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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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腕一本

 
前書き
このストーリーも残すところ後二話となりました。最初やり始めた時は十話くらいで終わっちゃうかもと心配していただけに、それらしい長さに纏まってひと安心といったところです。 

 
ラウルside

遡ること数日前・・・ラウとレオンは100年クエストを達成するために霊峰ゾニアへとやって来ていた。そこで遭遇したシリルたちを狙う不思議な男。そいつと戦っている最中、両者の渾身のブレスが敵を直撃し、二人とも雪の中へと倒れ込んでしまった。

「レオン!!」

彼に言われて距離を取っていたラウだけは無事。だから倒れて動かなくなっている少年の元へと大急ぎで飛んでいく。

「レオン!!しっかりして!!レオン!!」

体を揺すってみるけど、反応がなく一切動こうとしない。息はあるようだけど、このままにしておくと危ない気がする。

「ギルドに・・・いや、それじゃあ遠いかも・・・」

治癒の魔法を使えるシェリアやシリル、ウェンディたちに助けてもらおうと思ったんだけど、ここからそこまで行くのには時間がかかりすぎる。となるとラウはどこに行けばいいんだろう・・・

「あ!!そっか!!」

ここに来るまでにジュラさんたちに挨拶をした。ということは、ギルドに戻るよりも評議院に向かった方が近いはず!!

「待っててレオン!!すぐ連れていくから!!」

倒れている友人を掴んで飛び上がる。その際、彼の攻撃を受けて白目を向いている青年が目に入った。

「ごめんね」

大ケガをしているようだけど、死んだりはしていないと思う。ただ、ラウが持てるのは一人だけ。二人を持つことはできないし、そもそもこの人を助けてもいいのかよくわからない。

(もしかしたら危険な人なのかもしれないし、シリルたちと会ったりしたらみんな危ない目にあっちゃう)

レオンからシリルやウェンディの匂いがすると言って、いきなり攻撃を仕掛けてきた。それもなかなかに強くて、もしレオンじゃなかったら殺られてたと思う。だから、迂闊に街に連れていくのは危険だと思う。
そう自分を納得させて、レオンを抱えてこの場から飛び去っていく。一応事情をジュラさんに話した後、助けに行きなさいと言われたら来よう。そう思いながらラウは評議院へとトップスピードで向かった。


















「ジュラさ~ん!!」

大急ぎだったから正門からではなく開いていた窓から飛び込み中へと入る。その場にいたのはアゴヒゲを生やした白髪の、背の低い老人が部屋から出ようとしているところだった。

「なんじゃ?お主らは、おい」

いきなり飛び込んできたことに怒っているのか、鋭い目付きでラウを睨み付けてくる。でも、今は怖じけづいている場合じゃない。

「ジュラさんはどこですか!?」
「まずは名を名乗って表から・・・ん?」

自分の質問に答えないラウたちにかなりご立腹の様子のご老人。でも、彼はラウが抱えていた血塗れの人物を見て、大きく目を見開く。

「どうしたんじゃ?そいつは」

窓から許可もなく飛び込んできた無礼者を追い払おうとしていたはずだったけど、目の前に大ケガをしている少年がいるとわかった途端事情が変わったらしく、心配そうにしゃがみこむ。

「頼まれてた100年クエストで変な奴に挑まれて、こうなっちゃったの!!」
「100年クエスト?つまりこいつが噂の・・・」

元々評議院から頼まれた依頼だけあってこの人も誰がやりに行ったかは把握していたらしい。彼はレオンの顔を見た後、まるで何か別の生物にでも変化したかのように巨大化していく。

「ワシがこやつを医務室に連れていこう。ジュラは右に行った管理室にいるはずじゃ」
「わ・・・わかりました!!」

慌ててたから全然気にしていなかったけど、この人の魔力すごく高い!!もしかしたらジュラさんよりも大きいかも・・・
接収(テイクオーバー)だと思う魔法で変身した老人は意識不明のレオンを連れて大急ぎで廊下を駆けていく。ラウは彼に言われた通り、ジュラさんがいるはずの管理室へと向かい、レオンが危ない状態にあることを伝えにいった。



















