは部長の将来がかかったゲームなんでね。敵のことは忘れるわけないからな」

ライザーの『戦車』と『僧侶』。おそらく格好からして顔の半分だけ仮面を付けているのは『戦車』だろう。もう一人の貴族みたいな格好をしているのは『僧侶』だろうな。
しかし。こう自分を見てみると洞察力か?それが自然と身についているな。これも二人の修行の賜物かもな。
俺が考えているとライザーの『僧侶』らしき女の子が文句を言いながらライザーの『戦車』の横に並ぶ。

「まったく頭の中で剣一色で塗りつぶされた同士、暑苦しくてたまりませんわ。まったくカーラマインったら、主である『(キング)』の策略である『犠 牲(サクリファイス)』で『兵士』を犠牲にしたときも納得のいかない表情をしてましたしあの人は下僕の自覚がないなんてついていませんね。しかもリアス・グレモリー様がかわいがっている『兵士』、あなたでしたね。まったくあの方は趣味が悪いのかしら」

見方を辛口評価しているな。しかもさらっと俺に悪口を言ってきたな!!失礼な女の子だな。

「まったく金髪お嬢様キャラかと思ったが毒舌のオプションつきかよ!!でも俺が戦って倒すことには変わりねえしな。ブースッテト・ギア、スタンバイ!!!!」

『Boost!!』

俺は赤龍帝の籠手を左手に装着し構える。しかし『僧侶』らしき女の子は、そのまま嘆息するだけでまるで戦う気がないように見えた。

「私は戦う気は毛頭ありませんわ。イザベラ、あの『兵士』のあいてをしてあげなさい」

イザベラと呼ばれた『戦車』が無言でうなずき前に出る。
てか、あのドリルロールの髪型のあんなの子は戦う気ないのかよ。

「元からそのつもりでいたからな。お互いこぶしで戦うみたいだ。ならば戦おうじゃないか」

「それはいいんだけどよ。そっちの『僧侶』らしきお嬢さんはバトらないのか?」

「そのことか、それなら気にしないでくれあの子は特殊でね。今回も観戦だけするそうなんで攻撃はしてこないから大丈夫だよ」

「はぁ?意味わからねぇんだが??」

てゆうか、お互いの主の将来が決まる戦いなのに観戦って普通ありえなくね?

「簡単に説明すると彼女――いや、あのお方はレイヴェル・フェニックス。ライザー様の実の妹で特殊な扱いでライザー様の眷属としているんだよ」

ええええええええええええええ!!!!????。は!?実の妹を自分の眷族にしているだと!!!!

「ライザー様曰く、『実妹を眷属に入れることに意義がある。ほら、近親相姦ってやつ。あこがれたり羨ましがるやつがいるだろう?まあ、残念ながら俺は妹萌えじゃなく巨乳お姉さんだから形として悪魔ってことだ』らしい。私にはまったくわからん趣向だが」

あの鳥野郎、本当に変態でバカだったのか…でも、妹をハーレムにいれたいって言うのは十分に理解出来るな。くっ…俺も妹がほしかったぜ!!!

「では会戦と行こうか…リアス・グレモリーの『兵士』!!」

「おっと危ねえ!?」

俺はライザーの『戦車』。イザベラの唐突なストレートを回避し後ろに下がり距離をとる。

「ほう、今の攻撃を回避するとはな。少し君を見くびっていたようだな。こっちもギアを二段…いや全開で挑ませてもらうとしよう!!」

「こっちも伊達に地獄の修行をやってきたわけじゃないからな。俺もお前を倒す気でいくぜ!!」





















 
 

 
後書き
次回、ゲーム終了です。 
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