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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1483話

「アクセル、ありがとう!」
「……アクセル代表。今回の件には感謝します」

 鵬法璽を使ってラトロワとの契約を終えてから、十分程。
 俺はソ連軍の施設に戻っていくイーニァとクリスカに手を振り返す。
 いや、俺の方に手を振ってきたのはミーシャを手にしたイーニァだけで、クリスカは敬礼をしてるんだが。
 ちなみにラトロワ達は、契約を済ませた後は気絶していた者を背負ったり、叩き起こしたりして、去って行った。
 まぁ、2年という時間的な余裕はあるが、それでもあの人数だ。
 でもってあの性格だと考えれば、今まで自分が犯してきた罪がどれ程のものになるのか自分達でも全く理解は出来ないだろう。
 それを思い出すだけでも色々と難しい筈だが……連中はラトロワを慕っているようだったからな。
 その辺を考えれば、無理にでも思い出すだろう。
 まぁ、その結果ラトロワに一生消えない傷が、物理的にも精神的にもつく可能性があるが。
 その辺は自業自得と思って貰おう。
 ともあれ、イーニァとクリスカに手を振り、俺は再び基地の中を歩き出す。
 さて、これからどうするか……特に急いでやらなければならない事はないんだが、だからといって遊んで回る訳にもいかないしな。
 アルゴス小隊の方に顔を出してみるか?
 何だかんだとあって意識をさっきの出来事に持っていかれていたが、アルゴス小隊の様子を見に行くというのはありだろう。
 そう判断し、影のゲートではなくわざわざ歩いて移動する。
 まぁ、影のゲートを使って移動していれば、さっきみたいにイーニァやクリスカが襲われている場所に遭遇する事も出来なかったしな。
 そんな風に思いながら歩いていると……

「あーっ! も、もしかして、アクセル・アルマー代表ですか!?」

 そんな大声が周囲に響き渡る。
 どうやら今度は俺の顔と名前を知ってる相手らしい。
 今日に限って、随分色々な相手に遭遇するな。
 トラブル体質は相変わらず……か。
 いや、全てのトラブルが最悪って訳じゃないからいいんだが。
 願わくば今回の出会いも良い方向に出向いて欲しいと、声のした方へと振り返る。
 そこにいたのは、軍服に身を包んだ一人の女。
 それは別に珍しい話ではない。
 BETAとの戦いが行われた結果、多くの男が死んでいったのだから。
 結果として、今は女の軍人がかつてない程に増えている。
 ……まぁ、シャドウミラーが介入した影響でBETAも敗北に一直線だから、いずれ男が主流に戻っていくのかもしれないが。
 ともあれ、その女の姿を見る。
 あの髪の色は何て表現すればいいんだろうな。薄緑? そんな髪をして、頭の左右で結んでいるのか? ポニーテールならぬツインテール? いや、そんな感じじゃない。
 ともあれ、活発そう感じのそんな女が俺の方へと向かって走ってくる。

「失礼します! 暴風小隊の小隊長をしている崔亦菲中尉といいます。もしかして、その……アクセル・アルマー代表でしょうか!?」

 敬礼と共にそう尋ねてくる女……崔は尋ねてはいるがそれは形式的なものであり、実際には俺をアクセル・アルマーだと確信しているらしい。
 ラトロワの部下達は俺の事を知らなかったが、俺はそれなりに有名だしな。

「ああ、俺がアクセルだ。崔だったか? その名前の語感から考えると、中国系の人間か?」

 もしそうだとすれば、国がなくなった事をで俺を恨んでいる奴もいると聞く。
 だが、逆に中国政府の代わりに日本が中国を保護国とした事で、生活が上向いていると喜んでいる者も多いと聞く。
 その辺は、それこそ人それぞれなのだろう。
 だからこそ、崔も俺を恨んでいるのではないか……そう思ったのだが……

「とんでもないです! 私はアクセル代表に感謝しかしていません!」

 そう、告げたのだった。

「私は中国人と台湾人のダブルです。ですが、住んでいるのは台湾で……だからその、中国の政府が出した馬鹿な命令に従う必要もありませんでした。もし私が台湾ではなく中国にいれば、恐らくあの馬鹿な命令に従わざるを得なかったでしょう」