ガチャッ

「レオン!!」

ジュラさんにレオンのことを伝えると、彼は信じられないような顔をした後、すぐさま医務室へと駆け出し、扉が外れてしまうのではというほどの勢いで中へと入る。

「オイ、もう少し静かに入って来んか」
「申し訳ありません、ウルフヘイム様」

入った部屋には先ほどレオンを連れていってくれた老人が待っており、ジュラさんは深々と彼に頭を下げる。

「あの・・・レオンは?」

ジュラさんの反応からしてこの人がすごい人なのはおおよそわかるんだけど、それよりも今は仲間のことの方が大事。彼は扉の真横に立っており、白のカーテンで一つのベッドが区切られていたから、レオンの姿が確認できずに気持ちが滅入る。

「今医療班に緊急で治療をさせておる。ただ、かなりの大ケガだったから、助かるかどうか・・・」
「そんな・・・」

まともな攻撃は最後の一発しか受けていないのに、たったそれだけであんな大ケガ・・・しかもレオンがやられちゃうなんて信じられないよ・・・

「ラウル、何があったのか詳しく説明してくれないか?」
「ここじゃなんじゃ、管理室の方に行こう」
「う・・・はい」

彼らに連れられて医務室から出ていく。その際次から次へと医療班が中を慌ただしく出たり入ったりしており、かなりのダメージを少年が受けていることがわかり、心が揺らいだ。
















「それで?一体何があった?」

ジュラさんを呼んできた部屋へと案内され、二人の正面に座る。二人ともレオンがあんなことになるとは思ってもみなかっただけに、かなり厳しい顔をしていた。

「依頼書にあった通り霊峰ゾニアに行ったんだけど、どこにもそれらしい宝玉がなくて・・・もしかしたら山頂にあるのかな?って思って向かってみることにしたの」

実際洞窟の中やポイントになりそうな場所に依頼書にあった金の宝玉はどこにもなかった。まぁ、レオンが見つけられなくてもいいやって割り切って洞窟の深くまでは探してなかったんだけどね。

「それで?山の頂きに行くのになぜあんな大ケガを?」

問題はここから。普通に考えてただ山頂に行くのにケガするわけがない。シェリアとかウェンディみたいなドジッ娘なら転んで崖から落ちましたってこともあるかもしれないけど、レオンに関したらそんなことは起こり得ない。いや、崖から落ちたらあんなケガじゃ済まないけどね。

「もう少しで山頂ってところで黒い影に覆われてね、何かなって見上げたら真っ黒いドラゴンがいたの!!」
「「ドラゴン!?」」

ラウの言葉に思わず立ち上がる二人。それはそうだよね、だってラウとレオンも訳がわからずにいたんだもん。

「そうしたらそのドラゴンが降りてきて、しばらくしたら髪の長い男の人に変身してね」
「ドラゴンが人に・・・?」

何か心当たりがあるのか、お互いの顔を見合わせるジュラさんとウルフヘイムさん。二人の反応が気になるところだけど、ラウはそのまま話を続ける。

「そのドラゴン人間がレオンを襲ってきてね、戦ってたんだけど、レオンが勝てそうだからって油断したらお互いのブレスがぶつかっちゃってあんなことに・・・」

あのまま戦ってたらほぼ間違いなくレオンが勝っていたと思う。元々の力もそうだし、何より環境がよかった。氷の魔導士にはもっともありがたい寒い環境。最悪その辺にある氷を食べればいくらでも力を戻せただろうし、圧倒的にレオンが優勢だった。ただ、それゆえに彼は油断して、普段なら交わせるような攻撃に反応できなかったんだと思う。

