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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  城へ潜入

大魔闘演武から数分後、華灯宮メルクリアスにて・・・


「何だそいつらは?」

1人の兵がそう言った。
ある兵がある気絶した人物を2人捕まえた。
ナツとウェンディだった。

「侵入者だ。あの妖精の娘を助けに来たんだろう。」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)か!?どうする?」

「ウム・・・陛下も国防大臣もいないしな・・・
 牢に入れておくしかなかろう。」

「了解。」

ナツとウェンディをチラ得た兵はそう言い、牢へ行こうとした。

「オイ!!牢はこっちだぞ。」

「あ・・・スマナイ。ここに配属されたのは最近でな。」

そう言い、兵は中に入って行った。




























ポン!




「にっ。」

「さすがミラさん。」

「あい。」

実はこの兵はミラが変身魔法で姿を変えて、
2人は捕われたふりをしていたのだった。
ハッピーは服の中に隠れていた。

「闇分身のコージとシャルル達も早く来てくれるといいね。」

「そうだな。」

ハッピーの言葉にナツがそう言う。































一方、闇分身とシャルル達は・・・



「何とかバレずに入れたわね。」

「ああ。」

俺達は(エーラ)で飛び、上から侵入する事にしたのだった。
うまい事、バレずに済んだ。

「ルーシィとユキノ・・・どこかな・・・?」

「捕われたとしたら、やはり牢だろ。
 下へ急いだほうがいいな。」

「バレないようにしないとね。」

「ああ。急ごうか。」

俺達は急いで下へと降りて行くのだった。
しかし、焦らず、バレずに・・・・・・






































一方、ルーシィとユキノは・・・


「・・・・・・。」

ルーシィとユキノは牢に入れらえており、
ルーシィは二段ベットの下でうつ伏せで毛布を掛けており、
ユキノは地べたに座っていた。

「ルーシィ、ルーシィ。」

「!ナツ!!!ウェンディにミラさんも!!!」

ルーシィは大声でそう言った。

「しー!」

「も゛め゛ん。」

大声を出したルーシィの口をナツは片手で抑えた。
ルーシィは抑えれたままの口で謝るのだった。

「オイラもいるよ。」

「ハッピー・・・。」

「どうやってここに・・・?」

「いいから、下がってろ。」

ナツはそう言い、鉄格子を握る。

「ふんぬっ!!!!」


メキメキ・・・ぐにゃん!!!


ナツは両手に炎を纏い、鉄格子をルーシィとユキノが出れるように広げた。
























「おーい。」

「コージ君!?」

「闇分身よ。」

「シャルルにミントにリリーも来ましたね。」

俺達が着いた時にはナツさん達がもう着いていた。
ルーシィさんは着替えをしようとしており、
ユキノさんが毛布で見えないようにしようとしていた。
シャルルとミント、リリーが先に皆の元へ行った。

「よーやく来たか。」

「はい。俺は少しここを見ておきます。
 誰か来たらまずいですから。」

「わかった。」

俺の言葉にナツさんがそう言う。

「それじゃあ後は・・・」

「どうやって脱出するかね。」

ミントとシャルルがそう言う。

「できる事なら、誰にも見つからずに城を出たいな。」

リリーがそう言う。1番いいのはそれだからな。

「ちょっと待って!鍵を取られたままなの!!探さなきゃ。」

「ああ、そうか・・・。」

ルーシィさんもユキノさんも牢に入れられるから、
鍵は当然とられるな・・・。

「じゃあ鍵を探しに・・・」






















ガココココン!!!!


「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」

「何!?」

ナツさん達がいるところの床が開いた。

「なっ!!」

「地面が・・・!!」

「何コレ・・・!?」

「まだ着替え中なんですけど!!!」

「「「わーーーーー!!!!」」」

「「「「きゃーーーーー!!!!」」」」

「ひぇーーーーーーー!!!!」

「やーーーーーーん!!!!」

「ウェンディ!!!皆!!!」


ガコン!!!


