| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『残骸』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『貴女への旅路』



何もかもが曖昧で、貴女の存在以外は消えても良いと思った。
貴女が笑ってくれるなら僕は何にでも成れる。

正義を貫く為に傷つけてしまったもの。
貴女は、永遠に元の貴女に戻らない。
救われないならいっそ此の手で逝こうか。

散々な言葉が喚き散らかされても幻滅なんてしない。
いつでも、いつまでも貴女の傍にいたいと想う。

一緒に走った道も、一緒に見上げた空も、一緒に眺めた海も...
変わらず其処に在る。

いつか語り明かそう、またあの時みたいに。
それぞれの旅の果てに何を求めるか...
貴女はいつも同じことを言っていた。

そのときが来たら抱きしめて。
僕は永遠に貴女を想うから。
其れが貴女の望みなら尚のこと、僕の本望だから。

旅の果てに貴女が居るなら真っ直ぐ向かうよ。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