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ドリトル先生の名監督

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第八幕その三

「日本の近代の天皇陛下はどの方も勉強すべきだよ」
「折角日本に留学してるしね」
「尚更ね、それと」
 ここで先生は話題を変えました、その話題はといいますと。
「この前皇室の方と一緒にお相撲を観戦したね」
「ああ、大阪でのことだね」
「そちらはどうだったかな」
「凄くよかったよ、お相撲の試合もよかったけれど」
「皇室の方もだね」
「内親王殿下だったけれど凄く礼儀正しくて気品があって」
 そうした方だったというのです、王子と一緒に観戦された内親王殿下は。
「ご一緒させてもらって楽しかったよ」
「それは何よりだね」
「というか王子ってやっぱり立場があるんだね」
「そうよね」
 そのお話を聞いたチープサイドの家族がお話します。
「皇室の方とご一緒して」
「お相撲も観戦するのね」
「王様になる人だから」
 ジップもこのことに言うのでした。
「そうしたこともお仕事なのね」
「凄く緊張しない?」
「皇室や王室の方と一緒だと」
 オシツオサレツもお話します。
「失礼がないかって」
「そう思って身構えて」
「身だしなみもしっかりしないといけないね」
 トートーは服装のことを指摘しました。
「そうした時は」
「正装もしてね」
 チーチーは王子の今はラフな、スーツですがそうした服装を見ています。
「埃一つない様にって」
「服にはアイロンもかけないとね」 
 そうした時もと言うガブガブでした。
「ぴっしりとして」
「正装にそこまでしないといけないなんて」
 ダブダブはそう思うだけで大変だとわかりました。
「凄い緊張するよ、僕だと」
「というかそこまでしないと」
 ホワイティもしみじみとした口調になっています。
「失礼になるわね」
「どんな時もそれなりの場にはそれなりの服で出席する」
 ポリネシアが言うことはといいますと。
「礼儀よね」
「その礼儀を守らないといけないから」
 最後に言ったのは老馬でした。
「大変なのね」
「いや、僕はいつも色々な国の皇室や王室の人達と会うから」
 それでというのです。
「そんなに緊張しないよ」
「あれっ、そうなの」
「いつもだからなの」
「緊張しないの」
「そうなんだ」
「うん、本当にいつもだからね」
 王子にとってはとです、王子は動物の皆にお話します。
「だからそんなにね」
「いつものお仕事だから」
「そんなに緊張しないの」
「日本の皇室の方とご一緒でも」
「そうしても」
「皆が思う様にはね」 
 そこまではというのです。
「緊張しないよ」
「そうなのね」
「そこまで緊張しないでやってるのね」
「いつものことだから」
「慣れていて」
「そうだよ、別にね」
 そこまではというのです。 
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