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SAO~円卓の騎士達~

作者:エニグマ
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第六十三話 第一回最強ギルド決定戦

~キリト side~

キリト「第一回最強ギルド決定戦?」
アーサー「あぁ。 今日ログインしたら運営から通知が来てた。 で、問題はそこじゃない。 それとほぼ同時にアルゴ経由でメールが届いた。 挑戦状だ。 この大会で勝負しろってな。」
キリト「挑戦状? どこから?」
アーサー「妖精連盟とか言うギルドだ。 アルゴ曰く、各種族の初代領主九人だけで結成されたギルドで、九人全員が最古参らしい。」
キリト「・・・出るのか?」
アーサー「こんなもの出されたら出るっきゃ無いだろ。」
キリト「参加資格とかは?」
アーサー「まず、ギルド所属であること、そして三人以上十一人以下。」
キリト「メンバーは?」
キリト「俺とお前にサクラ、アスナ、サクマ、コジロウ、シンタロー、ヒースクリフまぁランスロットに名前変えたけどな。 で、ユージオ、アリス、リーファだな。」
キリト「まぁ、それがベストパーティーだな。」
アーサー「リンとゴウはこの世界での魔法に慣れてないらしいし、コノハとエネはメカクシ団の特訓の最中でパスしたからな。」
キリト「ヒースクリフは予定平気なのか?」
アーサー「あぁ。 大丈夫らしい。」

そして、俺達のギルドの参加が決まった。
そして当日。
統一デュエルトーナメントが行われる闘技場にて

マイク「さぁ、やって参りました! 第一回最強ギルド決定戦! 実況は私、運営公認の実況レネゲイド、マイクが、そして解説にはギルドMTDのマスターにしてMトモの管理者、シンカーさんにお越し頂きました。 よろしくお願いします。」
シンカー「よろしくお願いします。」
マイク「さて、それでは各ギルドの入場です。 今大会は全部で三十二のギルドが参加しました。 この参加数についてどう思いますか?」
シンカー「かなり少ないですね。 ですが、参加したギルドはどれも名の知られているギルドです。 高レベルな戦いが期待できます。」


キリト「何やってんだ? シンカーさん。」
シンタロー「暇なんだろ。」
サクマ「そういう問題か?」

選手控え室で話す俺達。

アーサー「もうそろそろ入場だぞ、準備は出来てるな?」


マイク「では、選手の入場です!」

呼ばれたギルドがそれぞれの紋章が施された旗を持って次々と入場していく。
俺達は最後から二番目だ。


シンカー「そしてギルド『円卓の騎士団』十四人! 現在統一デュエルトーナメント二連覇中のアーサーがギルドマスターを勤める今大会二つある優勝候補の一つです。」
マイク「最後に伝説のギルド『妖精連盟』九人! 全員が各種族の初代領主という異色のギルドです。 その強さは未知数。 もう片方の優勝候補ギルドです。」

全ギルドが揃ったところで前にあるステージに一人の男性が昇った。
ゲームマスターの一人であり、バグや不正などを実際にログインして見つける事で有名なライアンさんだ。

ライアン「えー、不肖ながら自分が開会宣言をさせて貰います。 全選手、正々堂々と戦い、頂点を目指して下さい! それでは、第一回最強ギルド決定戦を開始します!」

ワアアァァァァァァァァ!!!

観客の歓声と共に大会が始まった。

マイク「えー、では続けてルール説明です。 今大会はトーナメント戦で行います。 内容は二対二のタッグマッチが二戦、一対一のシングルマッチが三戦、計五戦で先に三勝した方が勝利、次の対戦ギルドと当たります。 なお、一回戦のみ勝敗が決まっても最後の試合まで行います。 トーナメント表はこれからクジで決めますのでギルド代表の皆さんは前に集まってください。」


そして、クジの結果、俺達の最初の相手は、ギルド『黄昏の狩人』だ。

シンタロー「『黄昏の狩人』、たしか地下の邪神を相手に十四人、つまり二パーティーのみで戦って稼いでるギルドだ。」
リーファ「結構、実力派ね。」
アーサー「関係無い、ブッ潰すまでだ。」
リーファ「ねぇ、何かアーサーさん燃えてない?」ヒソヒソ
キリト「あぁ。 ここまでゲームでやる気出すのは、SAO以来か?」ヒソヒソ
シンタロー「いや、それ以上の気がしなくも無いぞ。」ヒソヒソ
アーサー「何ヒソヒソ話してんだ?」
三人「「「べ、別に何もっ!」」」
アーサー「まぁいい。 行くぞ。」

