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バトルスピリッツドライブ ~集いし七人の戦姫~

作者:紡ぐ風
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夢限の地獄にいた少女

なのはと翼はバトルをしながら、互いに自己紹介をしていた。
「それにしても、翼ちゃんの声ってフェイトちゃんそっくり。」
「それほど似ているのか、高町?」
「うん!似ているどころか本当にフェイトちゃんの声かなって思ったくらい。あっ、ターコイズドラゴンでアタック。エンタープライズの連鎖でブロック時効果をアタック時に。ターコイズドラゴンの連鎖でエンタープライズを回復。」
「高町、思ったのだが、私のデッキは高町のデッキと相性最悪なのではないか?」
「確かに。これで12回だけど全部私の勝ちだもんね。」
「ああ。ところでエトシンモリ女史、私達と同様に異世界から呼んだ者の居場所は解るか?」
「はい。多分、あと一時間もしないうちに着くと思います。」
トワレ達は、砂漠を移動する船に乗り、移動している。
「ところで、翼ちゃんの世界はどんな世界だったの?」
「私達の世界は先史時代の人が作った兵器を相手に、歌の力で戦っていた。」
「じゃあさ、翼ちゃんは何でそんなにお侍さんみたいな喋り方なの?」
「決まっているだろう。私は民を護ると決めたときからこの身を剣と思って生きてきた。それ以外ない。」
「翼ちゃん、変わっているね。」
「皆さん、もうそろそろ会えますよ。外に出て下さい。」
翼となのはが話で盛り上がっていると、タルクがそう告げ、二人は船のデッキに出た。
「本当だ!誰かが近づいて来ている。」
なのはははしゃぐ。それに合わせて浮上船は移動を停止させ、近づく人影を待つ。すると、やって来たのは中学生くらいの少女であった。
「私達より小さい!?ねえ、君は何て名前?私は高町なのは。」
浮上船の前に止まった少女になのはは質問するが、
「少し静かにして。私は水嶋清衣。」
少女、清衣はただそう告げた。
「ようやく会えました、水嶋清衣さん。お願いします。私達に協力して─」
「何で?貴女達に無理矢理こんな辺境の地に飛ばされているのに、今度は勝手に協力してだって?ふざけないで。」
トワレの話を清衣は聴く気も持たずに却下する。
「ちょっと待って!清衣ちゃんだっけ?そんな言い方酷くない?」
「そう?貴女達の事情は解らないけど、よそ様に迷惑をかけるほどの事かしら?」
「この世界が滅んだら、私達の世界や、清衣ちゃんの世界も!」
「─そう、たかだか世界が滅ぶくらいの事で。私達のバトルは、逃げ道すらなかったわ。逃げ道がある分幸せね。」
なのはの言葉は、清衣には届かなかった。
「もういい!こうなったらバトルして!もし私が勝ったら私の話を聴いて!」
「─いいわ。セレクターバトル以外の戦いなんて、何時以来かしら?」
清衣となのははソウルコアを取り出す。
「バトルアーマー、オン…」
「バトルアーマー、オン!」
なのははバリアジャケットを纏い、清衣はコード・ピルルクの姿になる。
「ゲートオープン!解放!」
「オープン…」
二人の宣言でバトルフィールドが展開する。
「私から先攻。シマクマを召喚。バーストをセットしてエンドステップにシマクマの効果。互いに手札を三枚以下になるように破棄。」
「いきなり!?じゃあリカバリーラッシュを破棄。私のターン!ゲッコ・ゴレムを召喚。ネクサス、甲竜の狩場を配置してマジック、ストロングドロー!」
「出た!高町のメインコンボ!」
清衣のコントロールを相手にベストな動きを行うなのはに翼は嬉々とするが、
「デッキから三枚ドローして二枚破棄。」
「バースト発動。バインディングルート。増やした手札一枚につき、手札を一枚捨てて。」
「そんな!エンタープライズとミッドナイトサンが!…ターンエンド。」
バーストによって全ての手札を失い、なのははターンエンドする。
「私のターン。神速の効果でダーク・マッハジーを召喚。連鎖の効果でゲッコ・ゴレムを破壊。バーストセットして二体でアタック。」
「ライフ!」
なのはのライフは3になる。
「エンドステップでシマクマの効果。私は手札を一枚残して捨てるわ。」
「何を狙っているんだろう?私のターン!甲剣士ブリザードを召喚!更に、甲竜の狩場をレベルアップさせてアタック!ブリザードの効果でダークマッハジーを手札に戻して連鎖発揮!二枚ドローして一枚発揮!」
「ライフ。減少によってバースト発動。グラントベンケイ。手札を一枚発揮して手札に戻るわ。」
「また手札が…。ターンエンド!」
「その前に、シマクマの処理で手札を一枚捨てるわ。私のターン。バーストをセットして、辛異獣ツインヘッドライオンをレベル3で召喚。ツインヘッドライオンでアタック。レベル3アタック時効果、コスト10まで相手のスピリットを破壊。レベル2及び3の効果でダブルシンボルに。」
なのはに止める手段は無く、ライフが1になり、
「シマクマでアタック。」
