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オズのビリーナ

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第十幕その三

「そうなっているのね」
「山にいるからね」
「お肌の色は森エルフと一緒ね」
「森エルフと山エルフは一番近いのよ」
「エルフの中で」
「だから髪の毛の色が違う位よ」
 そうした違いでしたかないというのです。
「森エルフが山に住んだら山エルフになったの」
「だから一番近いの」
「そうよ、それで海エルフはね」
 今度は青いお肌に群青色の髪の毛のエルフの人達を見ました、服はどのエルフも同じ様なそれぞれの住んでいるお国の服です。マンチキンやウィンキーの。このことはドワーフ族も同じで今ではノーム族もです。
「青いでしょ」
「海だから青いのね」
「そうよ」
「それで闇エルフの人達は」
「地下にいるからお肌が黒くなって」
「暗いからそれに影響されて」
「髪の毛は銀が多い場所であの人達も銀が大好きだから」
 それでというのです。
「次第にね、緑からね」
「銀色になったの」
「そうよ」
「何か場所によって違うのね」
「ええ、ただエルフであることは一緒でね」
 髪の毛やお肌の色は違っていてもです。
「風俗や習慣も似ているのよ」
「住んでいる場所は違っても」
「それでもね」
「エルフなのね」
「そうなの、それでだけれど」
 ビリーナはエルフの人達を見つつです、ナターシャ達に聞きました。
「わかるかしら」
「あっ、エルフの人達は種族が違っても仲がいいけれど」
「ドワーフの人達には近寄らないわね」
「ノームの人達にはお話しても」
「それでも」
「ドワーフの人達とは」
「そう、エルフ同士は仲がいいのよ」
 森エルフでも闇エルフでもというのです。
「兄弟みたいなものだから、けれどね」
「ドワーフの人達とは」
「どうしても」
「それぞれこだわりがあるからね、けれどね」
 それをと言うビリーナでした。
「今から解決するわよ」
「貴女の知恵で」
「そうよ」
 確かな声でナターシャに答えます、見ればトロットとキャプテンはカリフ王と一緒にパーティーのホスト役をしていてガラスの猫とエリカはビリーナの隣にいます。
「今から解決するのよ」
「まあ下らない騒動はね」
「終わるに限るわ」
 そのガラスの猫とエリカの言葉です。
「それじゃあね」
「私達は終わるのを見るわね」
「是非見なさい、私は魔法は使えないけれど」 
 それでもというのです。
「魔法みたいに物事を解決するのよ」
「その知恵で」
「そうよ、今からそれを見せてあげるわ」
 胸を張って言うのでした、そしてです。 
 パーティーがはじまります、すると。
 ここで、です。カリフ王は一同に聞きました。
「今回のパーティーでは決まりがありまして」
「決まり?」
「決まりといいますと」
「ホスト役のわしの言葉は絶対です」
 そうした決まりだというのです。
「絶対に断ることは出来ません、それでも参加して頂けますか」
「はい、わかりました」
「それならばです」
「その決まりに従います」
「折角お招きして頂いたのですから」
 ドワーフの人達もエルフの人達も約束します、そして。
 それぞれの人達がテーブルに着きます、ドワーフとエルフの王様達はカリフ王それにトロットとキャプテンが座っている卓に着席しました。
 そのうえでパーティーとなりますがここでまたカリフ王が言いました。 
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