 ダブルってのは、ハーフの別名だな。
 違う国の血を半分ずつ引いているんじゃなく、両方の血を引いているという意味だったか?
 ともあれ、以前誰かから聞いた覚えがある言葉だ。
 そういう意味だと、崔は口では中国政府を貶してはいるが、中国という国その物は嫌いではないのだろう。
 それにしても、中国政府が出した無茶な命令?
 何の事か分からず一瞬迷ったが、すぐに思い出す。
 ああ、色々と自分達の利益になるように動いて、それが暴走し……でもって最終的にはシャドウミラーに対して攻撃を仕掛けてきた事か。
 あの当時もそうだが、それ以後のシャドウミラーの活躍を知っていれば、まさに馬鹿な選択だと言えるよな。
 そう考えれば、崔が母国の中国を消滅させなかった俺達に好意的な理由は分からないでもない……か?

「何、気にするな。こっちも別に善意だけではやった訳じゃない。それに、今の中国の状態を生み出した俺が言うのもなんだが、日本の保護国になっているのは許容してるのか?」
「はい。以前の政府の時に比べると税金も安くなっていますし、役人の汚職も減りました」

 あー……なるほど。
 日本に保護国化される前の中国は、色々と酷かったって話だしな。
 特に自分達のミスでBETAを早期に倒す事が出来ず、結果としてユーラシア大陸中にBETAが侵攻して、その対処の為に他の国や国連軍から援軍を呼んだにも関わらず、その補給物資とか、平気で横領していたらしい。
 いわゆる、ポッケナイナイって奴だな。……違うか?
 ともあれ、それが理由で前線には必要な補給物資等が届かず、結果として前線の部隊が無駄に命を落としたとか。

「ま、今の日本帝国が役人に妙な真似をさせるとは思わないしな」

 帝国軍や五摂家といった面々が仕切っており、罪を犯せば厳罰に処するといった風に命じていた筈だ。
 勿論全ての犯罪がなくなっている訳ではないだろうが、前よりも随分と暮らしやすくなっていると言われている。

「正直、あのままBETAをユーラシア大陸でどうにかする事が出来なければ、間違いなく台湾も巻き込まれていたんでしょうから。本当にシャドウミラーには感謝の気持ちしかありません」

 笑みと共に崔がそう告げる。
 ……仮にも自分の父親か母親の国だろうに。
 いや、中国という国そのものは好きなんだろうな。
 ただ、その政府が嫌いなだけで。

「なるほど。じゃあ、崔は台湾のパイロットとしてプロミネンス計画に参加しているのか?」
「はい。私達の乗っている機体も、決して悪い物ではないのですが……それでも日本、EU、オーストラリアといった国々に比べると、どうしても性能が低いので」
「その気持ちは分かる。特にこれからの戦術機は、主力兵器として色々重要になってくるからな。そう考えれば、今のうちに少しでも自国の技術力を上げておきたいんだろう?」

 シャドウミラーが介入した結果、この世界の技術レベルは不自然な程に上がっている。
 戦術機もそれに劣らず、MSの技術を含めてシャドウミラー介入以前のそれと比べると、圧倒的なまでに違ってきているのだから。

「はい。……その、それでアクセル代表。良ければ私達の小隊の様子も見に来て貰えないでしょうか? 色々とアドバイスが欲しいのですが」

 そう告げる崔の表情は……というか、具体的にその瞳は濡れていて、まるで俺を誘っているようにすら見える。
 いや、話している間にも近づいてきているのを考えると、実際に誘っているのか?
 向こうにとって、俺という存在は色々と重要で味方につけておきたい。
 同時に、崔自身も俺に恩義を感じており、仲良くなりたい。
 ……そんなところか。
 さて、どうやって断るか。
 そんな風に考えていると、不意に覚えのある気配がこっちに近づいてきているのに気が付く。
 え? あれ? 何でこいつがここに?
 何故この人物がここにいるのか。それが分からずに戸惑っていると、その人物は姿を現す。

「あら、アクセルさん。アルゴス小隊のところにいないと思ったら、こんなところにいたんですか? ……そちらは?」

 そう尋ねてきたのは、間違いなく美女と呼べるだけの容姿を持った女だった。
 それでいて活発そうなのは、やはり戦術機のパイロットをしているからこそだろう。
 笑みを浮かべ……それでいながら、微妙に笑っていない視線を崔に向けているその人物の名前を口に出す。

