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提督はBarにいる。

作者:ごません
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ふわふわ!お好み焼き特集・3

 んじゃ先にすじねぎ焼きから行こうか。今回はすじねぎ焼きの元祖と言われている、大阪十三の「やま〇と」さんのレシピを参考に。

《すじねぎ焼き!》

【生地】※6枚分

・薄力粉:200g

・卵:2個

・鰹だし(濃い目):720cc

・山芋(お好みでOK):100g

具材

・キャベツ

・すじこん

・紅しょうが

・ねぎ

・削り粉

 まずは生地作り。薄力粉に濃いめの鰹だしを加えて伸ばし、そこによく溶いた卵2つを加えて混ぜる。生地をフワッとさせたいなら山芋を加えるとグッド。

 次に具材の支度。キャベツは5mm角位のみじん切り、紅しょうがも1mm角のみじん切りに。ねぎは九条ネギをチョイス。「やまも〇」本店さんだと鴨頭ネギを使っているらしいが、九条ネギは俺の好みでのチョイスだ。ネギは小口切りにしてたっぷりと。

 さぁ、焼いていくぞ。ホットプレートの最大火力位だから、大体220℃くらいかな?そのくらいまで加熱。油を薄く敷いておたま一杯分(約60g位)の生地を流して薄く伸ばす。そこに削り粉をまぶして、更にキャベツのみじん切りを少々。そこにネギはたっぷり100gくらい。更に全体に紅しょうがをパラパラと散らし(少量でいいよ)、中央にすじこんを大さじで2~3杯。具材を乗せ終わったら2分程焼いて生地を固める。下の生地が焼き固まったら上(すじこんの乗ってる面ね)にお玉2杯分の生地(約120g)を全体に回しかけてひっくり返しす。ほぼ間違いなくネギとかが飛び散るから、かき集めて成形。軽く潰して平べったくしたら鉄板の温度を160~180℃位に落として、7~8分焼く。そしたらもう一度ひっくり返して様子を見ながら2~3分焼く。仕上げは昆布醤油を刷毛で塗り、酸味をプラスするためにレモンを振りかけたら完成だ。

「お待ち、『すじねぎ焼き』だ。」

「ん~、これもさっぱりしてて美味しいわぁ。」

 美味しそうに食べる黒潮。それを眺めていた浜風の腹がグウゥ……と鳴る。途端に赤面する浜風だったが、その様子を見て陽炎がニヤニヤと笑っている。



「ホント、良く食べるわねアンタ。我が妹ながらビックリするわ。」

「だ、だって現代の食事が美味しすぎるから……!」

「まぁまぁ、良いじゃねぇか。美味い物を腹一杯食べられるってのは幸せな事だ。」

 飢えというのは人の心を狂わせる、と俺は常々思っている。衣食住の確保ってのは人が人として人らしく生きる為の最低条件だ。

「けどなぁ司令はん、それが上手くいかん事もあんねんで?」

「どういう事だ?」

「……ほら、前に見せたウチの姉妹からの要望書。あったでしょ?」

 それならよく覚えている。何せ今回のリフォームの要因の一端は、黒潮からの要望にあった。食堂などでの粉物を追加は難しいと言われた為に、それならばとウチがその役目を引き受けた形だ。

「最近また姉妹が増えたから、またアンケート取ったのよ。」

 陽炎が再び差し出したアンケート用紙。あのアンケートを取った後に入ってきた者や前回解答しなかった者からの要望らしい。なになに……

・みんなから『親方』って呼ばれるの、何かヤダ。

・新刊の為にアシ雇いたいんだけど、広告出しちゃダメ?

・何故か私の料理を食べてくれん。食事会を開きたいのだが、何とかならないか?

・夜は苦手なんですけど、川内さんが毎晩のように……助けて下さい。

・オレのベルト見て『ライダーベルト貸して!』って奴がたまに居るんだけどさぁ、何の事だ?