最後のライフも砕かれ、なのははわずか5ターンで負けてしまった。
「私の勝ちね。それじゃあ─」
バトルが終わり、清衣は去ろうとするが、
「待て!次は私が相手だ!」
翼が名乗り出る。
「そう、解ったわ。バトルアーマー、オン。」
「バトルアーマー、オン!」
二人は決闘の体制に入る。
「ゲートオープン!解放!」
「オープン…」
「私の先攻!バーストセット!更に、ネクサス、No.20 ロングフィールドを配置してターンエンド!」
「私のターン。ネクサス、エメラルドの海に散らばる島々を配置。バーストセットしてターンエンド。」
「私のターン!ドラマルを召喚。マジック、天火烈刀斬!エメラルドの海に散らばる島々を破壊!ドラマルでアタック!」
「ライフ。バースト発動。ライフ減少によってグラント・ベンケイの効果。手札を一枚捨てて。その後グラント・ベンケイを手札に。」
「ターンエンドだ!」
「私のターン。バーストセット。マッチュラを召喚。召喚時効果で手札を一枚捨てて。」
「捨ててやろう。バースト発動!双翼乱舞!メイン効果を発揮!合計四枚ドロー!」
「バースト発動。バインディングルート。」
「グラント・ベンケイではなかったか!」
翼は、全ての手札を失う。
「ターンエンド。」
「私のターン!これは強い!ドラマルの効果発揮!自身のシンボルを二つにして、このカードは召喚する!終無き永久なる一閃!一騎当千を現世に呼び起こせ!召喚!剣豪龍サムライドラゴン・天!」
「出た!翼ちゃんのサムライドラゴン・天!」
「これが私のキースピリットだ!行け、サムライドラゴン・天!無限刃の効果、疲労せずにマッチュラに指定アタック!」
マッチュラは破壊される。
「ターンエンドだ。」
「私のターン。カシオペアシールを発動。天を疲労させ、私のターンで5ターンの間、回復を封じるわ。」
サムライドラゴン・天は疲労し、動けなくなる。
「なんだと!」
「バーストセットして、ターンエンド。エンド時にカシオペアシールのカウンターの一つを私のリザーブに。」
「コアブーストまで行うのか!だが、屈するものか!私のターン!バーストをセットし、ターンエンドだ!」
「私のターン。ツインヘッドライオンをレベル3で召喚。バーストを破棄してセット。ターンエンド。カシオペアシールのカウンターをリザーブに。」
「私のターン。ドロー!よし、これなら!剣武龍ムラマサドラゴンを召喚!ムラマサドラゴンにソウルコアを乗せてアタック!ソウルバースト、機動!ムラマサドラゴンのBPを10000上昇させて炎龍刀オニマルをムラマサドラゴンに合体!BP合計23000!ツインヘッドライオンに指定アタック!」
「マジック、秘剣燕返し。オニマルを破壊し、追加でドラマルを破壊。」
「だが、ムラマサドラゴンのBPは18000。ツインヘッドライオンで勝てるのか?」
「ツインヘッドライオンはレベル2、3の効果でBPが10000上昇。マジック、ストロングドローで3000パンプアップ。」
「何!?」
ムラマサドラゴンは返り討ちにあう。
「ターンエンドだ。」
「私のターン。もう一体、ツインヘッドライオンをレベル3で召喚してアタック。サムライドラゴン・天を破壊。」
ツインヘッドライオン二体のアタックで翼のライフは1となる。
「ターンエンド。」
「私のターン、ドロー!」
翼はカードを引く。
「バーストを破棄してバーストをセット。ターンエンドだ!」
「終わりね。私のターン。ツインヘッドライオンでアタック。」
「バースト発動!天火烈刀斬!カードをドローし、ソウルコアを支払って効果発揮!相手のダブルシンボル以上のスピリットを一体破壊!対象はツインヘッドライオン!」
翼は宣言するが、
「ツインヘッドの常時効果。このスピリットは相手の効果で破壊されず、コアは効果で動かされない。」
ツインヘッドライオンは効果を受けず、翼は敗北してしまう。
「私の勝ちのようね。貴方達、それで本当に世界を救えるの?私は、これだけ強くても、友達一人救えなかった。今の貴方達じゃあ、勝てる試合も勝てないわ。」
清衣は冷たくも真実を語る。
「だから、貴方達のプレイングを一から鍛え直すわ。」
そして、清衣はそう言う。
「清衣ちゃん、それって!」
「勘違いしないで。私はただ、アミカにもう一度会いたい。ただそれだけよ。」
「解っているよ!これからよろしくね!清衣ちゃん!」
清衣が味方になったことで、なのはは喜んだ。
続く

次回予告
とある町に着いた私達。だが、待ち構えていたものは、仲間と最大の敵。次回『蛇龍の恐怖』この身を翼に変えて!
 
 

 
後書き
清衣デッキの紹介
シマクマ   ×3
ツインヘッドライオン×3
ダーク・マッハジー×3
マッチュラ  ×3
グラント・ベンケイ×3
吹雪御膳   ×3
エアイレイザー ×3
エメラルドの海に散らばる島々×2
燕返し     ×2
バインディングルート×3
絶甲氷盾     ×3
ストロングドロー ×3
カシオペアシール(RV)×3
巨岩石      ×2 
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