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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
  Change9:救出と動き出す運命~Raid of the fallen angels~

さて、イッセー達が転移した後、タイミングが良いのか悪いのか、堕天使がこの家の上空に来ていた。あまり時間がないな。

とりあえず、目の前のシスターをどうにかしないとな。イッセーにこのシスターを助けるって約束したしな。だがまずは・・・・

『あんた名前はなんて言うんだ?』

「アーシア・アルジェント・・です。」

アーシア・アルジェント、いい名前だ。

『アーシア・アルジェント今から君に選択肢を二つ用意する。選ぶのは君の自由だ』

まずは本人の意思を聞いてから決めるとしよう。

『では一つ、このままここに残り友達と一生会えない生活を送る。
二つ、ここから俺が君を連れ出し友達と再会し平和な日常を送る。
三つ、自力で逃げ出し逃亡生活を送る。
君は三つの選択肢のうちどれを選ぶ?どれを選ぶかは君の自由だ。』

この子、アーシア・アルジェントは恐らくあの堕天使やはぐれ神父だったか。あの集団に騙されている。推測すると元々は正規の教会にいたシスターだが、なんらかの理由で追放、そして現在に至った可能性が高い。だがあくまで可能性の域だから俺はこのシスター、アーシア・アルジェントとの意思を尊重したい。

そして目の前にいるアーシア・アルジェントは、何かを決意した表情で答えた。

「私は、もう一度イッセーさんに会いたいです。だから私をここから逃がして下さい!お願いします‼」

まあ、大方その答えを待っていたんだがな。

『わかった、君の望みを叶えよう。少し荒っぽくなるが我慢しろよ。』

「え?・・・きゃぁっ⁉」

俺はシスター、いやアーシア・アルジェントを両腕で抱き抱え俺が侵入したときに割ったガラスの穴から家を出た。だが予想通り堕天使が四人空中を飛びながらこちらを見ていた。

「あら、昨日の人間?じゃない。」

『チッ、この前はうちのクラスメイトがずいぶん世話になったな。堕ちた天使』

「あら、いきなり人間風情が私に向かって舌打ちなんて、許されない行為だわ。」

『だったらどうするんだ、堕落した天使』

すると、目の前のリーダーらしき堕天使が手元に歪な光の槍を手元に出しながら、俺に矛先を向けてきた。

「軽く貴方をいたぶって、殺してそこのシスターを返してもらうわ。アーシアこっちに来なさい、私達には貴方が必要なのよ。」

「レイナーレ様・・・・・」

なるほどあの堕天使はレイナーレとゆうのか、だが奴の言葉を聞く限りアーシア・アルジェントは普通のシスターでは無いらしいな。まあそれは追々本人に事情を話して貰うとして、

『とりあえず、貴様との会話をしている程俺は暇じゃないんでね、さっさとおいとまさせてもらう。』

俺はアーシアを抱えたまま浮遊し速度を上げながら飛行し逃げる。

「人間風情が調子乗っているんじゃないわよ‼貴方達、奴を殺しなさい。」

「「「御意」」」

すると俺を追わんとばかりにレイナーレの部下らしき堕天使が俺に向かって光の槍を投げてきた。

避けるのは簡単だがもしも民家に当たったら不味いな、攻撃を受けるにもアーシアを抱えている状況では流れ弾がアーシアに当たる可能性もあるな、どうする・・・・

《戦況を解析。"緋 晶 残 光(クリスタル・フォトン)"仕様可能になりました。》

俺がこの状況の打開策を考えていると俺の目の前に新たな装備とその概要が表示された。俺は装備についての概要を一瞬で読み上げた。

なるほど、この装備なら行けるな。

俺は装備を使用する前に抱き抱えているアーシアに話しかける。

『少し荒れるから捕まえられるところに捕まれ。』

「は、はい、わかりました」

俺はアーシアがしっかり捕まった事を確認し、新たに表示された装備を使う。
すると両腕の籠手と足のかかとの部分が澄んだ起動音と共に緋色に発光し始め、まるで飛行機雲のように足から、緋色の奇蹟が出てきた。

『こいつを食らえ。』

「きゃぁ!」

俺は飛んで来る光の槍の方向に体を向け足からまるで結晶化したような残光を鎌鼬ように打ち出す。

バキィィィィンッ!!!

そして俺が放った残光と三本の光の槍が衝突し堕天使達の視界が一時的に塞がる。
俺はそれを機に全速力でアーシアを抱えながら逃げた。


俺は堕天使を完全に撒いて自宅の玄関にゆっくりと着地した。だがアーシアがまだ俺の装甲にしっかり捕まっていた。

『もう大丈夫だ、離してもいいぞ。』

「は、はい!助けてくださってありがとうございます。・・・・」

そういえば俺はアーシアに自己紹介していないな忘れていたな。
俺は機人化を解いてアーシアに自己紹介をする。

「改めて、俺は神無月進。まあイッセーの友達と思ってくれればいい、シンと呼んでくれ。」

「は、はい先程はありがとうございました。シンさん。」

しばらくして、俺はアーシアを家に招き一息ついてもらい、俺の布団に寝かせた。

そして俺は事後報告のため部室に電話をかける。

『待っていたわシン。結局どうなったのかしら?』

「とりあえず、シスターを回収したあと堕天使の集団を撒いてきて今はシスターは俺の自宅で休んでいます。」

『二人とも無事で何よりだわ。こっちは負傷したイッセーの治療を終わらせたところよ。貴方がイッセーの傷の応急措置を取ってくれたお陰で治療が楽だったわ。でも大事をとって明日はイッセーには学校を休んで貰うことにしたから。』

「別に当然の措置しただけですよ。とりあえずイッセーにはアーシアを無事保護したって伝えといてください』

『ええ、わかったわ。それじゃあまた明日放課後で、』

「はい、では・・・」

俺はリアス部長が電話を切ったのを確認し電話を切った。そして俺は自宅の隅にある本棚に向かい、一冊の本を傾けた。すると本棚が奥に引っ込みリビングの壁が回転し多種多様の銃器や武器などが出てくる。

ここにある武器は全てあの神が用意してくれたものだ、弾薬などは使用した分が補給されるようになっている。一応この世界で用心警護や暗殺などの仕事をしている。もちろん断る依頼もあるし、偽名で活動している。

俺はその中から銃器を二種、携行武器を三種、その銃器や携行品を装備しやすくする。チョッキやホルスター、カモフラージュ用のバック、銃器の予備のマガジンを二つを取りだし壁を元通りにする。

俺は取りだした武器を点検しながら考えていた。

この状況や出来事裏の存在勢力・・・どうやら始まりそうだな、そして・・・・

「動き始めたな、神の知らずの運命が。」

そして俺は武器や携行品などの整備を終えて。リビングのソファーで眠りついた。
















 
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