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提督はBarにいる。

作者:ごません
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■提督の簡単‼おつまみクッキング~チューハイ編④~

 鈴谷が作ってくれたマッシュポテトを分ける。分量としては4:1位で良いか。少ない方には明太子と塩胡椒、マヨネーズで明太ポテトを作る。これを先程4等分にした春巻きの皮に包む。この時、隙間が空かないように注意。チェダーチーズも包んでおく。後はこれを揚げるだけだ。

「ほい完成。『チーズとポテトのパリパリ揚げ』だ。」

 そのまま食べても良いだろうし、マヨネーズとケチャップを混ぜてオーロラソースでも美味い。

「んー♪やっぱり炭酸効いたお酒だと、揚げ物は鉄板だよねー。」

「私あまりこういったジャンキーな物は好みませんけど、美味しいですわ。」

「あれあれ~?この間武蔵さんに佐世保バーガーのお店でゴチになって、美味しさのあまりに3つも食べたのはどちらさんでしたっけねぇ?」

「なっ!?そ、それは言わない約束のハズでしょう‼」

「にひひー、朝のお返しだよ~ん♪」

 しかしまぁ、仲の良さといい見た目といい、本当にJKにしか見えねぇなコイツら。そんな事を考えながら、俺は最後の一品に取りかかる。とは言っても、前回読んだらなに作るか、だいたい解っちまうよな?(メタ発言)そう、ポテトサラダだ。居酒屋とかでよく出されるお通しの大定番。……けど、俺のポテトサラダは味付けがちょいと違うのさ。



 まずは作り方は普通のポテトサラダと一緒。切った具材をマッシュポテトに合わせる。味付けは塩胡椒にマヨネーズ。そして一番の特徴がコレだ。

「わ、ワサビ!?」

 そう、ワサビだ。ポテトサラダのアクセントとして粒マスタードや練りからしを入れる事があるが、その代わりにワサビ。ちょっとしたポイントだが、本生ワサビよりも少しリーズナブルな練りワサビ(粉ワサビを練った奴だ)の方が混ざりやすいから味にムラがでにくいぞ。それを結構たっぷり目に入れる。

「食べてみな、『俺流おつまみポテサラ』だ。」

 明らかに2人の顔が引いている。さっきのチーズの食べラー和えの時より引いてる。

「食わないのか?美味いのに。」

 俺は出来を確かめるように一口。口に入れた瞬間、マスタードとも違うワサビ独特の鼻に抜けるツーンとした辛味。しつこく残るワケではなく、本当に良いアクセントになってジャガイモの味を引き立ててくれる。そこに酎ハイをグビリ。クセが無いからこそ、良い感じに口の中をリセットしてくれる。再びポテサラに手を伸ばしたくなる。我ながらホント、良い組み合わせだわ。

「くぅ~、美味いっ!」

 その言葉を聞いて二人も漸く手を伸ばし、試食。

「っ!美味っ‼全然アリなんですけど‼」

「だろ?意外とジャガイモとワサビって合うんだよなぁ。」

 フライドポテトのディップソースとして、ワサビ+マヨネーズに、刻み玉ねぎとパセリ。これも爆うまだ。

「どうだ鈴谷?参考になったか。」

「うん!もうコレでバッチリだよ‼」

 そりゃあ良かったと、俺達は鈴谷の恋愛成就を願って乾杯した。 
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