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詩集「棘」

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想いに暮れて日も暮れて



もう…届かない
君の影見つめ続け
一人…眺めてる
病んだ世界は色鮮やかに…

繰り返すだけの今を
受け入れることも苦しくて
心はいつも…
君だけを追い求め…

想いに暮れて日も暮れて
夕の朱に全て呑まれれば
いっそこのまま永遠に
消え去って…楽になれるかな…?


いつも…淋しくて
我が儘な想い泣いて…
四季は…変わらずに
それでも途惑い手を伸ばす…

遣りきれない時の中
いつしか心も折れて
もう言葉さえ…
砕けた欠片のように…

想いも暮れて日も暮れて
夏を偲びし宵待草も
虚しく枯れし秋の夜
いつかは忘れられるのかな…?


後悔ばかりの恋ならば
人を愛することを止めればいい…
それさえ叶わぬ人生(ミチ)ならば
刹那にこの身を滅ぼして…

想いも暮れて日も暮れて
光のない夜道を流離う
どこへ行けば良いのだろう…
想いは散り逝く枯れ葉のように…

想いに暮れて日も暮れて
夕の朱に全て呑まれれば
いっそこのまま永遠に
消え去って…楽になれるかな…?



 
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