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戦姫絶唱シンフォギア~海神の槍~

作者:紡ぐ風
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EPISODE12.シンフォギア

「何故立ち上がれる!異世界の装者達はまだ解る。だがお前の心は確かに打ち砕いたはず。あの歌が原因か?お前が纏うものは何だ?私が授けたものか?」
「よく聞けフィーネ。これが人の心の光だぁぁぁッ!」
「シンンフォギィィヴァァァァァアアアアア!」
キョウヤ達は未来達の歌を力に変え、超限定解除状態のシンフォギアを纏う。

「みんな、まだ戦える?」
キョウヤは響達に質問する。
「はい!力が溢れてきます!」
「私の剣も、高ぶっている。」
「今ならフィーネにだって負ける気がしねぇ!」
響達はそれぞれの言葉で返事をし、美冷達はアイコンタクトで返事をする。
「おのれ、たかだか超限定解除のシンフォギアを纏ったところでいい気になるな!」
フィーネはそう叫び、ソロモンの杖から数百万のノイズを出現させる。
「うじゃうじゃ出て来たな。よし、俺達チームセイギで街にいるノイズを一掃する。響、翼、クリスの三人はフィーネを止めてくれ。」
キョウヤは響達に行動の指示を出す。すると、
「えっ?キョウヤさん今─」
響は驚く。
「ああ、響さん。安心して欲しい。キョウヤは友達と認めた相手を名前で呼び捨てする癖があるんだ。」
「それじゃあ─」
「ま、そういうこと。三人の心、確かに俺に響いたよ。さ、響達は大本を叩いて。街は俺達で護るから!」
キョウヤはそう言うと市街地へ向かいノイズの大群を潰して行く。
「立花、雪音、我々も行こう。」
翼の指示で響達も移動する。

