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オズのビリーナ

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第七幕その八

「絶対にね」
「じゃあ頑張ってね」
「ええ、そうするわ」
「ノーム族の仲裁しようとしてるし」
「じゃあ今回はノーム族と一緒に働くことになるかしら」
「そうなるかもね、じゃあ僕はこれでね」
 ここまでお話してでした、モグラさんは自分の頭を穴の中に少し引っ込めました。
「元の道を戻るよ」
「そうして帰るのね」
「うん、そうするよ」
 実際にというのです。
「これからね」
「それじゃあね」
「また機会があったら会おうね」
「その時はまた宜しくね」
「今度はもっとゆっくりお話しようね」
「お茶でも飲みながらね」
 こうお話してでした、そのうえで。
 モグラさんは道を戻っていきました、モグラさんがいなくなってからでした。ビリーナはナターシャ達に言いました。
「さて、オズの国の冒険らしくね」
「問題の解決ね」
「そうしないといけなくなったわよ」 
 こう言うのでした。
「これからね」
「そうね、何かが絶対にあると思ったけれど」
「二つの種族のいがみ合いの解決よ」
「ドワーフ族と闇エルフ族ね」
「この二種族は会うとお互い嫌な顔になってね」
「いがみ合うのね」
「どのエルフ族でもね」
 それこそというのです。
「ドワーフ族と仲が悪いのよ」
「そうなのね」
「そう、それにね」 
 さらに言うのでした。
「闇エルフ族といってもね」
「闇ね」
「別に悪い種族じゃないから」
「ただ色が黒いだけね」
 ナターシャも闇エルフについてこう言いました。
「そうなのね」
「黒檀みたいなお肌の色で髪の毛は銀髪で目は緑よ」
「それでエルフの外見なのね」
「基本悪い人達じゃないのよ」
 闇というと悪い様に聞こえるにしてもです。
「別にね」
「そうなのね」
「よくゲームとかで闇エルフって悪い感じするよね」
「そうそう、敵で出たりね」
「何か企んでたりするんだよね」
 ジョージと神宝、カルロスはゲームから受ける闇エルフのイメージをお話しました。
「魔法を使ったり弓を持っていて」
「悪い種族のボスだったりしてね」
「闇の勢力の幹部なんだよね」
「それはあくまでゲームでのお話でね」
 トロットが三人にお話します。
「オズの国では違うの」
「悪い種族じゃないんですね」
 恵梨香もトロットに尋ねます。
「特に」
「ええ、そうよ」
「それは何よりですね」
「むしろドワーフ族と同じでね」
「いい種族なんですね」
「そうよ、生活自体はドワーフ族に似ている部分が多いの」
 そうでもあるというのです。
「同じ地下に住んでいる種族だから」
「似ているんですか」
「そうなの、ドワーフ族も悪い人達じゃないけれど」
「相性が悪いんですね」
「そうなのよ」
「それはゲームの世界でも同じかしら」
 ナターシャはドワーフ族とエルフ族の相性についてはこう述べました。 
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