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ドリトル先生の名監督

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第二幕その二

「牛乳って凄く身体にいいんだよね」
「そうなのよね」
 ガブガブがダブダブに応えます。
「良質の蛋白質にカルシウム」
「それが豊富で」
「チーズとかもいいんだよね」
「そうなんだよね」
 ジップとホワイティもお話します。
「乳製品もね」
「バターやヨーグルトも」
「こうした乳製品も身体にいいから」
「食べるべきなのね」
 チーチーとポリネシアは先生が牛乳を飲んでいるのを見つつ自分達も飲んでいます。その美味しい牛乳を。
「僕達もそうしてるし」
「いいのね」
「身体にいい美味しいものを食べる」
「それが大事だってことだね」
「まさにね」
 オシツオサレツは二つの頭でトートーに応えます。
「健康の秘訣」
「長生き出来て丈夫な身体にもなる」
「それよね」
「長生きをするには」
「やっぱりね」
「食べることが大事ね」
 老馬とチープサイドの家族もお話します。
「そうしたものを食べないとね」
「長生きも健康もね」
「手に入らないわね」
「うん、牛乳もね」
 先生は牛乳を楽しみつつ動物の皆に応えます。
「身体にいいんだよね」
「先生牛乳そのまま飲んでなかった?」
「そうそう、農家にお邪魔した時にね」
「そうしたことしたよね」
「何度かね」
「うん、普通はあまりしたらよくないけれどね」
 先生もその時のことをお話します。
「あれが一番美味しいんだ」
「生の牛乳だね」
「採れたての」
「それが一番美味しいんだね」
「殺菌する前の」
「殺菌した方が衛生的にはいいけれど」
 それでもというのです。
「やっぱり牛乳はね」
「搾りたてだね」
「それが一番美味しいんだね」
「牛乳パックや瓶の牛乳よりも」
「そっちなのね」
「うん、ただお腹がそうした牛乳に慣れていないと」
 搾りたての殺菌していない牛乳にです。
「お腹を壊すよ」
「じゃあやっぱり殺菌は必要なんだ」
「その牛乳を飲んだ方がいいんだね」
「搾りたての牛乳よりも」
「一旦殺菌した方が」
「衛生的にはね、その方がいいし」
 先生はさらにお話します。
「それと高温殺菌で栄養が殺されるとかはね」
「実は違うの?」
「そうなの?」
「何か先生前に無農薬野菜やハウス栽培のお野菜の話もしてたけれど」
「それと一緒で」
「そう、確かに殺菌されてその分味が変わったりするけれど」
 それでもというのです。
「栄養が全然なくなるとかないから」
「何かそういうの主張してる漫画があるんだって?」
「日本に」
「何か自然食が駄目とか言ってばかりの」
「そうした漫画があるんだ」
「僕はあの漫画は否定しているよ」
 間違っているというのです。
「その主張の科学的根拠は間違ってるものばかりだから」
「そうだったんだ」
「そんな漫画だったんだ」
「間違った主張を垂れ流してる」
「そうした漫画だったんだね」
「その漫画は放射能被害のことも描いていたけれど」
 それでもというのです。 
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