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『Trap of a spider』

作者:零那
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『Wish』



こんな腐りきった時代に、こんな汚い世の中に、産み堕とされるのは不幸でしかない。
其れを解っていながら産み堕としてしまった私もまた、加害者なのだろう。

生きてくにあたり腑に堕ちないことばかりが蔓延してる。
後戻りなんて出来ないけど、それでもどうにか生き抜いてきた。
だからあなたも生き抜いて欲しいなんて、最低最悪なエゴだろう。

断ち切れない蔦の蔓に私は締め付けられ続けてる。
毎夜毎夜襲ってくる、過去のいろんな出来事のいろんなイタミが。
そんなこと知りもしない純粋なあなたには、一生こんなイタミなんて知らなくて良いとさえ思う。

此の世に、本当の意味の幸福や安らぎが無いとしても、きっと其れに代わる何かがそう思うように成ってるんだろう。
初めて瞬間的な幸福感を得られたのはいつだっただろう。

あなたには、幸福や安らぎを得られる人生をおくって欲しいと想う。
私にとって産まれた事は最悪な事で、生きてくことは義務でしかなくて...
その結果、あなたに出逢えたなら其れは幸福なのかもしれない。

あなたは、生まれてきて良かったと言えるような人生を歩んで欲しいと想う。
こんな汚い世の中、こんな腐りきった時代だけど...


 
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