「そうか、その者の攻撃を浴びて・・・」
「うん・・・」

あの人の魔力といいパワーといい、ジュラさんよりも上だったかもしれない。もしかしたらイシュガルの四天王って言われている四人よりも上なんじゃ・・・

「ラウル、冷静にワシの話を聞いてほしい」
「うん?」

一通りの事情を話し終わると、ジュラさんは神妙な面持ちでラウに語りかける。その表情があまりにも深刻だったから、嫌な予感がしてならない。

「レオンが戦ったというその男、心当たりがある」
「えぇ!?」

さっきからの反応で大体わかっていたことではあるけど、驚かずに入られない。もしかしたらあれがイシュガルの四天王の一人とか?いや、でもそれじゃラウたちを襲ってきたりしないか。

「そいつはかつて一国をも滅ぼしたとされるドラゴン。黙示録に名を刻まれた存在」
「え?それって・・・」

その前振りで思い当たるのが一つだけある。ラウの考えが正しいのを察したのか、ジュラさんは小さくうなずいてその名を告げた。

「竜の王、アクノロギア」

以前シリルたちが所属していた魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)の聖地、天狼島と言われる島を七年前にブレス一つで消し去ってしまったというあの・・・?彼から言われたその言葉に驚きが隠せない。

「でも!!ラウたちが戦ったのは人間で・・・」
「アクノロギアは元々は人間だったそうだ。今も戻ろうと思えば人間に戻れるのやもしれん」

そう言われると辻褄が合う。最初にドラゴンの姿で現れたこと、あれだけの魔力を持っていながらたぶん聖十の称号を持っていないこと。そして、シリルたちの匂いがレオンからすると言ったこと。

「知っての通りアクノロギアのブレスは強力じゃ。それをまともに受けてしまったとなればいかにレオンでも危ういかもしれん」
「そんな・・・」

そもそも肉体が残っていたこと、ここまで息が持ったことが不思議だというウルフヘイムさん。もしかしてレオン・・・死んじゃうの?

「大変です!!ウルフヘイム様!!ジュラ様!!」

絶望に涙を溢しそうになっていると、ドタドタと足音が聞こえたかと思うとノックもなく部屋へと一人の男が入ってくる。その服装からレオンを治療していた医療班だとすぐにわかった。

「どうした!?何かあったのか!?」
「それが・・・先ほど運ばれてきた少年が・・・」

やっぱりレオンについてのこと。最悪の事態を予想していたラウたちは次に発せられる言葉を待っていた。


















バタバタバタ

廊下を走り抜け医務室へと急ぐラウ。飛べば速いんだろうけど、今はそれに気付く余裕もないほど焦っていてすれ違う人にぶつかりそうになりながら医務室の扉を開いた。

「レオン!!」

バタンッとさっきのジュラさん並の勢いで扉を開き中へと入っていく。その音に驚いた中にいたみんなは一斉にこちらを向いた。

「よぉ、ラウル」

そしてその中央にいるのは、呑気にご飯を頬張っている全身に包帯だらけの少年だった。

「う・・・うぅ・・・」
「どうした?」

その姿を見た瞬間堪えていたものが一気に零れ落ちる。それを見たレオンは不思議そうな顔をしており、思わず彼に飛び乗ってしまった。

「心配かけないでよ!!コノコノ!!」
「わっ!!ちょっ!!殴るな騒ぐな暴れるな!!」

人の気も知らないでのほほんとしている少年にムカついたのでマウンドポジションからの殴打攻撃を食らわせる。医療班の皆さんは微笑ましそうに見てたけど、しばらく経ってもやめないからさすがにまずいとラウのことを引き剥がし落ち着くように指示を出す。

「レオン、大丈夫なのか?」
「今のは死ぬかと思った」

顔以外のありとあらゆる場所に包帯を巻いている少年に声をかけるジュラさん。島一つを消し去るはずのブレスを受けたはずの少年は不思議なほどピンピンしており、最悪のことを考えていたラウたちはどんな反応をすればいいのかわからない。

「ケガは大したことなかったのか?」
「いえ、普通なら意識を取り戻せるレベルのものではないのですが・・・」

そう言ってウルフヘイムさんにどのようなケガをしたのかが書かれている紙を手渡す医療班の一人。後ろからそれを覗くと、あまりの量に読むことを拒みたくなる。

左上腕及び前腕複雑骨折、肋骨骨折、頭部外傷、両足首捻挫etc.....

