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立ち上がる猛牛

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第六話 勝利の栄冠その一

                 第六話  勝利の栄冠
 近鉄と阪急のプレーオフは十月十三日にはじまることになった、決戦の場所は収容人数とナイター設備の関係で大阪球場となった。その決戦を前にしてだ。
 双方のファンはどちらもだった、笑いながらも対抗心を出して向かい合っていた。
「今度は近鉄が勝つで」
「あほ、阪急に決まってるわ」
「こっちは今はマニエルがおるんや」
「こっちの選手層は知ってるやろ」
「うちの山口のシュートはええで」
「うちの山口の剛速球また味わうんやな」
 互いに球場の外でプレーオフを前にして言い合っていた、マスコミもどちらが勝つかと戦力を分析していた。
「近鉄有利」
「阪急有利」
 それぞれ意見が違う、だがここで重要なことは。
 これがセリーグやシリーズでは常だがセリーグの順位予想ではまるで学校の教師の手抜きで作った試験の様に毎年巨人が優勝だ。そのうえ巨人に対する北朝鮮の世襲制の独裁者への賛美の様な気色悪い礼賛が入る。ここに二十世紀末からはそのまま北朝鮮の独裁者のオーナーへの礼賛も加わる。戦後の日本は高度成長と共にモラルを失ったと言われている。それはこの巨人礼賛にこそ最も顕著に出ているのではなかろうか。
 巨人が何をしてきたのか、それは日本のマスコミが北朝鮮の悪事を隠してきたことと同じく多くのマスコミに隠されてきた。二十一世紀になってようやくテレビや新聞といったマスメディアから情報を得ているだけではかえって頭が悪くなるということが理解されだした、マスメディアの意図に乗せられ偏向を偏向と思わず鵜呑みにしてしまい知識にしてしまうからだ。
 多くの野球ファンはその為巨人の悪事を知らず巨人を応援しているのだ、選手がいいといって応援するならいい、テレビや新聞、漫画に出ているからといって巨人を応援してはそれは野球を愛することとには絶対につながらない。
 毎年毎年巨人優勝との予想が出る、それも圧倒的に多く、戦力まで無視して。これで仕事が出来るのなら何と楽なことであろうか。自称落語家である野球落語を得意と吹聴しているシャモジを持ったうえで人様の家にあがり込んで只飯を喰らうが取り柄の芸も人間性も三流、いや五流と言っても甘いそれこそ最底辺の最底辺を極めた下劣極まる卑しい輩がこの世の中には存在しているがこの輩は球界再編の時巨人そしてそのオーナーに何処ぞの悪質極まるまさに北朝鮮の機関紙の日本版と言うべきタブロイド紙と共に媚を売り異論を唱える者を嘲笑していたがこうした輩が大手を振って歩けているのが今の日本の野球ファンである。普通の国ならばこうした輩は心底軽蔑されて淘汰されるが汚物が便所の隅に残る様に存在している。これでは日本のモラルも誇れない。
 巨人一辺倒の報道によりどれだけの正義、熱戦が顧みられなかったか。この落語家モドキだけでなくテレビで常に偉そうに喚く不倫の話では浮気をされた男が悪いと言い放つガチャ目でスキンヘッドの狂人もそうであるがこうした輩に巨人以外のチームのことがわかるのだろうか。巨人以外のチームは全て憎悪しているというが結構なことである。そこまで強い憎しみを持っていればさぞかしそこにあるモラルは著しく低いであろう。そういえばこの輩も北朝鮮が大好きである様であるがどうも巨人は北朝鮮と似ている様だ。独裁体制であることは同じだ、偏向しきっていて洗脳してくる宣伝等。日本人そして野球を愛する者はまず巨人の実態を知らなくてはならない。
 だがパリーグのペナントそしてこうした決戦の時は巨人がいないのでそうした偏向はなく正当な報道が為される。だからこそ近鉄と阪急も正当に分析と評価が為されてそのうえで議論が為されていた。前述の落語家モドキやスキンヘッドの男の様に巨人しか頭にない連中にこの様なことは出来ない。尚このシーズンでは巨人は五位だった。しかし巨人がやったことを考えるとこう思う者がいるのではないだろうか。巨人には無様な負けがよく似合う。少なくとも太宰治が巨人を見ていればどう思うかは想像する価値があるだろう。倫理観は確かであり偽善を嫌いそれを見抜く目はあった。そうした人物ならば巨人を否定していたのではないだろうか。
 その十月十三日大阪球場でだ、西本は先発を誰にすべきかと考えていた。
 セオリーでいくとエースの鈴木だった、このシーズンは十勝止まりと彼にとっては不本意なシーズンだった。やはり左腕の痺れが尾を引いた。
 その鈴木にすべきか他の誰かかと考えていた、その彼にだ。 
 投手コーチの真田重蔵、かつて松竹で今もセリーグ記録となっているシーズン三十九勝の記録を達成し現役生活通算で一七八勝を挙げノーヒットノーランを二回達成している大投手だった。コーチとしては確かな指導力とピッチャーの能力を見抜く目が評価されていた。その真田が推したこの試合での先発はというと。 
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