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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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798部分:第百二十三話 サガの素顔その五


第百二十三話 サガの素顔その五

「今はな」
「しかしそれは何時までも続くものではない」
「それもまたその通りだ」
 そうだと返してみせる。
「私か、貴様か」
「どちらが生き残るかか」
「それがはっきりする。これからな」
「ならば・・・・・・!」
 サガはここでだ。さらに込めるものがあった。それは。
「まさかそれは」
「そうだ、全てを注ぎ込むといったな」
 こうポポスに告げるのである。
「それは覚えているな」
「忘れる筈もない」
「そういうことだ。だからだ」
 また言ってであった。
「これからの人々の世界とアテナに為にだ。私はだ」
「命を賭けるか」
「ポポスよ、貴様はどうする」
 そしてポポスにも問うてみせる。
「これからだ。どうするつもりだ」
「知れたことだ。それではだ」
 言いながらだった。その技に全てを注ぎ込んだ。両者共だ。
 そのまま激しい攻防が静かに続いていく。それが千日間戦争にまでなるかと思われた。しかしであった。
 ポポスが一瞬だが僅かに揺らいだ。そこでだった。
 そこからサガの攻撃が瞬く間に入り込んだ。それにより音楽も世界も全てが砕け散った。 
 銀河も割れだ。今サガはその両手を交差させたうえで高々と掲げた。
「私の勝利だ!」
 ギャラクシアンエクスプロージョンを放った構えだった。その構えでの言葉だった。
 それを受けてポポスは高く吹き飛ばされた。そうしてだった。
 そのうえで床に叩き付けられる。そこで世界は元に戻った。
「うう・・・・・・」
「終わったな」
 サガはそのポポスに対して告げた。
「私の勝利だ」
「そうだ、貴様の勝利だ」
 それに応えながら立ち上がるポポスだった。
「貴様は確かに私に勝った」
「そうか」
「見事だと言っておこう」
 言いながら立ち上がる。足はふらついてもそれでもだった。立ち上がってみせてだ。そのうえで彼に対して言葉を出すのである。
「ここでな」
「私がこれまで力を込めたことはなかった」
「なかったか」
「そうだ、なかった」
 このことを告げるサガだった。
「神というのは伊達ではなかったか」
「そうだな。しかしジェミニよ」
「何だ」
「今の私には見える」
 何とか立ち上がっている。そのまま言う。
「倒れようとしている私にはな」
「見えるというのか」
「そうだ、見える」
 まさにそうだというのである。
「私にはだ」
「そのもう一人の私がか」
「髪の色だ」
 彼がここで指摘したのはこのことだった。
 
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