「下半身のものは軽度でしたし、幸い右腕は一切傷を負っていませんでしたので私生活にはさほど影響はないかと」
「そ・・・そうか・・・」

たぶんレオンは咄嗟に左腕で右腕を庇ったんだ。彼の言葉を借りるなら、ご飯食べれなくなるからね、右手がダメになったら。

「念のため脳の検査をこれからしますが、ほぼ問題はないかと」
「なら良いのだが・・・」

嬉しいことに間違いはないのだが、なんだろう・・・島どころか国すら滅ぼしたことがあるドラゴンの攻撃を受けてここまで簡単に生還できるとなると、七年間消息不明になった妖精の尻尾(フェアリーテイル)が可哀想になってくるような・・・

「うぬは人間ではなく化け物だったようじゃな?」
「??そんなことはないと思うけど・・・」

年上に対しても平然とタメ口を使えるこの無神経さ、間違いなく脳の方も大丈夫だろう。そう思っていると、案の定大丈夫だったらしく、自宅に帰る許可が即日降りた。

「ギルドまで送っていくぞ?レオン、ラウル」
「いや、いいや」

許可が降りてもしばらくは入院してた方がいいと言われたんだけど、レオンが今すぐ帰りたいと駄々を捏ねるので松葉杖を借りて評議院の建物から出ていく。ジュラさんは危険なクエストを依頼しただけにこのまま帰すのは気が引けるらしく、魔導四輪で送っていくと言うんだけど、レオンがいいと言って聞かない。

「ラウルに運んでもらうし、寄り道もしたいし」
「そうなのか?大丈夫か?ラウル」
「うん!!もちろん!!」

実はクエストが終わったら帰りに寄りたいと言っていたお店がたくさんあった。そのため魔導四輪で送ってもらうと止まってもらうのに気が引けるのでお断りしているらしい。ラウとしても運転手に気を使うのは疲れるからこの方がいいんだけど。

「わかった。ただ助けが必要になったらこれに連絡を入れてくれ。すぐに迎えを向かわせる」

心配性なジュラさんは手の平サイズの小型通信用魔水晶(ラクリマ)をラウに持たせる。これさえあれば疲れても全然大丈夫だね!!

「じゃ、またいずれ」
「バイバ~イ!!」

善は急げとその場から立ち去るラウたち。クエストには失敗したので報酬はもらえなかったけど、おおよその原因を突き止めてくれたということで別料金をもらうことができた。そのお金で最初の目的地であるお団子屋さんへと向かった。


















レオンside

評議院を出てから二日後、100年クエストを失敗してから五日間くらい経ったのかな?

「そういえばあの依頼はどうなるの?」
「打ち切りになるって話だったよ?」

お店回りをしながら色んな物を食べ回っているんだけど、俺が失敗した例のクエストについてのことをラウルに聞くとそんな返答が来る。

「アクノロギアがうろついてるんじゃとても完遂はできないだろうってさ」
「ふ~ん」

あの強いのがアクノロギアだったとは驚いた。でも、そんな奴を“弱い”と感じてしまった俺はアホなんだろうか?それともドラゴンって大したことがない生き物だったとか?昔は人の力が弱すぎて対抗できなかっただけなんじゃないのかと思ってしまう。

