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ドリトル先生の名監督

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第十二幕その一

                 第十二幕  監督をした後で
 顧問の先生が戻ってきました、それでです。
 先生はフリーになりました、その時に顧問の先生に言われました。
「私がいない間有り難うございます」
「いえいえ、こちらこそです」
 先生は顧問の先生、部では親方と言われているその人に笑顔で応えました。
「素晴らしい経験をさせてもらって」
「だからですか」
「はい、有り難うございます」
 こう笑顔で言うのでした。
「今回のことは忘れないです」
「そこまで素晴らしい経験でしたか」
「実に」
 そうだったというのです。
「色々と学ぶことが出来ました」
「そうなのですか」
「実は僕はスポーツはしないので」
 このことからお話する先生でした。
「こうした経験はこれまでなかったです」
「スポーツの監督等をすることは」
「それが出来てです」
 本当にというのです。
「よかったです」
「そうなのですか」
「はい、ただ僕はお相撲の内容自体は一切です」
「指導されていないのですね」
「そこは彼等に任せました」
 お相撲のこと自体はです。
「僕は食事等の指導だけですね」
「そのことは聞いています、それもです」
「よかったですか」
「食事と相撲に合った稽古をすることは大事ですからね」
「柔軟もですね」
「私がいない間怪我が多かったことは聞いていて心配していました」
 親方にしてもです。
「ですが先生の指導で怪我がなくなったと聞いてよかったと思っていました」
「そうだったのですか」
「怪我はしないに限ります」
 スポーツをするならというのです。
「本当に有り難うございます」
「いえいえ、スポーツマンシップはです」
「まずはですね」
「怪我がないに限ります」
 実にというのです。
「本当に」
「そうなるからですね」
「はい」
 先生も答えます。
「僕はこのことをスポーツマンシップを大事に考えました」
「それと楽しくですね」
「間違っていたでしょうか」
「いえ、スポーツマンシップを守ることは」
 何といってもとです、親方も答えます。
「何よりも大事ですから」
「お相撲においてもですね」
「先生の指導は」
 まさにというのです。
「素晴らしいと思います」
「そうだといいのですが」
「勝敗にはこだわられなかったとも聞いています」
「はい、それよりもでした」
「怪我をしないこととスポーツマンシップですね」
 そして楽しむことです。
「素晴らしいですね」
「はい、本当に」
 また言った先生でした。
「スポーツマンシップを守れないとスポーツをする意味はないですから」
「そこはですね」
「若しそんなことをしたら」
 それこそというのです。
「スポーツをする資格はないです」
「だからですね」
「守るべきものを守って」
 そしてというのです。
「絶対にすべきです」
「そういうことですね」
「全くですよ」
 こうしたことを言うのでした、そして。
 親方は先生にです、また言いました。 
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