・舞風が四六時中くっついてきて任務に支障が出てます、何とかしてください。

・アタシゃ相撲取りでもないのに『横綱』呼ばわりされてんだよ。勘弁して欲しいねぇ。





「……えっと、これ原文そのまんまか?」

「そうよ?脚色したら意味ないじゃない。」

 流石は個性の殴り合いしてる陽炎型ぶっ飛んだ要望しかねぇ。取り敢えず、明日秋雲と磯風と川内と舞風は呼び出して注意しておこう、うん。

「あの、司令。そろそろ私のモダン焼きを……。」

「あぁ、悪い悪い。急いで作るからよ。」 

 知らない人に解説すると、モダン焼きってのは焼きそば(または焼きうどん)を入れた大阪風のお好み焼きの事だ。一昔前には「広島風お好み焼き」と勘違いしてモダン焼きを売ってた店もあったが、本来の作り方は全く違う。

《ボリューム満点モダン焼き!》

※ベースのお好み焼きは豚玉と同じだから割愛。

・中華麺(ストレートの生麺がおすすめ):1玉

・豚バラ:3枚

・卵:1個

・その他ソースやマヨネーズ等:適量

 まずはモダン焼きの要、焼きそばを作るぞ。…といっても、使うのは焼きそば麺じゃなくてラーメン用の中華麺。それも、茹でてない生麺がいいぞ。生麺をお湯に入れてほぐす程度の状態にして、水切りをしておく。鉄板の温度は200℃に設定。温まったら中華麺を鉄板の上で更にほぐしながら炒めていく。ある程度ほぐれたら鉄板に麺が焦げ付かない内にサラダ油を適量回しかけてやり、麺に油を絡ませながら色が変わってくるまで炒めていく。この時しっかりと炒めないと、麺に残った小麦臭さが抜けないからな。しっかりと炒める。

 麺の色が変わってきたらソースをかける。これは焼きそばソースでもいいし、お好み焼きに塗る用のソースでも構わない。ソースで味付けしたら全体にソースが馴染むように絡ませて炒め、ソースが馴染んだらある程度円形に形を整えて端に寄せておく。※家でホットプレートでやる場合は一旦皿などに取り出した方が失敗しにくいぞ。

 お次はお好み焼き生地を焼いていくぞ。豚玉と同様の生地を作ったら、生地の7割位を鉄板に流して焼く。モダン焼きの焼き方には2パターンあり、焼きそばを下に敷いて仕上げるタイプと、焼きそばをお好み焼きでサンドするタイプの2種類ある。今回は後者のサンドイッチパターンをご紹介。鉄板に流した生地を直径16~17cm位に広げたら、焼きそばを乗せる。焼きそばを乗せた所に残してあった生地を乗せ、そばを包むように伸ばす。そこに豚バラを敷き詰めて、ひっくり返す。

 ひっくり返した後、生地とそばを馴染ませる為に押し付けるのだが、薄っぺらくなりすぎないように注意。しばらく豚バラを焼いていると脂が染み出して来るので、その脂を押し返してやるようにしよう。高温の脂が焼きそばをカリッとさせて美味しくなるぞ。
 生地のフチが黄色くなって固まりかけてきたらもう一度ひっくり返して最初に焼いていた生地にしっかりと火を通す。これで仕上げても良いんだが、ここに更に一工夫。土台の生地が焼けたら、鉄板の上に卵を割って落としてやる。黄身を崩して軽く広げ、固まりきる前に豚バラの乗った面を半熟状態の卵にダイブさせる。軽く押し付け、30秒。もう一度ひっくり返してやれば、豚バラと卵が上手くドッキングしているハズだ。後はソースと辛子を塗り、クリーミーマヨネーズをかけてやり、青海苔と花鰹を散らしたら出来上がり。

「お待ち、『提督特製月見豚モダン』だ。」

 浜風は待ちきれない、と言った表情でモダン焼きを4つに切り分け、コテに乗せてかぶりついた。

「熱っ、熱っ……。」

 余程熱いのか、身体が小刻みに揺れる度に(どこがとは言わないが)跳ね回る。その姿を怨めしそうに睨む姉二人。おい、お姉ちゃんがそんな顔したらダメだって。熱々のモダン焼きを咀嚼し、そこに冷えたビールで流し込む。あぁ、本当に食べるの好きなんだなぁ浜風は。こんなに美味そうに食う奴も珍しいよ。

「おっ、美味しいぃ……!」

 浜風が目を輝かせてそう言った。それからも熱い事など気にせずにがっついている。いい食べっぷりだ、作った方からしても嬉しいねぇ。 
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