| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『キズ痕』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『孤独』



孤独しか知らない
愛なんて知らない
優しさなんて
触れたことがない

悲しみに溢れた
涙で溢れた
羨むことしか
できない僕

何で産まれてきた
何で産んでしまった
何で...何で...

傷つけたかった
切り刻んで
殺してやりたい
命乞いしてみせろ

あなたを愛してる
とってつけた
そんなセリフが
聞きたい訳じゃない

あなたの本音
そんなの
聞かなくても解る

嫌なことの連続
死にたくなる想い
其れが生きている証

目を瞑り黙る僕
叫び狂うあなた
生きてく術
身に付けてこう

こんな大人に
決して成らぬ為
何を感じよう
僕が見る景色や
感じるモノは
捨て去ってこう

救いの手が在った
あなたから
逃げ出せる手を
掴みたかった

でも...掴んじゃ
ダメな気がして
手を離した...

今も僕の此の躰
奥底から沸く
感情が在る


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