| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

51部分:第六話 恐怖軍団その二


第六話 恐怖軍団その二

「俺にはそんなのはねえからよ」
「ないのですか」
「男だろうが女だろうが構わないってことだ」
 そのうえでの言葉だった。
「構わないのですか」
「俺はどっちでも相手してやるよ」
 ユニに対して言葉を返してみせてきた。
「男でも女でも年寄りでもガキでもな。敵なら殺してやるさ」
「そうですか。それが聖闘士ですか」
「アテナの聖闘士もやはり。所詮は私達と同じで」
「おい、そこは勘違いするなよ」
 だがデスマスクは今の二人の言葉にはすぐに突っ込みを入れてきた。
「!?違うとでも」
「他の聖闘士ならいざ知らずな、黄金聖闘士は違うんだよ」
「どう違うと」
「黄金聖闘士が出るってことはそれだけで聖域にとっては切り札なんだよ」
 デスマスクの言葉の調子が変わった。険しく鋭いものになっている。その顔もまた同じだった。
「こっちだってな。本気なんだよ」
「それは我等とて同じこと」
 しかしユニはデスマスクの言葉にもすぐに返すのだった。
「アテネに黄金聖闘士あらばトラキアには八大公あり」
「その通り。我等とて負けるつもりはありません」
「そうかよ。じゃあ退くつもりはないってことだな」
「如何にも」
 リィナが答え続ける。
「キャンサーよ、ここで」
「死んでもらいます」
「じゃあ。来い」
 その余裕綽々の態度はそのままだったが小宇宙が増大した。それは五人の狂闘士達を前にしても全く臆するところがなかった。
「どいつが来るんだ?それとも一度に来るか?」
「ユニ殿、ここはこのサムソンが」
「いえ、ロファールが」
 二人が名乗り出る。
「お任せ下さい」
「この男、先程から我等を嘲り続けていますので」
「いえ、ここは私が行きます」
 しかしリィナが名乗り出るのだった。
「このシトリのリィナがキャンサーの首を挙げて御覧に入れましょう」
「リィナ」
「貴女がか」
「貴方達やユニ様の手を煩わせることはありません」
 こう述べて前に出て来た。
「ですからここはこの私が。ユニ様、それで宜しいでしょうか」
「はい」
 ユニはリィナのその言葉を受け止めて頷いた。
「では貴女に任せます。そのシトリの力で」
「有り難うございます。ではキャンサーよ」
「ああ、手前が相手かよ」
「その命、貰い受けます」
 こう言ってデスマスクと対峙する。リィナの小宇宙もまた増大していく。だがデスマスクの余裕は全く変わらない。
「さて、どう来るんだ?一対一で俺に勝てると思ってるのか?」
「我等狂闘士を前にしてまだそのような」
「言った筈だがな。こっちも本気なんだよ」
 しかし態度からはそれは見えない。
「だから来な。女だからって遠慮はしねえからな」
「その大口、今すぐ二度と言えないようにして差し上げます」
 そう言うとすぐに前に出た。右手の爪でデスマスクに襲い掛かって来た。
「爪か」
「我が戦衣であるシトリは豹の頭を持つ魔神」
 リィナはデスマスクにその爪で襲い掛かりながら言う。
「ならば爪があるのも当然です」
「まあそうだな」
「この爪を受けて。倒れるのですキャンサー」
 上から大きく振り被り爪を繰り出してきた。
「パンサーファング!」
 技の名を叫びながらデスマスクを引き裂かんとする。右斜め上から左斜め下に一気に切り裂いた。しかし。デスマスクはそこにはいなかった。
「何っ、いない」
「まあ確かに鋭そうだな」
 何処からかデスマスクの声がした。
「ただし。当たればの話だがな」
「くっ、何処に」
「ああ、ここだ」
 リィナの後ろにいた。既にそこに移っていたのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