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亜人學園

作者:ponde-ma-lion
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放課後

【昼休み職員室】

 灰髪教師「飯か」グキ

 狼姉「ふぅー」コキッ

 灰髪教師「どれ」パカ

 灰髪教師「」ヒョイ パク

 狼姉「つまむんなら手ぐらい洗えよ」ヒュ

 灰髪パシ「ふまんな」モゴモゴ

 灰髪教師「旨いじゃねえか」ゴク

 狼姉「十年以上飯担当だからな」パカ

 灰髪教師「…作らせるのもアリか」

 狼姉「あいつが良いっていうならオレは止めねえよ」パク

 灰髪教師「言われたとこで気にしねえけどな」

 狼姉「…お前他に何か狙ってたりしてねえだろうな」モゴモゴ

 灰髪教師「あいつの首筋ってなんかふげえうまほうはんはよな」モガモガ

 狼姉「喋りながら食うんじゃねえよ、というか物騒なこと言ってんじゃねえ」

 灰髪教師「別に食い千切ろうって訳じゃねえ、ちっと齧ってみたいだけだ」

 狼姉「結果的に千切れんじゃねえか!絶対止めろよ」

 灰髪教師「まぁこいつで我慢ふるは」モゴモゴ

 狼姉「…不安だな」


【放課後】

 男「それじゃちょっと用事があるから先に帰ってて」

 亀娘「なんの?」

 男「お弁当箱の回収と買い物と、ついでに姉さん達の夕飯も作り置きしておかないと」

 後輩「忙しいッスね、お弁当作ってもらう代わりに荷物持ちは任せて欲しいッス!」

 男「ありがとう、正直すごい助かるよ」

 亀娘「私も一緒に行く」

 男「ごめんね雇い主なのに手伝わせちゃって」

 亀娘「問題ない」


【職員室】

 男「お弁当箱回収に来ました」

 灰髪教師「旨かったぞ」ポン

 男「そう言ってもらえると作った甲斐があります」

 灰髪教師「おう明日からも頼むぞ」

 男「え!?」

 灰髪教師「なんだ足りなかったか?」

 男「いえ、全然そんなことは…というよりかなり余ったのでお返しします」スッ

 灰髪教師「おいおい恥かかす気か」

 男「こんな大金貰えませんって…」

 灰髪教師「ならそいつでこれからも飯作ってくれ、足りねーようならいつでも言えよ」

 男「いや、あの」

 灰髪教師「面倒か?」

 男「滅相もない!」

 灰髪教師「あと敬語止めろ違和感が半端じゃねえ」

 男「め、目上の方にため口は」

 灰髪教師「今更それ言うのか」

 男「でも」

 灰髪教師「俺様が良いっつってんだ」

 男「ハイ…」

 灰髪教師「あん?」

 男「…わかったよ」

 灰髪教師「それでいい」


 灰髪教師「フェンリルだ。フェリと呼べ」

 男「じゃあフェリ先生で」

 フェンリル「お前ハーピーのことなんて呼んでた?」

 男「……フェリ姉」

 フェリ姉「良ぉお~~~~しッよしよし甘いの三個やろう」ワシワシ

 男「いらないよ…」

 フェリ姉「なんだノリ悪ぃな」


【廊下】

 男「それじゃあ買い物行こうか」

 後輩「出番ッスね」

 亀娘「疲れたから早く」

 後輩「座ってゲームしてただけじゃないッスか」

 亀娘「布団の外はダメージエリア」

 後輩「ベリーハードッスね」


【スーパー】

 男「今日何食べたい?」

 亀娘「なんでもいい」

 後輩「美味しいものが良いッス」

 男「また困ることを言ってくれるね」

 男「やっぱり作り置きできるカレーかなぁ」

 亀娘「カレーは逃げ」

 後輩「自分甘口しか無理ッス」

 男「この娘たちは…」


 「試食いかがですかー?」スッ


 試食係「あらあら妹さんとお買い物?偉いわねぇ」
 
 男「あ、いえ妹じゃなくて」
 
 亀娘「主人」

 男「間違ってないけどちょっと待って」

 後輩「自分は舎弟ッス」

 男「見解の相違が激し過ぎるよ?!」

 試食係「あ、あらまあごめんなさい…お若いのに複雑なご関係なのね…」

 男「案の定変な空気に!」

 試食係「し、試食どうかしら!美味しいからぜひ食べてくださいな!」

 男「そ、それじゃあ一口いただきます」スッ

 亀娘「ん」パク

 男「あ」

 試食係「まあっ!仲が良いのねぇ」


 亀娘「まぁまぁ」モゴモゴ

 試食係「あら手厳しい」

 後輩「ずるいッス!」

 男「」

 試食係「お婿さんがお料理上手なんだろうねえ、負けてられないわ」

 亀娘「婿でもない」

 試食係「え゛!?じゃあ…」

 男「家政婦ですッ!」

 試食係「そ、そうなの?おばちゃんてっきり…」

 後輩「自分の分まだッスか?」

 試食係「あ、あぁごめんなさいね…ハイどうぞ」スッ

 後輩「んじゃ」スッ

 男「あ、うん」スッ

 後輩「あー」パクッ

 試食係「あらあらまぁまぁ!」

 男「今更だけど恥ずかしくなってきた」

 後輩「ん~む…まぁまぁッスね」モゴモゴ

 試食係「やだわ~もう~、おばちゃん嫉妬しちゃう」

 男「ほ、本当にすみません…」

 亀娘「焼いただけなら当たり前」

 男「わかってるなら感想にも反映させてよ…」

 試食係「いいのよぉ、焼き加減だって大事なんだから!おばちゃんの腕もまだまだってことね」

 
 

 
後書き
【骨董屋前】

男「懐かしいなぁ。二人とも元気にしてるかな」

男「ごめんくださーい」ガラ

艶やかな銀髪の狐の獣人「―――…いらっしゃ」

銀狐「あ」

男「久しぶり銀姉」

銀狐「…帰ってきたの」

男「うん、ほんとはもう少し早く来るつもりだったんだけど、家がゴタゴタしてて」

銀姉「…そうなの…姉さんは今出かけてるから…上がって」

男「お邪魔します」

銀姉「…札下げてくるから」
 
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