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ふわりと揺れて、誓いあう

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「懐かしいなぁ。あの後まるまる1年、僕もアルタイルも国から出られなくて。次の星祭りまで会うどころか手紙も送れなかったんだよね」

ベガは笹に飾られた沢山の短冊がそよぐのを眺めながら微笑んだ。
その横顔は穏やかで、あの頃よりもずっと大人びていた。視線だけよこすその仕草はまるで誘うように艶やかだが、本人はそれに気づいていない。その無自覚さだけは今も昔も変わらないと思う。

「ベガ、お前がたぶらかしていたなんて事実はどこにも無いだろう」

「そういう事にしてくれるの?」

「そういう事も何も…」

不意に話題にあがった7年前の駆け落ちの話に、俺は少し戸惑っていた。どう言葉にすればいいのかわからないでいると、ベガはわずかに口角を上げた。

「あの時のことはいい経験になったと思う。今年もこうやって星祭りを開催できて、しかも星流しも成功したのはさ、あの日の失敗があって、そして考える時間があったからなんだ。あの痛みと哀しみがなければ、僕は今夜を迎えることは出来なかった」

そう言ってベガは短冊をひとつ、笹の枝先に結びつけた。

「ベガ…」

「僕もアルタイルみたいに前に進めているかな」

「お前はそんな風に思っていたんだな」

あれから7年たった。
7年間で、俺たちが逢った回数などたかが知れている。

あの日の出来事はしばらく俺たちに陰を落としていたが、今はもう思い出になって、互いの心の奥で落ち着いている。

そう思っていたのに。
 
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