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『現実世界』

作者:零那
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『母という人間』



当たり前みたいに感じてるでしょ?
其の温かい手の温もり。
其の優しい笑顔。
其の厳しく叱る愛。

でも、お母さんの優しさや厳しさ、愛ってのは、在って当たり前じゃないんだよ。
哀しいけど、愛なんて微塵もない人もいるんだよ。

産まなきゃ良かったのに。
我が子を愛せないなら産むべきじゃないのに。
それでも産み堕とされた哀れな子どもは、苦しみながらも耐えるしかない。

自分を殺すという考えにすら至らない幼き頃は、まさに生き地獄だった。
我が子は愛さないくせに男は居なきゃ生きてけない。
そんなお母さんも見たくない。
お酒に溺れて醜いお母さんも見たくない。

気分次第で我が子を玩具やペットの如く構う。
そんなお母さん、絶対あってはいけないんだよ。
ましてや衣食住の最低限の義務すら果たさないなんて。
その上、心身にダメージを与えるなんて。

我が子を愛せないなら産むべきじゃないのに。
愛せる自信がないなら子どもができない躰にすればいい。
むしろ子どもができる行為をしなければいい。

我が子も愛せないのに愛を確かめる行為は好きなの?
愛なんてなくてもできる行為のために我が子を犠牲にするの?


 
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