「次はどこに行く?」
「確かこの先にあるカノッコ村っていうところの近くにお汁粉が名物のラーメン屋があったはず」
「え?それおかしくない?」

ラーメン屋なのにお汁粉が売りとはどういうことなんだろうか?それが気になってずっと前から目をつけていたお店なのでこの日を楽しみにしていたのは言うまでもない。

「ついでに村に泊まれるところがないか聞いてみよう」
「そうだね。そろそろ日も落ちるかもしれないし」

正確な時刻はわからないけどお昼はもう回っているはず。そろそろ宿屋を確保しておかないと真っ暗な山で野宿しなければならなくなるかもしれない。

「あそこがカノッコ村だな」
「そうだ・・・あれ!?」

まずは村で泊まる場所の確保と思っていると、ラウルが何かに気付いたらしく前方を指さす。

「あれシェリアじゃない!?」
「え?」

彼の視線の先を見るとそこには見覚えのあるメンバーが六人。しかし、様子がおかしい。
一人は血の海に沈んでおり、他の四人は地べたに座り、幼馴染みと思われる少女は首を持たれて宙吊り状態。

「シェリア!?」
「うわっ!!」

咄嗟にヤバイと直感した俺は松葉杖を放り出し隣に立つ少年の尻尾を掴み全速力で村へと降りていく。

「離して・・・目が回るぅ」

尻尾を捕まれたせいで猫に戻ったラウルは振り回されて目を回しているが気にしている余裕はない。彼を頭の上に投げ置くと、唯一動く右手で持ち上げられている少女の手首を掴み、

「っ!!」

捻挫で痛む足を振り上げ彼女を掴む腕を本来曲がらない方向へとへし折る。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

骨が砕けたことにより絶叫するショートヘアの女性。その間に俺は支える力を失って地面に落ちそうになる少女をギブスを目一杯はめた左腕とまともに動かせる右腕とでなんとかキャッチする。

「え・・・」
「なんで~・・・」
「ここにいるの・・・?」

突然ここにいるべきではない人物が現れたことに驚きを隠せない様子のウェンディたち。

「別に、通りかかっただけだけど」

偶然やって来た村で仲間と出会えるとは・・・運がいいのか悪いのかよくわからないけど、ま、いっか。

















ウェンディside

突然現れた包帯だらけの少年が一瞬誰なのかわからなかった。けど、特徴的な髪や相棒の猫を見てすぐに仲間だとわかる。

「立てる?」
「う・・・うん」

お姫様抱っこしていた少女を立たせるとケガをしていて動きにくいのか、ぎこちない動きで敵へと振り向く。

「なんだ?お前」
「こいつらの仲間だけど?」

折れた腕を押さえて涙を流している女性を一瞥した後その原因を作った少年を睨み付ける二人。それに対し彼は平然とした表情で淡々と答える。

「まさかそのケガで俺たちと戦うつもりか?」
「貴様が何者か知らんが、お前程度すぐに倒してやれるんだぞ」

すでに満身創痍なレオンでも手を抜く様子は微塵もないエーメさんとカラスさん。さすがにこれはまずい!!今のレオン一人じゃとても勝てません!!

「待っててレオン!!私も・・・あぅ」

加勢しようと立ち上がろうとしますが、体に力が入らない。こんな時に限って・・・

「手伝うよ、レオン!!」
「大丈夫だよ」

脚がプルプルしてるけど辛うじて立っているシェリアが共に戦おうとするけど、レオンはそれを片腕で制します。

「こんな奴らに二人もいらない。俺一人・・・いや」

突然包帯が唯一巻かれていない右腕を突き上げるレオン。彼はそのうちの一本の指を立てると彼女たちを指指します。

「腕一本!!この腕一本で倒してやる!!」
「「なっ・・・」」

あり得ないようなビッグマウス発言。本当にそんなので勝てるの!?レオン!!








 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
レオンはマジで通りかかっただけだったんですね、ピンポイントです(笑)
次はレオンvs.エーメ&カラスです。はてさてどうなることやら。 
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