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ヘタリア学園

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第七話  イタリア式準備 ☆

第七話  イタリア式準備
 とりあえずドイツに急がさせられて準備をさせられたイタリア。十日後にやっと戻って来ました。
「ドイツーーーー、やっと準備できたよーーーー」
 色々持って来ながらドイツに言います。本当に荷物が多いです。
「ちょーーー疲れたーーーーー」
「・・・・・・全く」
 やっと来たイタリアに対してドイツはこれまた呆れていました。
「何で準備に十日もかかるんだ?」
「かからないの?」
「かかるのか?まあいい」
 とりあえずはドイツもやることがあります。それは。
「見せてみろ」
 本当に準備しているかどうかのチェックです。全然安心していません。
「まずはね」
 そうして次々に出してきたものは」
「俺が大事に取っておいたワインでしょ。後トマトも」
「・・・・・・トマトもか」
「何処でもトマトが食べられるよ」
「そ、そうなのか」
 イタリアはとにかくトマトが大好きなのです。他にはチーズに生ハムにと色々ありますけれどそうしたものも全部持っています。
「他には?」
「あと白旗」
 何故か二枚あります。
「これ俺のお手製なんだよ」
 参りましたイタリア、もう一枚には参りましたドイツ、と書いてあります。
「これはドイツの分だよ」
「何で負ける気満々なんだ・・・・・・」
 そう呟きましたがここでイタリアが持っている大きなカバンに気付きました。
「ちょっといいか」
「何が?」
「そのカバンの中身を見せて欲しいのだが」
「いやいやいや普通普通!」
 カバンと取ろうとするドイツに対して必死に抵抗します。
「普通のものしか入ってないから」
「じゃあ見せてみろ」
「うん。ほら、これ」
 出してきたのはパスタ一式とお鍋とスプーンでした。それを見てまたしても呆れ返るドイツでした。


第七話   完


                          2008・1・4
 
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