そして、タッグマッチ二勝、シングルマッチ三勝の全勝で次に進んだ。

二回戦、三回戦、準決勝と勝ち進み、迎えた決勝。

ブラッド「良くここまで来た。 だが、勝つのは我々だ。」
アーサー「それは、やってみないと分かんないぜ。」

~side out~

~ユージオ side~

マイク「えー、ではタッグマッチ第一試合を行います。 『円卓の騎士団』からはユージオ、アリスペア!」


ユージオ「行くよ、アリス。」
アリス「えぇ。 ユージオ。」


マイク「対する『妖精連盟』からはシュート、シャドウペア!」


シュート「シャドウ、行くゼヨ!」
シャドウ「そんな大きい声で言わなくても分かってるよ。」

デュエル開始のカウントが進む。
5、4、3、2、1、0

マイク「デュエル開始!」

アリス、ユージオ「「!?」」
シュート「先手必勝ゼヨ!」

試合開始と共にシュートが僕達の目の前に現れる。

シュートの横振りの一撃を後ろに下がり回避する。
が、

シュート「遅いゼヨ。」

一瞬で背後に回られる。
羽を使ってなんとかこれも回避する。

シュート「へぇー、今のを避けるとは、中々やるゼヨ。 けど、」

ボボボボボボン

鳴り響いた音と共に黒い煙幕が辺りを包む。

シュート「これならどうゼヨ?」
シャドウ「やったのは僕なんだけどね。」

シャドウの魔法だ。

ユージオ「アリス、背中合わせで行こう。」
アリス「そうですね。」
シュート「無駄ゼヨ。」

僕達の数㎝真上に現れ、蹴りを繰り出し、僕達を引き離した。

ユージオ「っ! ふぅ、君の速さも大した事無いね。 もっと速い人とやったことあるよ。」
シュート「ほう、それは興味深いゼヨ。」

ガキィ、ガガガ、キィン、キィン

剣を打ち合いながら話す。

ユージオ「ところで、アリスの方を見とかなくて良いのかな?」
シュート「さっさと終わると思ってたゼヨ。 けど、思ったよりしつこいから予定が狂うゼヨ。」
アリス「そうでしょうね。」

その声と共に煙幕が消えた。
アリスが風魔法で吹き飛ばしたのだ。

シャドウ「攻めきれないとは珍しいね。」
シュート「こいつら思ってたより強いゼヨ。」
シャドウ「じゃ、そろそろアレいくかい?」
シュート「ん、頼むゼヨ。」
ユージオ「仮に何かするつもりでも、」
アリス「わざわざ待つ必要はありません。」
ユージオ、アリス「「今度はこっちの番だよ(です)!」」
シャドウ「おっとと、攻めてきなさった。」

先に僕がシュートに対し、《ヴォーパル・ストライク》を放つ。

シュート「その隙、致命的ゼヨ。」
ユージオ「僕一人だったらの話だけどね。」

スキル使用後の硬直をカバーする形でアリスがシュートに攻撃する。

そして僕は硬直がとけると今度はシャドウの方を攻撃する。

相手の二人のHPが少しずつ削れていく。
そして相手のHPがイエローゾーンに入ったとき

シャドウ「んー、ちょっちまずいかな。 しゃーない。 アレ使おうか。」
アリス?「ユージオ! シュートがそっちに!」
ユージオ「分かった! って、(向こうでまだ戦ってる!?)」
シャドウ「なーんてね、ウソだよ。」

シャドウに地面に叩き落とされる。

ユージオ「今のは、」
ユージオ?「アリス! 後ろから魔法が!」
アリス「えぇ! っ!?(何も無い!?)」
シャドウ「なーんちゃって。」
シュート「隙ありゼヨ!」

続けてアリスも叩き落とされた。

シュート「まったく、もうちょっと早く使えゼヨ。」
シャドウ「悪いね。 こっちも忙しくてさ。」


マイク「おーっと、出た出た出たぁ! シャドウ選手得意の「声マネ」と「腹話術」のコンボだぁ!」
シンカー「タッグマッチだとこんな戦闘方法も有るんですね。 シュート選手の速さに相手が慣れたところで今度は「声マネ」で相手を撹乱。 これは強いですよ。」


シャドウ「それじゃ、もう一度こっちのターンだよ。」
シュート「今度こそ決めさせて貰うゼヨ。」

そう言うとまたシュートが突っ込んできた。

ユージオ「何度も同じ手を、!?」

今度はシュートが周りを飛ぶ。
だが、それだけではシュートの姿が分身して見える訳が無い。

ユージオ「一体何を、」
アリス「幻惑魔法です。 このスピードと魔法の効果で分身してるように見えているんです。 ですから、シャドウを先に倒せば、」
シュート「そう簡単に行かせると思ってるゼヨ?」

アリスがシャドウの方に向かおうとするが、シュートに邪魔され行けない。

シュート?「どこ見てるゼヨ? 本物はこっちじゃき。」
ユージオ「なっ!?」

シュートが二人居る!?
いや、どちらかはシャドウが魔法でそう見せているだけのはず。
だったら、

ユージオ「はあぁぁぁ!」
シュート?「だーかーら、遅いゼヨ。」

目の前に居た方のシュートが一瞬で背後に現れ、僕を攻撃する。

こっちも速い。
どっちが本物でどっちがシャドウなんだ?

混乱しながら相手と戦っていることで少しずつだが動きが悪くなって来る。

そして、

シュート?「これで仕舞いゼヨ。」

僕のHPはすべて削り取られた。

~side out~ 
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