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『現実世界』

作者:零那
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『生死』


死の淵にいる。
死にたくない場合どうする?
でも、生きてても苦境に立たされてるだけ。
それでもやっぱり、死を選ぶと、あんな奴に負けたことになる。
其れは嫌だった。

何度も死ぬ失敗をしたけど、それでも生かされてるなら、生きてくしかないんだと諦めた。
諦めたら吹っ切れる気がした。
簡単じゃなかったけど、死ぬことを諦めることが出来た。

単なる負けず嫌いな性格故の成功か。
負けるが勝ちになったのか。
正解なんて知る由もないけど、人生の中で大切なものに出逢えた。
其れが奇跡なら生きてて正解だったんだろう。

大切な人が何人も死んだ。
一緒の世界に逝きたかった。
もっと一緒に生きたかった。
いつかこんなことになるのは、どこかで覚悟してた気がする...。
それでもやっぱり苦しくて、悔しくて辛くて、連れてって欲しいと願った。

死の世界を想った。
みんなはソッチでまた仲良く連んだりして狡い。
また仲間に入れてって。
何度も何度も願ったのに...。
誰も連れてってくれる人はいなかった。
そんな優しさ要らないのに。

みんなに今なら言えるかな。
守ってくれたんだねって。
わざと置いてけぼりにしたんだねって。
ありがとうって...。

 
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