「敵は多いな。だが、この程度、なんてこと無い!」
キョウヤは襲いかかるノイズの大群をスクラッチレグルスで一網打尽に撃破する。
「私だって、このくらい何ともない!」
美冷も市街地に向かい旋型・百々でノイズの大群を消し飛ばす。
「この角度なら、キョウヤと美冷には当たらない。行くよ、2人とも動かないで!」
フォルテは上空からキョウヤ達に指示を出し、白盾に太陽のエネルギーを集め、6方向へ光のビームを放つ六天魔王-終ノ型-を放ち、ノイズを撃破して行く。
「にしても、多すぎるな。
ッ!」
キョウヤは更に空中にいるノイズを撃破して行くが、数には勝てず、そのうちの数百体の攻撃を受けて地上に墜落してしまう。
「く、やっぱ数が多すぎるな。」
キョウヤはそう言いながら立ち上がるが、目の前にノイズの大群が押し寄せて来る。
「流石に、無理があったか─」
キョウヤが諦めかけた次の瞬間、
─ガキンッ!─
何者かがキョウヤに向かって来る攻撃を受け止め、ノイズを倒して行く。
「あんた達は?」
「そんなことはいい。ここを護りたいはず。それなら立ち止まるなッ!」
キョウヤの質問に、黒きガングニールの装者はそう返す。
「ごめんよっ!」
キョウヤは別の場所に向かう。
「さ、2人とも。大丈夫?」
「ええ。」
「もちろんデス!一緒に歌うデスよ!」
「ええ、そうね。-♪この 胸に宿~った 信念の火は!-」
謎の三人の装者は歌い始める。
「-♪決して 消すことは出来やしない-」
「-♪永劫のブレイズ-」
イガリマを使う装者とシュルシャガナを使う装者は見事な連携プレーでノイズを倒して行く。
「今デス!」
イガリマの装者は黒いガングニールの装者にアンカーを投げ、絡め捕り、黒いガングニールの装者はマントをドリルのように自身に巻きつける。
「「-♪今 例えこの身を 焼き尽くそうと~-」」
イガリマの装者は黒いガングニールの装者を振り回し、ドリル状のマントとガングニールでノイズを撃破する『殺断槍・邪刃ウォ††KKK(ジャバウォック)』を放つ。
そして、黒いガングニールの装者は飛び上がり、シュルシャガナの装者の下へ行き、シュルシャガナの装者は回転鋸型の車輪を作り出し、黒いガングニールの装者と供に搭乗する。
「-♪信ず我が道の為なら 「-♪天になってもいい~-」
2人はそのまま突進し鋸とガングニールで切り裂いて行く『Χ式・鋸輪†SPIRAL』を放ち切り刻んで行く。
「-♪闇に惑う夜には 歌を灯そうか…-」
黒いガングニールの装者はHORIZON†SPEARを放つ。
「-♪聖光の-」
イガリマの装者は呪リeッTぉを、
「-♪セレナーデ-」
シュルシャガナの装者はα式 百輪廻をそれぞれ放ち、ノイズを倒して行く。
「「「-♪力よやどれ~!-」」」
三人は力強くアームドギアを振り、ノイズを撃破して行く。
「-♪絶対~に譲れな~い 夢が~ほえ叫ぶよ!-」
「-♪正義の為に「-♪悪を「-♪貫け!-」」」
三人の装者はガングニール、イガリマ、シュルシャガナの順で連携攻撃を放ち、ノイズを撃破して行く。
「「-♪涙などいらない 無双の一振りよ-」」
イガリマの装者はシュルシャガナの装者の非常Σ式 禁月輪に乗り込み、イガリマでノイズをなぎ倒して行く。
「-♪覚悟を 今構えたら-」
黒いガングニールの装者はマントを展開して突進して来るノイズを返り討ちにする。
「「「-♪誇りと~ 契れ~!-」」」
三人は息のあったコンビネーションを見せる。
「-♪誰がために この声 鳴り渡るのか-」
黒いガングニールの装者はガングニールの刃先からビームを放ちノイズを倒して行く。
「-♪そして 誰がためにこの(うた)は-」
シュルシャガナの装者はγ式 卍火車を放ちノイズを切り刻む。
「-♪あ~ればいいか~-」
イガリマの装者は刃からエネルギー刃を放ちノイズを切り刻む。
「-♪もう 何も失う ものかと決めた~-」
「「-♪想~い重ねた奇跡よ 運命(さだめ)を蹴散らせ~-」」
「-♪鼓動打つ命達-」
「-♪戦うその背に-」
シュルシャガナの装者とイガリマの装者は互いのアームドギアをクロスさせ巨大なエネルギーを発生させて打ち出し、ノイズを倒す。
「-♪独奏(カデンツァ)のあるがまま 束ねよ愛を-」
黒いガングニールの装者はマントを刃のようにしてノイズを切り裂く。
「-♪絶対に負けられない 戦いがあるのだ!-」
「-♪世界~よ(うた)え~「「-♪明日を(うた)え~-」」」
「-♪やがて知る未来は 千年後も変わらず-」
「「-♪夜明けの ヒカリの空へ-」」
「「「-♪皆に~幸あれ…-」」」
三人の攻撃で少しずつノイズは減少してゆく。
「「「-♪重ねあった この手は 絶対離さない…-」」」
「-♪やっと、気づいたんだ…やっと、わかったんだ… 生ある証を唄う この身捧げて~-」
黒いガングニールの装者を守るように2人の装者がノイズを攻撃する。
「-♪絶対~に譲~れな~い 夢がほえ叫ぶよ~-」
「-♪正義の為に「-♪悪を「-♪貫け!-」」」
「「-♪伝説に記そう 一瞬から永久(とわ)まで-」」
「-♪覚悟は笑顔と共に 心のままに-」
三人はアームドギアのエネルギーを極限まで高め、
「「「-♪誇り~と~契れ~!-」」」
それぞれの最大の一撃を放つ『連Δ式 eル怒Rぁド(エルドラド)†セレナーデ』を放ち、周辺のノイズを一掃した。
「さて、マムが心配しているわ。帰るわよ、2人とも。」
三人の装者はそのままどこかへ行ってしまった。