「恭子、お前どうしてカリンダ基地に?」

 そう、その人物の名は崇宰恭子。
 日本にある武家の頂点とも言える、五摂家の1つ、崇宰家の当主を務める者の名前だ。
 まぁ、女が当主になるというので色々とあったらしいが、今はその能力を発揮してうるさがたの面々を抑え込み、無事に崇宰家を運営している。
 ……そう、五摂家の1つの崇宰家の当主である以上、迂闊に日本から出るような事は基本的にはない筈だった。
 いやまぁ、さっきまで崔と話していたように、日本の保護国と化している中国とかには結構出掛けているらしいが。

「ふふっ、このプロミネンス計画には日本も随分と力を入れてますし、XFJ計画の事もありますから、様子を見に来ただけですよ」

 笑っていない笑みとでも呼ぶべき笑みでそう告げる恭子。
 あからさまに崔を牽制しているな。
 崔の方も崔の方で、突然乱入してきた恭子に対して対抗心剥き出しの表情を浮かべている。
 一体、これをどうしろと……
 いや、恭子が警戒するのも分かる。俺という人物はシャドウミラーの代表であり、同時に日本とも非常に良好な関係を築いているのだから。
 そんな俺を台湾に持っていかれてたまるか……と、つまりはそういう事なんだろう。

「まぁ、篁はお前の妹分だしな。心配するのは分かるけど、あまり構い過ぎると、それこそ鬱陶しがられるぞ?」
「ええ、勿論分かっています。だからこそ、こうして久しぶりにやってきたんですから」

 ……いや、こうして日本からオーストラリアまで来ている時点で構い過ぎって気がするけどな。
 そんな俺の視線を感じたのか、今日は少しだけ笑みを浮かべて口を開く。

「別に本当に唯依に会いに来ただけ……という事ではありませんよ? このプロミネンス計画には日本も色々と協力していますので、その関係です」

 どうやらこっちが本音らしい。
 いやまぁ、篁に会いに来たっていうのも決して嘘って訳じゃないんだろうが。

「あの、アクセル代表。私の小隊の方には……」
「ああ、悪い。放って置いてしまったな。ただ、今日のところは遠慮させて貰うよ。ちょっと恭子と話す事があるから」
「む……そ、そうですか。分かりました。けど、今度機会があったら是非寄って下さいね! たっぷりとサービスしますから」

 恭子を見ているのとは全く違う、潤んだ瞳で俺にウィンクをすると、崔はそのまま去っていく。
 こういうのを見ると、女という生き物は生まれた時から女優なのだ……という話を、本気で信じてみたくなってしまう。
 この話はどこで聞いたんだったか。
 まぁ、それはともかくとして……

「助かった、恭子」
「ええ、助けましたね。このお礼はまた今度期待しています」

 笑みを浮かべて告げる恭子に、小さく肩を竦める。
 実際崔が嫌いという訳ではない。
 ただ、こう……グイグイと攻めてこられると、少しやりにくいんだよな。
 ああいうタイプは誰か他の奴に迫っているのを見ている分には楽しいんだが。
 ……そうだな、例えばブリッジス辺りなら崔を相手にすれば結構面白い事になりそうな気がする。
 ブリッジスも、日本人の篁じゃなくて崔なら偏見の目はないだろうし。……ないよな?
 まさか日本人だけじゃなくて、台湾人にも色々と思うところがあったりしないといいんだが。
 その辺を考えると、少し……そう、少しだけ微妙な気分になる。

「さて、じゃあアクセルさん。アルゴス小隊の方に行きましょうか。今から、少し面白いものを見ることが出来る筈ですよ?」
「……面白いもの?」

 心の底から面白そうだという笑みを崩さない恭子の様子を見ると、何だか嫌な予感がするんだが。

「ほら、行きましょう。アクセルさんにとっても、多分少しは面白いと思って貰える筈ですから」

 笑みを浮かべた恭子が、俺を引っ張って基地の中を進んでいく。
 こうしてみると、本当に五摂家の1つ、崇宰家の当主だとは思えないよな。
 いや、違うか。多分……本当に多分だけど、こうする事によって日頃のストレスを発散してるんだろう。
 ……純粋に楽しんでいるだけという可能性も決して否定は出来ないが。

「うん? どうかしました?」
「いや、何でもない。それより面白いものって何なんだ?」
「アクセルさんなら、きっと喜んで貰えるものだと思いますよ」

 そう告げ、俺の手をギュッと握った恭子は基地の中を進むのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1213 
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