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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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99修学旅行!二日目



◇いのり

大変なこともあった初日だったけど、団体行動は大切。修学旅行も楽しみたいから昼間はこうやって普通に観光する
 二日目は京都駅前のバス停から清水寺行きのバスに乗ることから始まる。

 私達は京都駅でバスの一日乗車券を買うと他の生徒達と共に並びながらバスを待った。
 乗車した後は清水寺までバスで移動だ。見知らぬ街の風景を眺めながら下車する予定のバス停に到着。

 周辺を軽く探索し、坂を登って清水寺を目指す。

「此処三年坂って言って、転ぶと三年以内に死ぬらしいわよ?」
と、真名が言い出す。単なる都市伝説のはなし……
でも、その都市伝説から実際に怪異が起きるなんてこともある話なんだけど……

「そうなんですか?でも、すぐ死ぬよりは三年は生きられるのはいいですね♪」

アーシアの反応が恐ろしい……教育どこで、間違えたの?

坂を登り切ると大きな門が現れる!此処が清水寺か
 門……仁王門を潜り、寺へ?

「見ろ、イリナ!異教徒の文化の粋を集めた寺だ!」

「異教徒バンザイね!」

イリナとゼノヴィアは興奮気味に失礼なことを言い合っていた!
 一応此処にも神様仏様がいるんだからさ。見ていると思うし、あまり失礼のないように、ね?
見て回った私達は次は銀閣寺……銀閣寺行きのバスに乗り、私達は清水寺を後にした。

「銀じゃない!?」

 銀閣寺に着き、寺を見たゼノヴィアが開口一番に叫んだのがそれだった。
 まあ、銀閣寺は銀じゃないよね。
 ゼノヴィアのショックぶりは尋常じゃなく、膝をつき、手を地につけ、開いた口が閉じずにいた。

「……ゼノヴィアさんはお家でも『銀閣寺が銀で、金閣寺が金。きっと眩しいんだろうな』って瞳を輝かせて言っていたものですから」

 アーシアがゼノヴィアの震える肩を抱きながら、そう言った。ドンマイ
銀閣寺も一通り回ると、近くのお店で昼食を済ませて、次の金閣寺へ向かった。

 勿論、境内で関連グッズも買った

「金だっ!今度こそは金だぞ!」
 金閣寺に着き、寺を見たゼノヴィアは開口一番に叫んだのがそれだった。
 先ほどとは違い、えらいはしゃぎようだった。いやー、チョー喜んでる。

「金だぞぉぉっ!」

 両手を上げてゼノヴィアがお顔を輝かせる程、金閣寺はすんごい金ピカ
 見て回った後、お土産を買い、休憩所―――お茶屋で一休みすることに。

「どうぞ」

 和服のお姉さんが淹れたての抹茶を運んできてくれた。和菓子も添えてね。
 う~ん、美味い!和菓子と共にいただくと風味も感じられてちょうどいい。

「うん、悪く無いわね」

 イリナも気に入っているようだった。

「……金ピカだった」

 ゼノヴィアは未だ覚めぬ夢の中のようだ。よほど金閣寺を見た感動がデカイみたいだね。銀閣寺が銀じゃなかったことによる相乗効果もあったのかもしれない。

今日のゼノヴィアは見たことのない側面ばかりで見ていて面白い。
 案外、学園生活を満喫しているのはゼノヴィアかもしれないな。

「ゼノヴィア、記念に祈っておきましょう!」

「そうだな」

「私もお祈りします!」

 イリナの提案にゼノヴィアとアーシアが頷き、「「「ああ、主よ!」」」ってトリオはお祈りしていた。どういう記念?
 あ、もう午後二時を回る。かなり足早で観光地を回っているんだけど、目を奪われるばかりで時間の経過が恐ろしく早く感じる。

 そういえは、金閣寺入って直ぐに鐘突きするのに全員で並んだりしたし、案外時間かかってしまった。




続く
 
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