「派手にやったな~。さて、俺も翼に合わせるか!-♪僕の想いは 届いていますか?true or false-」
キョウヤはシューティングハレーを放ちノイズを潰して行く。
「-♪触れ合うたび もどかしさが募るcrying more crying-」 
キョウヤは更にスターダストモノケロスでノイズを貫いてゆく。
「-♪いつも避けてばかりいた 明日を見失いそうで 傷付けないように 傷つかないように 嘘だけが増えて行く!-」
キョウヤは弾丸のように飛んで来るノイズをミスティセクタムで撃ち落とす。
「-♪だけど笑って… 痛いくら~いに 苦しい程~にそう愛しいから~ 求める気持ち 抑えきれない!自分が怖か~った~ や~っと!身体中巡る本能のRYTHEMに気づいたんだ!もう二度と君を離さないよ!いくつも~の昨日がね~未来を~照らす~-」
キョウヤは翼の歌に乗るように歌う。
「さて、大体三分の二くらいは片付いたかな?ッ!」
キョウヤは上空から見下ろして確認していると、避難に逃げ遅れたであろう少女を発見し、今まさにノイズに狙われていた。
「間に合え!」
キョウヤはシューティングハレーで少女を襲うノイズを倒し、少女の所に着く。
「大丈夫か?」
「うん。パパ達とはぐれちゃって…」
「そうか、でも大丈夫。お兄さんが来たからにはもう安心だ!っっ」
キョウヤ少女の頭を撫でて安心させるが、その隙をつかれノイズに後ろから刺されてしまう。
「ッグ!」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「ああ。何故なら、俺は強いからね。さあ!」
キョウヤは今にも吐き出しそうな血を飲み込み、マンホールを開ける。
「そこは、シェルターと、直接、つながってる。多分、お父さんたちにすぐ、遭えるよ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
少女は降りて行く。
“もう、どこ行っていたの!?”
“迷子になっちゃって。でも、お兄ちゃんが助けてくれたの!”
下からは少女と母親らしき声が聞こえてくる。
「よかった。でも、こっちはヤバいな。」
既にトライデントの力で攻撃を受けた心臓と肺は完治していた。
「さて、そろそろトライデントが蝕んで来たか。仕方がない。まだいる百万近いノイズを一掃するか!-♪Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzel-」
キョウヤは絶唱を歌い始める。
「この歌、まさかタカナリが!?」
「あいつ、私には歌うなって言ったくせして自分は歌うのかよ!」
その声は響達の所にも届く。
「止めて、キョウヤ!」
美冷も止めようとするが、
「-♪Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzel-」
キョウヤは絶唱を歌い終える。すると、キョウヤはトライデントを立て、刃は巨大化し、それを中心に嵐が巻き起こり市街地にいるノイズを取り込む。
「フィーネ、約束、守れそうにねーや。まあ、これも身からでたサビってやつだ。大丈夫、美冷も姉さんも俺が最後に護る。だからごめんなさい。フィーネ、いや、お母さん─」
キョウヤはトライデントを上に突き上げ、
「言ったはずだ。荒れ狂う嵐の中で泣いても手遅れだって!」
再び突き立てると巨大な雷が発生し、嵐に飲み込まれたノイズを全て炭化物質に帰る。
「キョウヤ、どうして絶唱を歌ったの!」
美冷はキョウヤに聴く。
「俺はもう、帰れそうに無い。ノイズの攻撃を、心臓と肺に受けちまった。」
「でも平気じゃん!」
「それはトライデントの治癒能力が無理矢理治したんだ。ソンでもって、そこからどんどんトライデントが侵食して来ている。多分、この身体はあと一時間もしないうちにトライデントになる。確かに、俺の姿はある。でもそこにいるのは俺じゃなくて俺の肉体を得たトライデントだ。正義の味方である俺が、ノイズ以上の脅威になるのは、俺自身が嫌なんだ!わかってくれ。」
「そんな、そんなのって…!」
「さて、そろそろ、限界だ。最後に、美冷と姉さんに言わないとな。何が、あっても、いつも心は…いつも心は」
その言葉を最後に、キョウヤとの通信が切断される。そして、フォルテの手の上を銀色の破片が落ちてくる。
「─…そうか─」
フォルテはノースガルドのフィーネに連絡を入れる。
「姫巫女フィーネ、こちらフォルテ。現時刻をもって、チームセイギのリーダー、キョウヤ・タカナリの、死亡を確認しました。」



戦姫絶唱シンフォギア~海神の槍~
つづく 
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