「くっそぉ!!!罠か!!!!」

ナツさん達だけが落ち、俺1人だけが残ってしまった。

「何とかしないと・・・!!!」

俺は少し考えた。

「(牢やよりさらに下があるのか・・・。
 何とか場所を探さないと・・・・・!!!!)」

俺はここに兵が来る前に急いで出た。





























「いたか?」

「いいや・・・。」

「あと1人はどこだ・・・?」

兵達はそう言うのだった。

「(やれやれ・・・。)」

俺は上に隠れていた。

「(やっぱバレてたか・・・・・・。)」

俺達が牢屋に来ることがばれてしまったようだ。
兵達は俺を探しているようだ。

「(早く合流しないと・・・!!!)」

俺はナツさん達を探し出すのだった。






























数分後・・・


「くっそ・・・・・・城の中だからな、
 広いし、考えてみれば、穴に落ちたという事は、
 脱出する通路がある可能性が低いな・・・」

どうしたものか・・・・・・。






























「見つけた。」

「!!?」

見つかってしまったか!!!

「よう・・・久しぶりだな。」

「あ!!!」

俺はその人物を知っていた・・・・・・。
































『水の都、クリスタリアレイの近くにある、(いにしえ)の水遺跡へ行け。』

『?』

『そこへ行けば、今の自分が生きているのかわかり、
 両親が、伝えたかった事がわかるかもしれないぞ。』

『!!!!???』

























「あの時の・・・!!!!」

俺が記憶を思い出した時に、水遺跡へ行くように教えた、
黒いフードを被った人だった。

「仲間を探しているんだろ?
 知り合いがその場所を知っている。」

「・・・え!?」

「俺について来い。」

「あ・・・ああ!」

俺はその人について行くのだった。



































「ここだ。」

着いた場所は大きな扉がある場所だった。

「行けばいるはずだ。
 この先は岩とかが凸凹しているが・・・まあ、大丈夫だろ?」

「ああ!!2回も助けてくれて、ありがとう!!!!」

「礼はいいから。早く行きな。」

「ああ。」

俺は扉を開け、ナツさん達を探しに行った。



























「これでよし。」


コッ、コッ・・・


「!大丈夫でしたか!?」

黒いフードの男はやって着た者に向かってそう言った。

「・・・・・・。」

それは大魔闘演武の4日目の夜でジェラールが見つけた、
ゼレフに似た魔力の女性だった。


































「こっちかな・・・?」

俺は奥へ進みそう言う。










ゴッ!!!!ガアアン!!!!




「っ!?」

大きな音がした。何かにぶつかったような音だ!

「この先か!!」

俺は急いで行って見た。

「あっ!」

「ん!?」

「コージ!!!」

「お兄ちゃん!!!」

何とナツさん達がいた。

「何だ、この人達?」

俺の目に映ったのは、見た事もない5人の人達だった。

「王国を影から支える独立部隊で・・・」

「王国最強の処刑人、飢狼騎士団よ。」

「で、その人達を倒したと?」

「ああっ!!さて・・と。出口を教えなきゃ、処刑だぞ。」

「いや、俺がいるから大丈夫ですよ。」

ナツさん、そうする必要ないですから。

「成程、君がここに来れた意味は分かったよ。」

「ええ・・・って、なんでロキさんがいるの!?」

ルーシィさんの鍵はないのに、ここにロキさんがいる事に驚いた。

「自分でここに来たから。」

「あーそういうえば、そんなこと前にも言ってましたね。
 って、その人・・・!」

ロキさんはある人物の腕を自分の肩に担いで、移動していた。
その人物は・・・

「アルカディオスさん・・・!?何で・・・!!?」

「アルカディオス様も、ここに落ちて・・・」

「そうですか・・・とにかくとっとと出ましょう!案内します!!」

「よっしゃぁぁぁっ!!!!とっとと行こうぜ!!!!」

これで、ルーシィさんの救出は成功となった・・・かな?

「(これが王国軍に知れたら、まずいけどな・・・・・・。)」

俺は心の中でそんな不安を持ったのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
ようやく出す事が出来ました。
闇分身だけが罠に落ちずに、あの人物と会いました。
この人物はもう少し先でわかります。
次回は大魔闘演武の方を出します。
こっちも時間が掛かりますが、お許しください。
次回もお楽しみ!! 
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