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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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299部分:第四十一話 再襲撃その一


第四十一話 再襲撃その一

                     再襲撃
「そうか。第一陣が破られたか」
「はい」
「残念ですが」
 ドーマに対してマーテルとヨーダが答えていた。
「タウラスのグレートホーンにより全員」
「倒されてしまいました」
「そうか」
 ドーマは二人の報告を聞いてまず唸るように述べるのだった。
「そうなってしまったか」
「ですがドーマ様」
「そうです」
 しかしここでグレイとデューテが言ってきた。
「まだ第二陣がおります」
「あの者達にお任せ下さい」
「それはわかっている」
 彼は向かわせたインプ達に対して継げるのだった。
「あの者達に任せる」
「有り難き御言葉」
「そうして頂けるとあの者達も名利につきます」
 リベカとディーンが彼等にかわって述べてきた。
「ではまずはあの者達に今の攻撃は任せて」
「我々は今は」
「ここでの戦いの備えをしておく」
 これがドーマの考えであった。
「あの者達がここに来た時に備えてな」
「はい、それでは」
「このまま予定通り」
 今度はアトラスとジュリアが応えた。
「我等もまた」
「ここで備えておきます」
「いいか、敵は一人と考えるのだ」
「一人!?」
 ロビンが一人と聞いて声をあげた。
「ドーマ様、一人といいますと」
「タウラスだ」
 彼だというのである。そのアルデバランだと。
「あの者だけと考えるのだ」
「タウラスを倒せばですか」
「それで戦いの決着がつくというのですね」
「その通りだ。まずはあの男だ」
 このことを強調もするのだった。本当に敵がアルデバランだけであると言わんばかりであった。少なくともドーマは彼だけを見ていると言ってよかった。
 そしてその目のまま。彼は言葉を続けてきた。
「あの男を倒す」
「そうですか。まずはあの男を」
「倒せばそれで我等の敵はいなくなりますね」
「その通りだ。あの男を倒せば勝利を得たことになる」 
 やはり黄金聖闘士は聖域の、聖闘士達の象徴である。その一人であるアルデバランを倒せばそれで戦いの決着はつく、そういうことであった。
「いいな。それはな」
「はい、それではそのように」
「タウラスを集中して狙います」
「この我等が」
「他の聖闘士達はだ」
 当然彼等のことも忘れてはいない。しかしそれでもドーマは彼等に対してはあまり見ているとは言えなかった。度外視している傾向があるのは確かであった。
「インプ達で足止めしておく」
「そして我等でタウラスを」
「そういうことですね」
「そうだ。その通りだ」
 やはりそうであった。ドーマが考えている戦術はそれであった。
「俺が出向いて倒してもいいが」
「いえ、それはお待ち下さい」
「どうかそれは」
 だがそれは九人の狂闘士達が出て来て止めるのであった。彼等は一斉に声をあげて今のドーマの言葉を制止するのであった。
「我等もまた戦いをしとうございます」
「ですから是非」
 こう言うのである。
「ここは我等も戦わせて下さい」
「御願いします」
「狂闘士の血だな」
 ドーマはその彼等の言葉を聞いて述べた。
「それがそうさせるのだな。やはり」
「はい、その通りです」
「この我等の血が」
 狂闘士は戦いを求める存在だ。そしてその時の破壊と流血を愛する。それこそがまさにアーレスの戦いに他ならないからです。
 
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